シーリングライトを新しく購入しようとしたとき、「部屋の広さに合うサイズがわからない…」と、悩んだ経験はありませんか?照明選びでの失敗や後悔を避けるためには、シーリングライトの正しいサイズの見方を、理解することが大切です。
この記事では、畳数にあったシーリングライトの選び方のコツはもちろん、シーリングライトの直径の違いによる影響や、サイズは大きめが良いのかといった疑問にも、お答えします。
さらに、8畳に12畳用のシーリングライトでも大丈夫なのかという具体的な悩みから、シーリングライトを取り付ける際のポイント、そして交換するタイミングとはいつなのかまで、幅広く解説します。

デザインだけでなく、機能性も向上している人気のおすすめシーリングライトもご紹介しながら、シーリングライトのサイズの選び方の注意点を詳しくご案内しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【記事のポイント】
1.部屋の広さに最適な、シーリグライトの明るさがわかる
2.サイズ選びで失敗しないための、具体的な注意点がわかる
3.設置や交換に関する、実践的な知識が身につく
4.自身のライフスタイルに合った製品を、見つけるヒントが得られる
シーリングライトのサイズがわからない人必見の選び方


- シーリングライトのサイズの正しい見方
- シーリングライトの直径の違いによる影響
- 畳数にあったシーリングライトの選び方のコツ
- シーリングライトのサイズは大きめが良い?
- シーリングライトのサイズの選び方の注意点
シーリングライトのサイズの正しい見方


シーリングライトのサイズを選ぶ際、多くの人がまず注目するのは本体の直径ですが、最も大切なのは「明るさ」を示す数値です。
ライトの明るさは「lm(ルーメン)」という単位で表され、この数値が大きいほど、より広範囲を明るく照らす能力があります。
一般的に、製品パッケージや仕様書には「適用畳数」が記載されており、これがサイズ選びの基本となります。これは、一般社団法人 日本照明工業会が定めたガイドラインに基づく表示で、快適な明るさを確保するための目安です。
したがって、シーリングライトのサイズを正しく見るには、まず設置したい部屋の畳数を確認し、次にその畳数に適したルーメン値を持つ製品を選ぶ、という手順が基本になります。



デザインや本体の物理的な大きさ(直径)は、その後に部屋の雰囲気や天井の高さとのバランスを考えて、選ぶのが良いでしょう。
シーリングライトの直径の違いによる影響


シーリングライトの本体直径は、部屋の印象や光の広がり方に影響を与えます。直径が大きいライトは、それだけで存在感があり、リビングのような広い空間のアクセントになり得ます。
また、光源が広範囲に配置されるため、光が部屋全体に均一に広がりやすく、影ができにくいという利点があります。
一方で、直径が小さいコンパクトなタイプは、天井をすっきりと見せる効果があります。天井が低い部屋や、あまり照明を目立たせたくない書斎、子供部屋などでは、圧迫感を軽減できるためおすすめです。
ただし、直径が小さいと光の広がる範囲も狭くなる傾向があるため、部屋の隅々まで明るくしたい場合は、表示されている適用畳数よりもワンランク上の明るさを持つモデルを選ぶなどの工夫が必要になるかもしれません。
このように、直径の違いは明るさの性能だけでなく、インテリアとしての側面も持ち合わせています。



部屋の広さや天井の高さ、そしてどのような空間にしたいかを考慮して、最適な直径の製品を選ぶことが大切です。
畳数にあったシーリングライトの選び方のコツ


畳数に合ったシーリングライトを選ぶ最も確実な方法は、日本照明工業会が示す「適用畳数表示」の基準を参考にすることです。この基準では、各畳数に対して推奨される明るさ(ルーメン)が定められています。
以下に、適用畳数と推奨されるルーメンの目安をまとめました。
適用畳数 | 標準的な明るさ | 明るさの範囲 |
---|---|---|
~4.5畳 | 2700lm | 2200~3200lm |
~6畳 | 3200lm | 2700~3700lm |
~8畳 | 3800lm | 3300~4300lm |
~10畳 | 4400lm | 3900~4900lm |
~12畳 | 5000lm | 4500~5500lm |
~14畳 | 5600lm | 5100~6100lm |
選び方のコツ
選び方のコツとして、迷った場合は「適用畳数よりワンランク上の明るさ」の製品を選ぶことを、おすすめします。例えば、8畳の部屋であれば、8畳用ではなく10畳用のモデルを選ぶといった具合です。
これにはいくつかの理由があります。まず、生活様式の変化や年齢を重ねることで、より明るい照明が必要に感じられることがあるためです。また、壁紙や家具の色が濃い場合、光が吸収されて部屋が暗く感じられることがあるため、少し明るめのライトを選ぶことで快適な照度を保てます。
最近のLEDシーリングライトは、調光機能が付いているものがほとんどなので、明るすぎると感じた場合はリモコンで簡単に調整できます。



最大光量が大きいものを選んでおけば、「もう少し明るかったら…」という後悔を防ぐことができ、柔軟な対応が可能になります。
シーリングライトのサイズは大きめが良い?


「シーリングライトのサイズは大きめが良いのか…」という疑問は、多くの人が抱くものです。ここで言うサイズが明るさ(適用畳数)を指すのであれば、前述の通り、少し大きめのモデルを選ぶことには多くのメリットがあります。
明るさを大きめにするメリット
1.調整の幅が広がる
調光機能を使えば、最大の明るさから暗めまで、生活シーンに合わせて幅広く調整できます。
2.将来の変化に対応しやすい
子供の成長や、部屋の用途変更(リビングから書斎へなど)にも対応しやすくなります。
3.目に優しい環境を作りやすい
細かい作業をする際など、十分な明るさを確保できるため、目の負担を軽減できます。
明るさを大きめにする際の注意点
一方で、デメリットや注意点も存在します。必要以上に明るい設定で長時間使用すると、消費電力が高くなる可能性があります。また、明るすぎる光はかえって落ち着かない空間を生んでしまうこともあります。
本体の「直径」を大きめにする場合は、天井の高さや部屋全体のバランスを考慮しないと、圧迫感が出てしまう恐れがあります。特に天井が低い部屋では、薄型タイプを選ぶなどの工夫が求められます。



これらのことから、単純に「大きければ良い」というわけではなく、「調整可能な範囲で少し余裕のある明るさ(適用畳数)を選ぶ」という考え方が、失敗しないための鍵と言えるでしょう。
シーリングライトのサイズの選び方の注意点


シーリングライトのサイズ選びで失敗しないためには、これまで述べてきた点以外にもいくつかの注意点があります。
天井の高さを考慮
まず「天井の高さ」を、考慮に入れることです。日本の住宅の天井高は平均240cm程度ですが、これより低い場合、直径が大きく厚みのあるライトは圧迫感を与えます。そのような場合は、直径がコンパクトなものや、高さを抑えた「薄型タイプ」のシーリングライトが適しています。
部屋の用途を明確に
次に「部屋の用途」を、明確にすることです。例えば、リビングのように家族が集まって様々な活動をする場所では、シーンに合わせて光の色や明るさを変えられる「調色・調光機能」が充実したモデルが便利です。一方、寝室であれば、暖色系の光でリラックスでき、おやすみタイマー機能が付いているものが良いでしょう。
内装の色
さらに「内装の色」も、明るさの感じ方に影響します。白い壁や天井は光を反射して部屋を明るく見せますが、ダークブラウンの壁紙や黒い家具が多い部屋は光を吸収しやすいため、表示されている適用畳数よりもワンランク、あるいはツーランク上の明るさを選ばないと、暗く感じてしまう可能性があります。



これらの点を総合的に考慮し、単に畳数だけで判断するのではなく、空間全体との調和を考えて選ぶことが、後悔しないための重要なポイントです。
シーリングライトのサイズがわからない以外の悩み解消


- シーリングライトを取り付ける際のポイント
- 8畳に12畳用のシーリングライトでも大丈夫?
- シーリングライトを交換するタイミングとは
- 人気のおすすめシーリングライト
- シーリングライトのサイズでよくある質問
シーリングライトを取り付ける際のポイント


シーリングライトの取り付けは、多くの場合、専門業者に依頼しなくても自分で行うことが可能です。しかし、安全に作業するためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
事前確認が最も重要
作業を始める前に、必ず天井の「配線器具」の種類を確認してください。日本の住宅で一般的に使われる配線器具には「角型引掛シーリング」「丸型引掛シーリング」など数種類あり、ほとんどのシーリングライトはこれらに対応しています。
しかし、ごく稀に形状が合わない場合や、配線器具自体がひび割れていたり、ぐらついたりしていることがあります。破損している場合は落下の危険があるため、電気工事業者に交換を依頼しなければなりません。
また、取り付け作業は必ず照明のスイッチを切り、安全を期すならブレーカーも落としてから行ってください。感電のリスクを避けるため、これは絶対に守るべきルールです。
取り付け作業の実際
作業には、安定した脚立が必須です。椅子やテーブルの上に乗って作業するのは、大変危険なのでやめましょう。
取り付け手順は製品によって多少異なりますが、基本的には以下の流れです。
- 古い照明器具を、取り外す。
- 新しいライトのアダプターを、天井の配線器具に「カチッ」と音がするまで、回して取り付ける。
- ライト本体を、アダプターに押し上げて固定する。
- コネクターを接続し、カバーを取り付ける。
取扱説明書をよく読み、手順通りに進めることが大切です。



特に本体をアダプターに取り付ける際は、確実に固定できたか軽く揺すって確認すると、より安全です。
8畳に12畳用のシーリングライトでも大丈夫?


具体的な例として、「8畳の部屋に12畳用のシーリングライトを設置しても問題ないか…」という疑問について解説します。これは全く問題なく、むしろ賢い選択肢となる場合があります。
最大のメリットは、光量に圧倒的な余裕が生まれることです。12畳用のシーリングライトの最大光束は、一般的に4500~5500lm程度あり、これは8畳用の基準(3300~4300lm)を大きく上回ります。
そのため、普段は50~70%程度の明るさに調整して使用し、読書や勉強で手元をしっかり照らしたい時だけ100%の明るさにするといった、柔軟な使い方が可能です。
また、LED照明は最大出力で使い続けるよりも、少し出力を抑えて使った方が、基盤への負荷が減り、製品寿命が長くなる傾向があるとも言われています。常に全力で稼働させるよりも、余力を持って運転させる方が、結果的に長く使える可能性があるのです。
注意点としては、価格が挙げられます。
一般的に、適用畳数が大きいモデルほど高価になります。しかし、セール時などを狙えば、8畳用の高機能モデルと12畳用の標準モデルが、同じくらいの価格で手に入ることもあります。



機能と価格を比較検討し、納得できるのであれば、8畳の部屋に12畳用を選ぶことは非常に合理的な選択です。
シーリングライトを交換するタイミングとは


シーリングライトにも寿命があり、適切なタイミングで交換することが、快適で安全な生活空間を維持するために不可欠です。
光源が蛍光灯かLEDかによって寿命は大きく異なります。蛍光灯ランプの寿命が約6,000~12,000時間であるのに対し、LEDの光源寿命は約40,000時間と非常に長いのが特徴です。1日10時間点灯したとしても、10年以上にわたって使用できる計算になります。
しかし、これはあくまで光源の寿命であり、照明器具本体の内部にある電子部品(安定器や電源基盤など)は、使用環境によって10年程度で寿命を迎えることがあります。
以下のようなサインが見られたら、交換を検討するタイミングと考えられます。
1.明るさの低下
新品の時と比べて、明らかに部屋が暗く感じる。
2.点灯の異常
スイッチを入れても点灯が遅い、または点滅(チラつき)が頻繁に起こる。
3.異音や異臭
使用中に「ジー」という異音がしたり、焦げ臭い匂いがしたりする。
4.リモコンの不具合
リモコンの電池を替えても、反応が悪い。
これらの症状は、器具の劣化が進んでいる証拠です。特に異音や異臭は火災につながる危険性もはらんでいるため、速やかに使用を中止し、新しい製品への交換をおすすめします。



LEDシーリングライトは、光源のみの交換ができない一体型が主流のため、不具合が出た場合は器具ごと交換するのが一般的です。
人気のおすすめシーリングライト


現在市販されているシーリングライトは機能が非常に多様化しており、どれを選べば良いか迷うかもしれません。ここでは人気が高く、多くの方におすすめできるシーリングライトのタイプや、メーカーの特徴をご紹介します。
定番の人気メーカー
1.パナソニック (Panasonic)
「文字くっきり光」など、特定のシーンで見やすさを追求した独自の機能を搭載したモデルが人気です。品質と信頼性が高く、幅広いラインナップから選べます。


2.HotaluX (ホタルクス/旧NECライティング)
防虫性能を高めた「虫ブロック」や、消灯後も淡く光る「ホタルック機能」など、痒い所に手が届く便利な機能で定評があります。日本製にこだわる方にも、支持されています。


3.アイリスオーヤマ (Iris Ohyama)
高機能ながら、コストパフォーマンスに優れた製品を多く展開しています。Wi-Fiに接続し、スマートフォンやスマートスピーカーで操作できるモデルも人気を集めています。


特徴的な機能を持つシーリングライト
1.シーリングファンライト
照明とファンが、一体化したタイプです。部屋の空気を循環させて冷暖房の効率を上げる効果が期待でき、デザイン性も高いためリビングの主役になります。


2.プロジェクター付きシーリングライト
popIn Aladdin(ポップイン アラジン)に代表される、照明・プロジェクター・スピーカーの3役をこなす製品です。寝室をシアターにするなど、新しいライフスタイルを提案してくれます。


3.間接照明機能付きライト
天井面を照らす、間接照明モードを備えたライトです。リラックスしたい夜の時間帯に、ホテルライクな落ち着いた雰囲気を演出できます。





これらの情報を参考に、ご自身のライフスタイルや部屋の用途に最も合った一台を見つけてみてください。
シーリングライトのサイズでよくある質問


ここでは、シーリングライトのサイズに関して、特にお客様から寄せられることの多い質問とその回答をまとめます。
- 直径が大きいほど明るいのですか?
-
必ずしもそうではありません。明るさを決めるのは、前述の通り「lm(ルーメン)」という光の量を示す数値です。直径が大きくてもルーメン値が低ければ暗く、逆に直径が小さくてもルーメン値が高ければ明るくなります。ただし、直径が大きい方が光が広がりやすい傾向はあります。
- 吹き抜けの高い天井には、どのサイズを選べば良いですか?
-
吹き抜けのような天井高のある空間では、通常の畳数基準で選ぶと光が床まで届かず、暗く感じることがあります。
この場合、実際の床面積の畳数よりも2ランク以上明るいモデルを選ぶか、シーリングライトではなく、より下方を強く照らせるペンダントライトやシーリングファンライトなどを検討するのがおすすめです。専門の照明プランナーに相談するのも一つの手です。
- 6畳と8畳の境目くらいの部屋ですが、どちらのサイズが良いですか?
-
このような場合は、「大は小を兼ねる」の考え方で、8畳用を選ぶことを推奨します。価格差もそれほど大きくない場合が多く、調光機能を使えば明るさを抑えることは簡単にできます。将来的に「もう少し明るさが欲しい」と感じる可能性を考えれば、大きい方を選んでおくと安心です。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
もうシーリングライトのサイズがわからないと悩まない
この記事では、シーリングライトのサイズ選びに関する、様々な情報をお届けしました。最後に、重要なポイントを改めてまとめます。
- サイズ選びで最も重要なのは、本体の直径ではなく明るさ(ルーメン)
- 明るさの目安は、日本照明工業会の「適用畳数」を参考にする
- 迷った場合は部屋の畳数より、ワンランク上の明るさを選ぶのがコツ
- 調光機能があれば明るすぎる場合も、簡単に調整できる
- 壁や家具の色が濃い部屋は、光が吸収されやすいため注意が必要
- 天井が低い部屋では、圧迫感の少ない薄型タイプがおすすめ
- 8畳の部屋に12畳用を使うのは、光量に余裕が生まれ有効な場合がある
- LEDの寿命は約40,000時間だが、器具本体は10年程度で劣化することも
- 点灯のチラつきや異音は、交換のサイン
- 取り付け前には、天井の配線器具の種類と状態を必ず確認する
- 安全のため取り付け作業は、ブレーカーを落として行う
- 人気メーカーには、パナソニックやHotaluX、アイリスオーヤマなどがある
- ファン付きやプロジェクター付きなど、多機能な製品も増えている
- 部屋の用途に合わせて、調色・調光機能の有無を選ぶ
- この記事の情報を活用すれば、自分に最適なライトを見つけられる
【参考】
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