「洗濯乾燥機に、脱水していない濡れたままの衣類を直接入れても大丈夫?」「もしかして故障するのでは?」と、疑問に思ったことはありませんか。忙しい時ほど、少しでも手間を省きたいと考えるのは自然なことです。しかし、その一手間を惜しんだ結果、思わぬ失敗や後悔に繋がる可能性も否定できません。
この記事では、濡れたままの衣類を洗濯乾燥機に入れるリスクから、乾きが悪い時の具体的な対処法と注意点まで、網羅的に解説します。
洗濯乾燥機の正しい使い方とは何か、電気代や時間を賢く節約するにはどうすれば良いのか、そして日々の掃除方法とお手入れのポイントにも触れていきます。さらに、洗濯乾燥機の種類ってどんなものがあるのか、それぞれの特徴を比較し、人気のおすすめ洗濯乾燥機もご紹介します。

この記事を読めば、あなたの疑問が解消され、洗濯乾燥機をより安全で効率的に活用できるようになるでしょう。
【記事のポイント】
1.濡れたままの衣類を洗濯乾燥機に入れる、具体的なリスク
2.故障や衣類の傷みを防ぐための、正しい使い方
3.日々の電気代や乾燥時間を節約する、実践的な方法
4.洗濯乾燥機を長持ちさせるための、お手入れと掃除のポイント
洗濯乾燥機に濡れたままの衣類はNG?


- 濡れたままの衣類でも洗濯乾燥機は使える?
- 濡れたまま洗濯乾燥機に入れるリスク
- 洗濯乾燥機は濡れたままだと故障する?
- 洗濯乾燥機の正しい使い方とは
- 洗濯乾燥機の掃除方法とお手入れポイント
濡れたままの衣類でも洗濯乾燥機は使える?


結論から言うと、脱水していないびちゃびちゃに濡れたままの衣類を洗濯乾燥機に入れて乾燥運転をすること自体は可能ですが、全く推奨されません。洗濯乾燥機は、洗濯・脱水工程を経て、適度に水分が絞られた状態の衣類を乾かすことを前提に設計されています。
なぜなら、衣類に水分が過剰に残った状態では、乾燥に膨大な時間とエネルギーを要するからです。これは、単に非効率であるだけでなく、機器本体や衣類へ様々な悪影響を及ぼす原因となります。
実際に、ほとんどの洗濯乾燥機の取扱説明書には、洗濯物を十分に脱水してから乾燥機能を使用するようにとの注意書きが記載されています。メーカーが想定する正しい使用手順から外れることは、予期せぬトラブルを引き起こす可能性があるため、避けるべきです。



手間を惜しまず、必ず脱水工程を経てから乾燥運転を開始することが、洗濯乾燥機を安全かつ長く使うための基本となります。
濡れたまま洗濯乾燥機に入れるリスク


濡れたままの衣類を洗濯乾燥機に入れる行為には、主に3つの大きなリスクが伴います。これらを理解せずに行うと、家計や大切な衣類にダメージを与えてしまう可能性があります。
電気代が高騰
第一に、エネルギー効率が著しく低下し「電気代が高騰」します。衣類が含む水分量が多ければ多いほど、それを蒸発させるために必要な熱エネルギーと時間が増加します。
例えば、通常1回の乾燥にかかる電気代が40円程度の場合でも、びちゃびちゃの状態から始めると80円〜100円以上に跳ね上がることも考えられます。乾燥時間も倍増し、結果的に家計への負担が大きくなります。
生乾きや乾燥ムラの原因
第二に、衣類が均一に乾かず「生乾きや乾燥ムラの原因」となります。水分を多く含んだ重い衣類はドラム内でうまく撹拌されず、温風が全体に行き渡りにくくなります。
そのため、一部分だけが乾き、他の部分は湿ったままという状態になりがちです。生乾きの衣類は雑菌が繁殖しやすく、不快な臭いの元にもなります。
衣類へのダメージが大きくなる
第三に、「衣類へのダメージが大きくなる」点です。乾燥時間が長引くということは、衣類が高温の空気に長時間さらされることを意味します。これにより、繊維が必要以上に乾燥して硬くなったり、熱に弱い素材が縮んだり、色褪せたりするリスクが高まります。



特にコットンやウールといった天然繊維は縮みやすいため、注意が必要です。
洗濯乾燥機は濡れたままだと故障する?


濡れたままの衣類を頻繁に乾燥機にかけることは、故障のリスクを著しく高める行為と言えます。その理由は、機械的な負荷の増大と、内部環境の悪化という二つの側面にあります。
機械的な負荷
まず、「機械的な負荷」についてです。水分を大量に含んだ洗濯物は、脱水後の2倍以上の重さになることがあります。この重い衣類をドラム内で回転させることは、モーターやドラムを支えるベアリング、ベルトといった駆動部分に想定外の大きな負荷をかけ続けます。
特に長年使用している機器の場合、部品の耐久性が低下していることもあり、このような過剰な負荷が引き金となって、部品の摩耗や破損を早め、最終的に故障に至る可能性が高まります。
内部環境の悪化
次に、「内部環境の悪化」が挙げられます。大量の水分を蒸発させる過程で、機内は高温多湿の状態になります。乾燥時間が長引くことで、排出しきれなかった湿気がフィルターや通気経路、ドラムの裏側などに溜まりやすくなります。
この湿気はカビや雑菌の温床となり、不快な臭いを発生させるだけでなく、内部の金属部品の錆びや腐食を促進します。さらに、湿気が電子制御基板などのデリケートな部品に影響を及ぼし、誤作動やショートを引き起こす危険性もゼロではありません。
もし、こうした誤った使い方によって故障した場合、修理費用は数万円〜十数万円と高額になるケースも少なくありません。



安全かつ経済的に使用するためにも、脱水せずに乾燥機へ投入することは避けるべきです。
洗濯乾燥機の正しい使い方とは


洗濯乾燥機の性能を最大限に引き出し、衣類や機器への負担を減らすためには、基本的な使い方を守ることが大切です。以下のポイントを意識するだけで、仕上がりの質が向上し、トラブルを未然に防ぐことができます。
衣類の洗濯表示を確認する習慣
まず、乾燥機にかける前に、「必ず衣類の洗濯表示を確認する習慣」をつけましょう。乾燥機が使用不可(タンブル乾燥禁止のマーク)の衣類を乾燥させると、縮みや型崩れなど、修復不可能なダメージの原因となります。特に、ウールやシルク、レーヨンといったデリケートな素材や、装飾の付いた衣類は注意が必要です。
乾燥容量を守る
次に「乾燥容量を守る」ことが、鍵となります。多くのドラム式洗濯乾燥機では、乾燥できる容量は洗濯できる容量の約半分に設定されています。
洗濯物を詰め込みすぎると、ドラム内で衣類が十分に動かず、温風が均一に行き渡りません。これが乾燥ムラや生乾き、シワの大きな原因となります。理想は、乾燥容量の8割程度に留めることです。
衣類を投入する前の小さなひと手間
また「衣類を投入する前の小さなひと手間」も、仕上がりを左右します。ポケットの中に物が入っていないか確認し、ファスナーやボタンは閉じておきましょう。開いたままだと、回転中に他の衣類を引っ掛けたり、傷つけたりする恐れがあります。



絡まりやすい長袖のシャツやズボンは、軽くたたんでから入れると、乾燥ムラを防ぎやすくなります。
洗濯乾燥機の掃除方法とお手入れポイント


洗濯乾燥機を清潔に保ち、長く性能を維持するためには、定期的な掃除が不可欠です。掃除を怠ると、乾燥効率の低下や嫌な臭いの発生、さらには故障の原因にもなりかねません。ここでは、掃除すべき箇所と適切な頻度の目安をご紹介します。
毎回のお手入れ
1.乾燥フィルター
乾燥運転後は、必ずホコリを取り除きます。目詰まりが気になるときは、古い歯ブラシなどで優しくこすりながら水洗いしましょう。


2.ドアのゴムパッキン
ドアの内側にあるゴムパッキンの溝は、ホコリや髪の毛が溜まりやすく、湿気でカビが発生しやすい場所です。洗濯終了後に、湿らせた布やティッシュでさっと拭き取る習慣をつけましょう。
週に1回〜2週間に1回のお手入れ
1.排水フィルター(糸くずフィルター)
洗濯水の排水時に出る、糸くずやゴミをキャッチする部分です。ここにゴミが溜まると排水がスムーズに行われず、脱水不足やエラーの原因になります。カバーを外し、フィルターを取り出してゴミを取り除き、水洗いしてください。
月に1回のお手入れ
1.洗濯槽
見える部分はきれいでも、洗濯槽の裏側には洗剤カスや皮脂汚れをエサにしたカビが繁殖しがちです。市販の洗濯槽クリーナーを使い、「槽洗浄コース」で洗浄しましょう。ドラム式洗濯機の場合は、塩素系のクリーナーが推奨されることが多いです。


2.洗剤投入ケース
洗剤や柔軟剤の投入ケースも、残った洗剤が固まったりカビが生えたりします。取り外してぬるま湯で洗い、古い歯ブラシなどで汚れを落としましょう。



定期的なお手入れは少し手間に感じるかもしれませんが、洗濯物をきれいに仕上げ、機器を長持ちさせるためには非常に大切な作業です。
洗濯乾燥機で濡れたままを避ける賢い使い方


- 乾きが悪い時の対処法と注意点
- 電気代や時間を節約するにはどうすれば良い?
- 洗濯乾燥機の種類って?
- 人気のおすすめ洗濯乾燥機をご紹介
- 洗濯乾燥機に濡れたままでよくある質問
乾きが悪い時の対処法と注意点


普段通りに使っているはずなのに、最近どうも乾きが悪い、乾燥時間が長くなったと感じる場合は、いくつかの原因が考えられます。故障を疑う前に、まずは以下の点を確認してみてください。
フィルターの目詰まり
最も一般的な原因は、フィルターの目詰まりです。洗濯乾燥機には、乾燥時に出る糸くずやホコリをキャッチする「乾燥フィルター」と、排水時のゴミを取る「排水フィルター(糸くずフィルター)」があります。
特に乾燥フィルターにホコリが溜まっていると、空気の通り道が妨げられ、乾燥効率が著しく低下します。このフィルターは乾燥運転のたびに掃除するのが理想です。一見きれいに見えても、網目が細かなホコリで詰まっていることがあるため、定期的に水洗いすると効果的です。
洗濯物の入れすぎ
次に、「洗濯物の入れすぎ」が考えられます。前述の通り、乾燥容量を超えて衣類を詰め込むと、温風が循環せず、乾きが悪くなります。洗濯から乾燥まで一貫して行う場合は、乾燥容量を基準に洗濯物の量を調整しましょう。
素材や厚みによって洗濯物を分ける
また、乾きにくい素材の衣類を、乾きやすい素材のものと一緒に乾燥させている場合も、乾燥ムラの原因となります。
例えば、厚手のパーカーやジーンズと、薄手の化学繊維のシャツを同時に乾燥させると、シャツが乾いた時点で乾燥運転が終了し、厚手のものが生乾きになることがあります。素材や厚みによって洗濯物を分け、それぞれに適した時間で乾燥させると、効率よく仕上げることができます。



これらの対処法を試しても改善しない場合は、吸排気口が物で塞がれていないか、設置場所の湿度が高すぎないかなども確認してみましょう。
電気代や時間を節約するにはどうすれば良い?


洗濯乾燥機は便利な反面、消費電力が大きい家電の一つです。しかし、使い方を少し工夫するだけで、電気代や乾燥時間を効果的に節約することが可能です。
フィルターをこまめに掃除する
まず、最も簡単で効果的な節約方法は、「フィルターをこまめに掃除する」ことです。乾燥フィルターにホコリが詰まっていると、空気の流れが悪くなり、乾燥効率が低下します。その結果、乾燥時間が長引き、余計な電気代がかかってしまいます。乾燥運転後は毎回フィルターのホコリを取り除くことを習慣にしましょう。
乾燥容量を守り詰め込みすぎない
次に、「乾燥容量を守り詰め込みすぎない」ことです。衣類を少なくすることで、温風が全体に行き渡りやすくなり、乾燥時間を短縮できます。特にシワをつけたくないシャツなどは、少量で乾燥させるのがおすすめです。
また、洗濯物の素材ごとに分けて乾燥させるのも有効な手段です。乾きやすい化繊の衣類と、乾きにくい綿製品などを分けて乾燥させることで、無駄な運転時間を減らせます。
タイマー機能を活用する
さらに、ご家庭の電気料金プランを確認し、電気代が安くなる夜間などの時間帯に乾燥機を運転するのも賢い方法です。「タイマー機能」を活用すれば、就寝中に乾燥を終わらせることもできます。ただし、乾燥が終わった衣類を長時間機内に放置するとシワや臭いの原因になるため、運転終了後はなるべく早く取り出すように心がけましょう。



これから洗濯乾燥機の購入を検討している場合は、初期費用は高くても、ランニングコストが安い「ヒートポンプ式」のモデルを選ぶことが、長期的な視点での大きな節約に繋がります。
洗濯乾燥機の種類って?


洗濯乾燥機の乾燥方式は、大きく分けて「ヒートポンプ式」「ヒーター式」の2種類があり、それぞれに特徴があります。また、熱源としてガスを使用する「ガス式」も存在します。
乾燥方式 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
ヒートポンプ式 | ・省エネで電気代が安い ・低温乾燥で衣類が傷みにくい ・水道代がかからない | ・本体価格が高い ・乾燥に時間がかかる場合がある | ・毎日乾燥機能を使う人 ・デリケート衣類を乾かしたい人 ・長期コストを重視する人 |
ヒーター式 | ・本体価格が安い ・高温でカラッと乾く | ・電気代が高い ・衣類が傷みやすい ・機種により水道水を使用 | ・使用頻度が低い人 ・初期費用を抑えたい人 ・厚手タオルをしっかり乾かしたい人 |
ヒートポンプ式
湿気を含んだ空気を除湿し、乾いた空気を再利用して乾燥させる方式で、エアコンの除湿機能と似た仕組みです。約60℃前後の比較的低温の風で乾かすため、衣類の傷みや縮みが少ないのが最大のメリットです。
ヒーターを使わないため消費電力が少なく、電気代を大幅に抑えられます。本体価格は高価ですが、乾燥機能を頻繁に使うご家庭であれば、ランニングコストの安さで十分に元が取れる可能性があります。
ヒーター式
ドライヤーのようにヒーターで空気を温め、その高温の温風を衣類に当てて乾燥させる方式です。約80℃前後の高温で乾かすため、タオルなどをカラッと仕上げたい場合に適しています。
また、構造がシンプルなため、ヒートポンプ式に比べて本体価格が安い傾向にあります。一方で、消費電力が大きく電気代が高くなる点と、高温による衣類の傷みや縮みが起こりやすい点がデメリットとして挙げられます。
ガス式
電気式とは別に、ガスを熱源とする乾燥機もあります。パワフルな温風で短時間で乾燥でき、仕上がりもふんわりするのが特徴です。ランニングコストも比較的安いですが、設置にはガス栓が必要で、工事が必要になる場合があります。



ご家庭のライフスタイルや何を重視するかによって、最適な選択は異なります。
人気のおすすめ洗濯乾燥機をご紹介


ここでは、市場で評価の高い、人気のおすすめ洗濯乾燥機をいくつかご紹介します。各メーカーから多様な特徴を持つモデルが発売されており、ご自身のライフスタイルに合った一台を見つける参考にしてください。
メーカー・モデル名 | 洗濯/乾燥容量 | 乾燥方式 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
パナソニック NA-LX127CL/R | 12kg / 6kg | ヒートポンプ式 | ナノイーX、スマホ連携、洗剤自動投入 |
日立 BW-DX120J | 12kg / 6kg | ヒーター式 | AIお洗濯、らくメンテ(自動おそうじ) |
東芝 TW-127XP3L/R | 12kg / 7kg | ヒートポンプ式 | 低振動・低騒音、抗菌ウルトラファインバブル洗浄 |
シャープ ES-S7J | 7kg / 3.5kg | ヒーター式 | コンパクト設計、乾燥ダクト自動お掃除 |
パナソニック (Panasonic) NA-LX127CL/R
ヒートポンプ乾燥方式を採用した、省エネ性能に優れたモデルです。洗剤・柔軟剤の自動投入機能はもちろん、「ナノイーX」による衛生ケア機能も搭載しており、頻繁に洗えない衣類の除菌や消臭も可能です。スマートフォンアプリと連携し、外出先から運転状況の確認や予約ができる点も魅力です。


日立 (HITACHI) ビートウォッシュ BW-DX120J
「AIお洗濯」機能を搭載し、洗濯物の量や汚れ具合をセンサーで検知して、最適な洗い方・時間を自動で判断します。乾燥機能では、「らくメンテ」と呼ばれる乾燥フィルターと乾燥ダクトの自動おそうじ機能があり、お手入れの手間を大幅に削減できるのが大きな特徴です。


東芝 (TOSHIBA) ZABOON TW-127XP3L/R
業界トップクラスの低振動・低騒音設計が特徴で、夜間や早朝の洗濯・乾燥も気兼ねなく行えます。抗菌ウルトラファインバブル洗浄により、繊維の奥の汚れまでしっかり落とす高い洗浄力も魅力です。液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も備えています。


シャープ (SHARP) ES-S7J
マンションなどにも設置しやすい、コンパクトなドラム式洗濯乾燥機です。ヒーターセンサー乾燥方式を採用し、乾燥ダクトの自動掃除機能や、洗濯槽を清潔に保つ自動お掃除機能も搭載しています。一人暮らしや二人暮らしの世帯に適したモデルです。


これらの情報は一例であり、各メーカーから様々な機能を持つモデルが発売されています。



ご家庭の設置スペースや必要な容量、重視する機能などを考慮して、最適な一台をお選びください。
洗濯乾燥機に濡れたままでよくある質問


ここでは、濡れたままの衣類と洗濯乾燥機の使用に関して、多くの方が抱きがちな疑問についてお答えします。
- 脱水を忘れて乾燥を始めてしまったら?
-
もし誤って脱水せずに乾燥運転を開始してしまった場合は、一度運転を停止し、衣類を取り出す必要はありませんが、「脱水」のみを単独で運転してください。その後、改めて「乾燥」運転を再開するのが最も効率的で安全です。そのまま乾燥を続けると、前述の通り、電気代の無駄や故障の原因になります。
- 少し湿っている程度なら大丈夫?
-
「びちゃびちゃ」ではなく、「触って明らかに湿っている」程度の状態であれば、大きな問題に繋がる可能性は低いです。例えば、部屋干しである程度乾かしたものの、完全には乾ききらなかった衣類を仕上げに乾燥機にかける、といった使い方はむしろ効率的です。
ただし、手で握ってみて水が滴るような状態であれば、再脱水を行うことをお勧めします。
- コインランドリーの乾燥機でも同じですか?
-
はい、コインランドリーの乾燥機でも基本的な考え方は同じです。家庭用よりもパワフルな業務用機器ですが、濡れたままの衣類を投入すれば、やはり乾燥時間が大幅に長くなり、料金も余計にかかってしまいます。
また、多くの利用者が共有する設備であるため、機器に過度な負担をかける使い方はマナーの観点からも避けるべきです。コインランドリーに設置されている洗濯機でしっかりと脱水してから乾燥機に移すようにしましょう。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】洗濯乾燥機に濡れたままのリスクを理解しよう
この記事で解説してきたように、洗濯乾燥機に濡れたままの衣類を入れることは避けるべきです。最後に、重要なポイントを改めてまとめます。
- 濡れたままの乾燥は可能だが、絶対に推奨されない
- 主なリスクは電気代の高騰、乾燥ムラ、衣類の損傷
- 過剰な水分は、乾燥時間を大幅に延長させる
- 生乾きは雑菌の繁殖と、不快な臭いの原因となる
- 長時間の高温乾燥は、衣類の縮みや傷みを引き起こす
- 水分を含んだ重い衣類はモーターなど、駆動部に大きな負担をかける
- 過剰な負荷は機器の寿命を縮め、故障の原因となる
- 機内に湿気が残りやすく、カビや錆びの温床になる
- 故障した場合の修理費用は、高額になる可能性がある
- 必ず脱水工程を経てから、乾燥運転を開始する
- 乾燥効率を上げるには、フィルターのこまめな掃除が不可欠
- 乾燥容量を守り、洗濯物を詰め込みすぎないことが大切
- 省エネを重視するなら、ヒートポンプ式の機種がおすすめ
- 正しい使い方とお手入れが、機器を長持ちさせる鍵となる
- 脱水を忘れた場合は、一度停止して脱水運転からやり直す