冷蔵庫の扉がなんとなくゆるい、しっかり閉めたはずなのに隙間が開いている、そんな経験はありませんか?この問題を放置すると、冷気が漏れて電気代が余計にかかるだけでなく、食品が傷む原因にもなりかねません。
この記事では、冷蔵庫の扉がゆるい原因は主に3つあることを解説し、扉がゆるい・閉まらない時の対処法とはどのようなものか具体的にご紹介します。
冷蔵庫の扉のゆるみは自分で調整可能なのか、また冷蔵庫が閉まらない時に100均グッズが便利に使えるのかといった疑問にもお答えします。さらに、冷蔵庫の結露や扉のゆるみを防ぐ掃除のコツから、各メーカーによってゆるみの対処法は違うのかという点まで、掘り下げていきます。
万が一、自分で対処できない場合に業者に依頼すると費用や時間はどのくらいかかるのか、そして修理か交換かを見極めるポイントとは何かについても詳しく解説します。

最後に、今人気の売れているおすすめ冷蔵庫をご紹介しますので、買い替えを検討する際の参考にしてください。
【記事のポイント】
1.冷蔵庫の扉が、ゆるくなる主な原因
2.自分でできる、簡単な対処法と調整手順
3.専門業者に依頼する場合の、費用相場
4.修理と買い替えを、判断するための基準
冷蔵庫の扉がゆるい原因と自分でできる対処法


- 冷蔵庫の扉がゆるい原因は主に3つ
- 扉がゆるい・閉まらない時の対処法とは?
- 冷蔵庫の扉のゆるみは自分で調整可能?
- 冷蔵庫が閉まらない時に100均グッズが便利
- 冷蔵庫の結露や扉のゆるみを防ぐ掃除のコツ
冷蔵庫の扉がゆるい原因は主に3つ


冷蔵庫の扉がゆるくなる、またはきちんと閉まらなくなる問題には、いくつかの原因が考えられます。多くの場合、原因は一つではなく複数が絡み合っていますが、主な要因は、大きく分けて3つに絞られます。
ゴムパッキンの不具合
第一に、ドアについている「ゴムパッキンの不具合」です。パッキンに食品の汁や油などの汚れが付着していると粘着性が失われ、本体との密着度が低下します。また、長年の使用による経年劣化でパッキン自体が硬化したり、変形したり、一部が外れかかっていることも、扉がゆるむ直接的な原因となります。
冷蔵庫内の収納量が多すぎる
第二に、「冷蔵庫内の収納量が多すぎる」ことです。特にドアポケットに重い飲料などを詰め込みすぎると、扉全体の重さでヒンジ(蝶番)部分に負担がかかり、扉が下がって歪みが生じることがあります。
また、冷蔵室の棚から食品や容器がはみ出していたり、冷凍室や野菜室に食材を詰め込みすぎてケースが完全に収まっていなかったりすると、物理的に扉が閉まらなくなります。
設置状態に問題がある
第三に、冷蔵庫本体の「設置状態に問題がある」ケースです。多くの冷蔵庫は、扉が自重で閉まりやすいように、わずかに後ろへ傾くように設計されています。しかし、地震や床の沈み込みなどで冷蔵庫が水平、あるいは前のめりに傾いてしまうと、扉が勝手に開いてしまうことがあります。



これは、冷蔵庫の脚部分にある「調節脚」で補正が可能です。
扉がゆるい・閉まらない時の対処法とは?


冷蔵庫の扉がゆるい、または閉まらないと感じた場合、専門業者に依頼する前に試せる対処法がいくつかあります。原因に応じて適切な対処を行うことで、驚くほど簡単に改善することがあります。
ドアパッキンの清掃
まず、最も手軽で効果的なのが、「ドアパッキンの清掃」です。パッキンや、パッキンが当たる本体側が汚れている場合は、ぬるま湯に浸して固く絞った布で丁寧に拭き取ります。汚れがひどい場合は、薄めた台所用中性洗剤を使用して拭き、その後、洗剤が残らないように水拭きと乾拭きで仕上げます。


冷蔵庫内の収納物を見直す
次に、「冷蔵庫内の収納物を見直す」ことが大切です。棚やトレイから食品がはみ出していないか、ドアポケットに物を詰め込みすぎていないかを確認します。特に冷凍室や野菜室は、ケースに刻印された収納量の目安ラインを超えないように注意が必要です。収納量を適正にすることで、扉がスムーズに閉まるようになります。
冷蔵庫の傾きを調整
そして、冷蔵庫本体の傾きを確認し「必要であれば調整」します。水平器などを使って冷蔵庫の傾きをチェックし、もし前に傾いているようであれば、冷蔵庫の前面下部にある調節脚を回して調整します。一般的に、調節脚を時計回りに回すと前面が上がり、後ろに傾斜がつきます。



これにより、扉が自重で閉まりやすくなります。
冷蔵庫の扉のゆるみは自分で調整可能?


冷蔵庫の扉のゆるみが設置の傾きに起因する場合、多くは自分で調整することが可能です。この調整作業の中心となるのが、冷蔵庫の前面下部にある「調節脚」です。
調節脚の調整手順
まず、作業前に冷蔵庫の電源プラグを抜くことが推奨されます。また、調節脚を回しやすくするために、冷蔵庫の中身を少し減らして軽くしておくと、作業が楽になります。
多くの機種では、調節脚は「脚カバー」「前面グリル」で隠されています。手前に引いたり、爪を外したりしてカバーを取り外してください。外し方は機種によって異なるため、取扱説明書で確認するのが確実です。
調節脚が見えたら、手で回してみます。固くて回らない場合は、マイナスドライバーや付属の専用工具を使って回します。時計回りに回すと冷蔵庫の前面が上がり、後ろへの傾斜が強くなります。逆に反時計回りに回すと前面が下がります。扉が勝手に開いてしまう場合は、前面を少し上げることで改善が期待できます。
左右の調節脚を均等に調整し、冷蔵庫がガタつかないように安定させます。可能であれば、水平器を冷蔵庫の上に置いて、左右のバランスが取れているか確認しながら作業を進めると、より正確に調整できます。特に両開きのフレンチドアタイプの場合、左右の高さが違うとドアに段差が生じる原因にもなります。
調整が終わったら、脚カバーを元通りに取り付け、扉がスムーズに閉まるようになったかを確認します。
この調整は比較的簡単ですが、無理に力を加えると部品が破損する可能性もあります。



もし調整が困難な場合や、調整しても改善しない場合は、他の原因が考えられるため、専門の業者に相談することをおすすめします。
冷蔵庫が閉まらない時に100均グッズが便利


本格的な修理や調整を行う前に、一時的な応急処置として100円ショップで手に入るグッズが役立つことがあります。特に、根本的な原因が解決するまでのつなぎとして非常に便利です。
最も活用されているのが、「チャイルドロック」「いたずら防止用ストッパー」といった商品です。本来は小さな子供が冷蔵庫を開けてしまうのを防ぐためのものですが、扉が勝手に開いてしまうのを物理的に防ぐ用途にも転用できます。両面テープで冷蔵庫本体と扉に貼り付けるだけで、簡単に設置できます。
ただし、これらはあくまで応急処置である点を理解しておく必要があります。
扉がゆるんでいる根本的な原因、例えばパッキンの劣化や本体の傾きなどを解決しているわけではないため、冷気漏れを完全に防ぐことはできません。結果として、庫内の温度を保つためにコンプレッサーが余計に稼働し、電気代が高くなる可能性があります。
また、毎回ロックを開け閉めする手間がかかるという、デメリットもあります。頻繁に冷蔵庫を開け閉めする家庭では、この手間がストレスに感じられるかもしれません。



100均グッズは、修理部品を取り寄せている間や、業者が来るまでの数日間といった、ごく短期的な対策として活用するのが賢明な使い方と言えます。
冷蔵庫の結露や扉のゆるみを防ぐ掃除のコツ


冷蔵庫の扉のゆるみや、それに伴う結露の発生を防ぐためには、日頃からの定期的な掃除が鍵となります。特にドアパッキンは汚れが溜まりやすく、性能を維持するためには丁寧な手入れが不可欠です。
掃除の基本は、水拭きです。固く絞った柔らかい布で、パッキンのヒダの間まで丁寧に拭き上げてください。調味料や食品の汁などが付着しやすい場所なので、意識して掃除することが大切です。
水拭きだけでは落ちない油汚れやベタつきには、台所用の中性洗剤を薄めたものを使用します。洗剤を含ませた布で汚れを拭き取った後は、洗剤成分が残らないように、必ずきれいな水で濡らした布で数回拭き取ります。最後に乾いた布で水分を完全に拭き取ることで、カビの発生を防ぎます。
掃除の際の注意点
「酸性やアルカリ性の洗剤」「漂白剤」「アルコール」「シンナー」などは、絶対に使用しないでください。パッキンのゴムを劣化させ、ひび割れや硬化の原因となります。
パッキンを傷つけないよう、硬いブラシなどで強くこすることは避けてください。
掃除の際にパッキンが溝から外れかかっていないかを確認し、もし浮いている部分があれば指でしっかりと押し込んで元に戻します。
このパッキンの掃除を定期的に行うことで、密閉性が保たれ、冷気漏れを防ぐことができます。冷気漏れがなくなれば、外気との温度差による結露の発生も抑制でき、結果として扉のゆるみを感じにくくなります。



清潔な状態を保つことが、冷蔵庫を長持ちさせる最も効果的な方法の一つです。
冷蔵庫の扉がゆるい問題を解決する最終手段


- 各メーカーによってゆるみの対処法は違う?
- 業者に依頼すると費用や時間はどのくらい?
- 修理か交換かを見極めるポイントとは?
- 今人気の売れているおすすめ冷蔵庫をご紹介
- 冷蔵庫の扉がゆるいに関するよくある質問
各メーカーによってゆるみの対処法は違う?


冷蔵庫の扉がゆるむ原因である「パッキンの汚れ」「収納過多」「本体の傾き」は、どのメーカーの製品であっても共通しています。したがって、基本的な対処法である「清掃」「収納の見直し」「調節脚による傾き調整」は、メーカーを問わず有効です。
日立、パナソニック、三菱、東芝、シャープなど、主要なメーカーの冷蔵庫はいずれも同様の構造を持っています。しかし、細部においては各社で仕様が異なる点に注意が必要です。
例えば、調節脚の形状や調整方法は機種によって異なります。手で簡単に回せるものもあれば、マイナスドライバーが必要なもの、あるいは専用の調整工具が付属しているものもあります。また、調節脚を覆っている脚カバーの外し方も様々です。
無理に作業を進めると部品を破損させてしまう恐れがあるため、必ずお使いの冷蔵庫の取扱説明書を確認してから作業を行うようにしてください。取扱説明書が見当たらない場合は、メーカーの公式サイトで型番を検索すれば、電子版を閲覧できることがほとんどです。
また、パッキンが劣化して交換が必要になった場合、部品の取り寄せはメーカーや購入した販売店に依頼することになります。この際、正確な型番が必要となるため、冷蔵庫のドア内側に貼られているシールなどで確認しておきましょう。



基本的な対処法は同じですが、具体的な作業手順についてはメーカーや機種の仕様に従うことが、安全かつ確実な解決への近道です。
業者に依頼すると費用や時間はどのくらい?


自分で対処しても扉のゆるみが改善しない場合は、ヒンジの歪みや部品の故障など、専門的な修理が必要な可能性があります。その際は、メーカーのサポートセンターや購入した家電量販店、街の修理業者に依頼することになります。
修理にかかる費用は、故障の原因や交換する部品によって大きく変動します。一般的に、修理料金は「技術料+部品代+出張費」で構成されます。ドアパッキンの交換だけであれば比較的安価ですが、冷却システムに関わる故障の場合は高額になる傾向があります。
以下は、主要メーカーが公開している修理料金の目安です。実際の料金は症状や機種によって異なるため、あくまで参考としてください。
メーカー | 症状(ドアが閉まらない) | 修理費用の目安(税込) |
---|---|---|
日立 | ドアの不具合 | 5,000円~10,000円 |
三菱 | ドアパッキン交換(1箇所) | 16,000円~23,000円 |
東芝 | (症状により変動) | 6,000円~96,000円 ※ |
※東芝の料金は「冷えない」「水漏れ」などを含む広範な修理の目安です。ドアのみの修理は比較的低額になる可能性があります。
※パナソニック、シャープは公式サイトで料金目安を公開していませんが、Webの故障診断から概算を確認できる場合があります。
修理にかかる時間については、症状が軽微で交換部品も不要な場合は、訪問当日に30分~1時間程度で完了することが多いです。しかし、パッキンやヒンジなどの部品交換が必要で、サービスマンが在庫を持っていない場合は、部品を取り寄せるために数日〜1週間程度かかることもあります。



その間、冷蔵庫が使えないと困るため、依頼時に部品の在庫状況や作業完了までの見込み日数を確認しておくと安心です。
修理か交換かを見極めるポイントとは?


扉のゆるみで修理を検討する際、修理して使い続けるべきか、いっそ新しい冷蔵庫に買い替えるべきか、判断に迷うことがあります。その見極めには、いくつかのポイントがあります。
使用年数
冷蔵庫の平均的な寿命は、約10年~13年と言われています。内閣府の消費動向調査(令和2年)でも、平均使用年数は12.6年というデータがあります。もしお使いの冷蔵庫が10年近く、あるいはそれ以上経過している場合、一度修理してもすぐに別の箇所が故障するリスクが高まります。
一つの目安として、使用年数が10年を超えている場合は買い替えを視野に入れるのが合理的かもしれません。
部品の保有期間
家電製品には、性能を維持するために必要な部品(補修用性能部品)をメーカーが保有する期間が定められています。冷蔵庫の場合、製造打ち切り後9年間とされています。
つまり、製造終了から9年以上経過した製品は、メーカーに修理用の部品がなく、修理自体が不可能になる可能性があります。使用年数と合わせて、製品の製造年を確認することが大切です。
修理費用
修理にかかる費用も、重要な判断基準です。簡単な調整やパッキン交換で、10,000円~20,000円程度であれば修理を選ぶ価値はありますが、数万円を超える高額な修理費用が見込まれる場合は、新しい冷蔵庫の購入費用に充てた方が長期的に見て経済的である場合があります。まずは修理の見積もりを取り、買い替え費用と比較検討しましょう。
省エネ性能(電気代)
近年の冷蔵庫は省エネ性能が、飛躍的に向上しています。例えば、10年前のモデルと比較すると、最新モデルは年間で数千円単位の電気代を節約できるケースも少なくありません。
高い修理費を払って古い冷蔵庫を使い続けるよりも、最新の省エネモデルに買い替えた方が、毎月の電気代の差額で数年後には元が取れる可能性も考えられます。長期的な視点でランニングコストを比較することが、賢い選択につながります。



これらのポイントを総合的に考慮し、ご自身の状況に合った最適な選択をすることが望ましいです。
今人気の売れているおすすめ冷蔵庫をご紹介


冷蔵庫の買い替えを決断した場合、どのような製品を選べば良いのでしょうか。ここでは、特定のモデルを挙げるのではなく、近年のトレンドや人気の傾向、選ぶ際のポイントを解説します。
現在の冷蔵庫市場では、単に冷やすという基本機能だけでなく、ライフスタイルに合わせた付加価値が重視される傾向にあります。
冷凍室の大容量化
共働き世帯の増加やまとめ買いの普及に伴い、冷凍食品や作り置きのストックを大量に保存できる大容量の冷凍室を備えたモデルが人気です。特に、引き出しが複数に分かれていて整理しやすいタイプや、急速冷凍機能で食材の鮮度を保ちやすいモデルが支持を集めています。
省エネ性能とAI技術
前述の通り、省エネ性能は冷蔵庫選びの重要な基準です。各メーカーはインバーター制御の効率化や断熱材の改良を進めており、年間の消費電力量は年々低下しています。さらに、AIが家庭ごとの使用パターンを学習し、ドアの開閉が少ない時間帯に自動で節電運転を行うなど、賢く電気代を抑える機能も注目されています。
デザイン性とコンパクトさ
キッチン空間のインテリアとしての役割も大きくなっており、ガラスドアやマットな質感など、デザイン性の高いモデルが増えています。また、設置スペースが限られる都市部の住宅事情に合わせて、横幅はスリムでも奥行きを確保して容量を稼ぐ「幅60cmスリムタイプ」なども人気カテゴリーの一つです。
メーカーごとの特徴
1.パナソニック
「はやうま冷凍」「はやうま冷却」など、食材の鮮度を保つ独自技術に定評があります。


2.日立
「まるごとチルド」や真空状態で保存する「真空チルド」など、冷蔵室全体の鮮度保持機能が強力です。


3.三菱電機
「切れちゃう瞬冷凍」や部屋ごとに独立した冷却制御で、使い勝手の良さと省エネを両立しています。


4.東芝
野菜室を中央に配置したレイアウトで、重い野菜の出し入れがしやすいモデルが人気です。





これらのトレンドを参考に、ご家庭の人数、食生活のスタイル、キッチンのスペースなどを考慮して、最適な一台を見つけることが、満足のいく買い替えの鍵となります。
冷蔵庫の扉がゆるいに関するよくある質問


冷蔵庫の扉のゆるみに関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で解説します。
- 観音開き(フレンチドア)ですが、片方の扉だけ閉めると、もう片方が少し浮き上がります。これは故障ですか?
-
故障ではありません。これは、冷蔵庫内の気圧変化による正常な現象です。片方の扉を閉めた際に、庫内の空気が押し出され、その圧力で反対側の扉が一瞬だけわずかに開くことがあります。
しかし、すぐに元に戻り密閉されるのであれば問題ありません。もし、浮き上がったまま戻らない場合は、パッキンの汚れや本体の傾きなど、他の原因が考えられます。
- 冷凍室など、引き出し式のドアを閉めると、冷蔵室の扉が「ふわっ」と開きます。これも問題ないでしょうか?
-
これもQ1と同様、庫内の気圧変化によるものです。特に、引き出し式のドアは一度に多くの空気を押し出すため、冷蔵室のような開き戸タイプの扉に影響が出やすいです。一瞬開いてすぐに閉まるのであれば、心配する必要はありません。
- 扉のパッキンが波打っているように変形してしまいました。どうすれば直せますか?
-
パッキンの軽度な変形であれば、温めることで修正できる場合があります。40~50℃程度のぬるま湯で温めたタオルを数分間パッキンの変形部分に当てて、ゴムを柔らかくします。その後、形を整えながら冷やすと、元の状態に戻ることがあります。
ただし、熱湯を使うとパッキンを傷める原因になるので避けてください。この方法で改善しない場合は、パッキンが寿命を迎えている可能性が高いため、交換を検討しましょう。
- ドアポケットに物を入れすぎると、なぜ扉がゆるむのですか?
-
ドアポケットに重いものを大量に入れると、扉全体の重量が増加します。冷蔵庫の扉は、上下にあるヒンジ(蝶番)という部品で支えられていますが、想定以上の重さがかかり続けると、ヒンジが摩耗したり歪んだりして、扉全体が少し下がってしまうことがあります。
扉が下がると、本体との間に隙間ができてしまい、ゆるみや閉まりの悪さにつながります。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】冷蔵庫の扉がゆるい時の確認事項
冷蔵庫の扉がゆるいと感じた際に確認すべき事項や対処法、そして最終的な判断基準について、この記事で解説したポイントを以下にまとめます。
- 扉がゆるい主な原因は、パッキンの不具合・収納過多・本体の傾きの3つ
- 最初の対処法として、ドアパッキンの清掃が最も手軽で効果的
- パッキンの掃除には、薄めた台所用中性洗剤が有効
- 冷蔵庫内の食品や容器が、扉に干渉していないか収納を見直す
- 冷凍室や野菜室は、収納量の目安ラインを守る
- 冷蔵庫が前のめりに傾いていると、扉が開きやすくなる
- 調節脚を調整して、本体をわずかに後ろへ傾けると改善することがある
- 調節脚の調整方法は機種によって違うため、取扱説明書の確認が必須
- 応急処置として100均のチャイルドロックが使えるが、根本解決にはならない
- 修理を依頼する場合の費用は、数千円〜数万円と幅広い
- 部品の取り寄せで、修理に数日かかる場合もある
- 使用年数が10年を超えている場合は、買い替えも視野に入れる
- 冷蔵庫の部品保有期間は、製造打ち切り後9年間が目安
- 高額な修理費用がかかる場合は、最新の省エネモデルへの買い替えがお得なことも
- 買い替えの際は冷凍室の容量や省エネ性能、デザインもチェックする