冷蔵庫の凹みの直し方って…自分で修理はするのは危険?最善策を解説

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冷蔵庫の凹みの直し方って…自分で修理はするのは危険?最善策を解説

キッチンでふと目に入った、冷蔵庫の凹み。「いつの間にこんなところに…」と、ちょっと気分が落ち込みますよね。物を落としたり、家具をぶつけてしまったり。原因はいろいろあると思いますが、毎日目にするものだからこそ、なんとかしたいものです。

自分でなんとかなるかも…と検索して、ドライヤーやお湯、あるいは車用の修理キット(デントリペアキット)を使ってみようかな、と考えていませんか?

でも、ちょっと待ってください。そのDIY、実はかなり危険かもしれません。冷蔵庫は車とは構造がまったく違うので、自分で修理しようとすると、取り返しのつかないキズや塗装剥がれを引き起こす可能性が高いんです。

この記事では、なぜDIYが危険なのか、その具体的なリスクと、メーカーや業者に修理を依頼した場合の現実的な費用について詳しく解説します。

ジロー

そして私が考える、最も賢明でストレスのない「最善の解決策」を提案します。

【記事のポイント】
1.DIY修理(ドライヤー・修理キット)の、具体的なリスク
2.メーカーや専門業者に依頼した場合の、現実的な費用
3.凹みを「隠す」という、最も賢明な解決策
4.賃貸物件の場合の、注意点と予防策

目次

冷蔵庫の凹み直し方:DIYのリスク

インターネットで冷蔵庫の凹みの直し方を検索すると、手軽そうなDIY修理の方法がいくつか出てきます。でも、これらは冷蔵庫の構造を考えると、非常にリスクが高い選択なんです。まずは、その理由から見ていきましょう。

  • なぜ冷蔵庫は凹みやすいのか
  • ドライヤーでの修理は危険
  • お湯を使った修理はNG
  • デントリペアキットの落とし穴
  • 賃貸物件の凹みはどうなる?

なぜ冷蔵庫は凹みやすいのか

なぜ冷蔵庫は凹みやすいのか
住宅設備トレンド最前線・イメージ

そもそも、なぜ冷蔵庫はあんなに簡単に凹んでしまうんでしょうか。私も昔、缶詰を落として派手に凹ませてしまった経験があります。

その理由は、冷蔵庫が耐衝撃性よりも「断熱性」を最優先事項として設計されているからです。自動車のドアを想像してみてください。あれは厚い鋼板でできていて、内部には衝撃を支えるフレーム(骨組み)や空間がありますよね。だから、多少の衝撃ではビクともしません。

一方、冷蔵庫のドアや壁はどうでしょう。その体積の大部分は、分厚い断熱材(ポリウレタンフォームなど)がギッシリ詰まっています。そして、その断熱材を覆っている外装は、ごく薄い鋼板またはアルミ板でできているだけなんです。

つまり、自動車のように衝撃を支えるフレームが存在せず、薄い金属板のすぐ裏は、柔らかい「フォーム(発泡性の断熱材)」なのです。

そのため、缶詰を落とす、椅子の角が当たる、といった比較的わずかな衝撃でも、薄い外装は支えを失って簡単にたわみ、内部の柔らかい断熱材に押し込まれる形で「凹み」として、固定されてしまいます。

これは製品の欠陥ではなく、高い断熱性能を追求した結果の「設計上の必然」と言えます

ジロー

この「薄い皮 + 柔らかい中身」という構造こそが、修理を非常に難しくしている根本的な原因なんですね。

ドライヤーでの修理は危険

ドライヤーでの修理は危険
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「ドライヤーで温めて、冷却スプレーで冷やす」という方法(ヒートショック)は、金属の熱膨張と収縮を利用した修理方法です。自動車のバンパーやバイクのタンク修理で紹介されることがありますが、冷蔵庫に使うのはとても危険です

ドライヤー使用の危険性

1.塗装への深刻なダメージ

冷蔵庫の塗装や表面のコーティング(特に木目調シートなど)は、自動車の強固な焼付塗装とは違い、熱に弱い可能性があります。ドライヤーの熱を一点に当てすぎると、変色、気泡、最悪の場合はコーティングが溶けるといった、修復不可能なダメージにつながります。

2.構造的に「押せない」

この方法は、加熱・冷却後に「裏から押す」作業とセットであることが多いです。でも、冷蔵庫は断熱材が詰まっているので、物理的に裏から押すことができません。

3.火傷のリスク

加熱した金属部分は非常に高温になり、火傷のリスクもあります。

塗装・コーティングへのダメージ

自動車の塗装は、下地処理の上に何層も塗料を重ね、高温の窯で焼き付ける「焼付塗装」が主流です。これは非常に強固で耐熱性もあります。

しかし、冷蔵庫の塗装は「意匠性(デザイン性)」が重視されます。モデルによっては、塗装ではなく、木目調やマット調の「化粧シート(フィルム)」が貼られている場合も多いです。これらは熱に非常に弱く、ドライヤーの熱風を当てただけで変色したり、気泡が入ったり、接着剤が溶けて浮き上がったりする可能性があります。

構造的な問題

ヒートショックによる修理法は、金属が収縮しようとする力と、物理的に「裏から押す」力を組み合わせて凹みを戻すのが一般的です。しかし前述の通り、冷蔵庫は断熱材が充填されているため、裏から工具を入れて押すことは不可能です。

つまり、金属が元に戻ろうとする力だけで凹みを直そうとすることになり、成功率が極めて低いだけでなく、熱によるダメージリスクだけが残ります。

ジロー

軽い気持ちで試して、もっと目立つダメージになってしまったら悲しいですよね。

お湯を使った修理はNG

お湯を使った修理はNG
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ドライヤーと同じ熱を利用する方法として、「熱湯をかける」というものもありますが、これは論外です。

冷蔵庫は、精密な電化製品です。熱湯を使うことには、凹みが直らないどころか、冷蔵庫を再起不能にするリスクが満載です。

1. 電子部品へのショート・故障リスク

最近の冷蔵庫は、背面や下部に冷却を制御する複雑な電子基板(制御基板)や、電源ユニットが集中しています。また、ドアの操作パネル部分にも配線が通っています。万が一、これらの部分に熱湯がかかってしまったら、ショートして一発で故障、なんてこともあり得ます。

2. パッキンの劣化リスク

ドアのフチにあるゴム製のパッキンは、熱に弱い部品です。熱湯がかかると変形・劣化してしまい、ドアの密閉性が失われる可能性があります。わずかな隙間でも冷気が漏れるようになると、冷蔵庫が冷えにくくなり、結果としてコンプレッサーが余計に作動し、電気代が高騰するという二次被害にもつながります。

3. 感電のリスク

言うまでもありませんが、コンセントにつながった電化製品に水をかける行為は、感電のリスクが伴います。非常に危険です。

ジロー

繰り返しになりますが、お湯をかける行為は絶対にやめてください。

デントリペアキットの落とし穴

デントリペアキットの落とし穴
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DIY修理の中で、これが一番できそうと思ってしまうかもしれません。裏から押せない冷蔵庫にも使える、表から引っ張るタイプなのですが、これが最もリスクの高い選択肢だと私は思います。

車用のデントリペアキットは、凹みの中心に特殊な接着剤(ホットグルー)で「タブ」と呼ばれる突起を接着し、専用工具(リフター)でそれを表から引っ張り上げるものです。

でも、ここが最大の落とし穴です

最悪のシナリオ:塗装ごとの剥離

これらのキットは、強固な「自動車の焼付塗装」を前提に設計されています。グルーの接着力は、その強い塗装が剥がれないギリギリの力で凹みを引き出すように調整されています。

しかし、冷蔵庫の塗装や表面シートは、自動車ほど強くありません。

結果として、グルーでタブを引っ張り上げた瞬間、凹みが直る前に、冷蔵庫の塗装や表面シートがベリッと剥がれ落ちる可能性が極めて高いです。

小さな凹みを直そうとした結果、金属がむき出しになった「広範囲の塗装剥がれ」という、はるかに深刻なダメージに変わってしまう。これが現実的なリスクなので、絶対に推奨できません。

「凹み」より「剥がれ」の方が目立つ

凹みは、光の当たり方や見る角度によって目立ったり目立たなかったりします。しかし、塗装剥がれは違います。下地の色(金属の銀色や下塗り塗料の色)が露出するため、どの角度から見てもクッキリと目立つ「キズ」に変わってしまいます。

ジロー

こうなると、もう隠すしか対処法がなくなってしまいます。

賃貸物件の凹みはどうなる?

もし、その冷蔵庫が賃貸物件のものだったら「退去費用はいくらかかるんだろう…」と不安になりますよね。これは「床の凹み」なのか、「冷蔵庫本体の凹み」なのかで、話が大きく変わってきます。

ケース1:冷蔵庫の重さによる「床」の凹み

これは、冷蔵庫本体の凹みとは別の話ですが、よくある心配事です。冷蔵庫のような重い家電を長期間置いていると、クッションフロアやフローリングが凹んでしまいますよね。

結論から言うと、これは「通常の使用による損耗(通常損耗)」または、「経年劣化」とみなされるケースがほとんどです。

国土交通省が公表しているガイドラインにも、家具や家電の設置による床の設置跡(凹み)や、冷蔵庫背面の黒ずみ(電気ヤケ)は、普通に生活していれば当然発生するものであり、原則として大家さん(貸主)の負担とされています。(出典:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について

ですから、床の凹みについては、退去費用として請求されても「これは通常損耗にあたります」と、交渉できる可能性が高いです。

ケース2:「賃貸備え付けの冷蔵庫本体」の凹み

こちらが、問題です。(もちろん、ご自身で購入して持ち込んだ私物の冷蔵庫なら、貸主は関係ありません)

備え付けの冷蔵庫に、不注意で物をぶつけて凹みを作ってしまった場合、これは通常損耗とは認められにくいです。借りたものを適切に管理する義務(善管注意義務違反)に問われる可能性があります。

つまり、普通に使っていて古くなったのではなく、あなたの不注意(過失)でキズを付けたと、判断されるわけです。

この場合、隠せないほどの大きな凹みや塗装剥がれは、退去時に修理費用(高額なドア交換費用)を請求されるリスクがあります。

対処法と注意点

賃貸の原状回復に関するトラブルは非常にデリケートな問題です。まず、入居時に必ず備品(冷蔵庫含む)の写真を日付入りで撮っておくことが最強の防御策になります。「これは入居時からの凹みです」と証明できれば、あなたが費用を負担する必要はありません。

もしご自身の不注意で付けてしまった場合は、軽微なうちに、後述する隠す方法で目立たなくしておくのが現実的な対処法かもしれません。ただし、あまりに深刻な損傷は、正直に管理会社に報告し、保険適用の可否なども含めて相談するのが賢明です。

ジロー

最終的な判断は、契約書の内容や管理会社の見解によりますので、不安な場合は早めに相談することをおすすめします。

最善の冷蔵庫の凹み直し方とは

DIY修理がこれほど危険なら、どうすればいいのでしょうか? ここからは、現実的な対処法と、私が最も推奨する「最善の直し方」についてお話しします。

  • 業者やメーカー修理の費用
  • 「隠す」が最適な選択肢
  • リメイクシートで一新する方法
  • マグネットで手軽に隠す
  • 今後のための凹み予防策
  • 【総括】冷蔵庫 凹み 直し方の結論

業者やメーカー修理の費用

じゃあ、プロに頼んだらいくらかかるのか。ここにも、大きな認識のギャップがあります。

選択肢1:家電メーカー(シャープ、三菱電機など)

まず思いつくのがメーカー修理ですが、多くの場合、メーカーは機能的な不具合を直すのが仕事です。自動車の板金工場のように凹みを叩いて直すというサービスは、基本的に行っていません。

凹みのような外観の修理依頼は、多くの場合修理(板金)ではなく、「凹んだドアパネル全体の新品交換」という対応になります。

メーカーとして修理品質を保証するには、部分的に直すより交換する方が確実だからですね。当然、ドアパネル全体の交換費用は非常に高額になります。冷蔵庫のサイズやモデル(特に観音開きのドアなど)にもよりますが、部品代と技術料、出張費を合わせて数万円〜十数万円かかることも予想されます。

さらに注意したいのが「出張診断料」です。修理を依頼し、高額な見積もりを聞いてやっぱりやめますとキャンセルした場合でも、出張診断料として5,000円~10,000円程度(あくまで目安です)が発生することが一般的です。見積もりを取るだけでも費用がかかる、と覚えておきましょう。

選択肢2:デントリペア専門業者(自動車修理)

自動車の凹みを直すプロなら…と考えるかもしれませんが、これも難しいかもしれません。

彼らが家電の修理を(ウェブサイトなどで積極的に)宣伝していない理由は、DIYのリスクと全く同じです。

  • 冷蔵庫は裏から工具を入れるスペースがない。
  • グルーで引っ張った際に、塗装が剥がれるリスクを保証できず、責任を負えない。

「失敗したら弁償」となっては商売にならないため、リスクの高すぎる家電の修理は断られる可能性が高いと推測されます。仮に受けてもらえたとしても、自動車修理(3cm程度で15,000円前後)と同等か、それ以上の費用がかかる可能性が高いでしょう。

選択肢3:一般の家電修理業者・便利屋

地域のなんでも屋さんや、家電修理専門店も存在します。しかし、これらの業者のサービスメニューも、やはり「電源が入らない」「冷えない」といった機能修理が中心です。

ジロー

凹みを直すという美容的な(外観の)修理は、特殊なデントリペア技術が必要であり、一般的な家電修理の範疇外となります。

「隠す」が最適な選択肢

「隠す」が最適な選択肢
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ここまで見てきたように、DIY修理はリスクが高すぎ、プロによる修理は非現実的なほど高額(または対応不可)です。

私たちユーザーが本当に求めているのは、「凹みを(安価に)見えなくすること」です。であれば、結論はシンプルです。修理するのではなく、「隠す」ことでしょう。

これはネガティブな対処法ではなく、むしろ冷蔵庫をリフレッシュするポジティブな機会と捉えることができます。最もコストパフォーマンスが高く、賢明な選択だと私は思います。

ここで、各対処法を比較してみましょう。

対処法想定費用難易度/手軽さリスク/デメリット総合評価
DIY修理(ドライヤー)~1,000円程度難易度【高】リスク【極高】
・塗装の変色、溶解
・修復不可能な悪化
・火傷の危険
推奨せず
DIY修理(デントキット)~3,000円程度難易度【高】リスク【極高】
・塗装・表面シートの広範囲な剥離
推奨せず
メーカー修理(ドア交換)数万~十数万円手軽さ【高】(依頼するだけ)コスト【高】
・非常に高額
・見積もりだけでも有料
費用対効果が悪い
隠す(リメイクシート)~3,000円程度難易度【中】(貼る手間)・綺麗に貼るにはコツがいる★最推奨★
隠す(マグネット等)100円~手軽さ【極高】・特になし手軽さNo.1
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この表を見ても分かる通り、「隠す」という選択肢が、コストとリスクの面で圧倒的に優れています。

リメイクシートで一新する方法

リメイクシートで一新する方法
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凹みが広範囲だったり、複数あったりする場合、またはキッチンの雰囲気をガラッと変えたい場合に最適なのが、リメイクシート(カッティングシート)で冷蔵庫全体を覆ってしまう方法です。

リメイクシートのメリット

  • 凹みを完全に覆い隠せる。
  • 木目調、大理石調、マットカラーなど、キッチンの雰囲気に合わせてデザインを一新できる。
  • 防水・防汚性の高いシートも多く、掃除が楽になる。

綺麗に貼るには少しコツがいりますが、DIYで塗装を剥がしてしまうリスクに比べれば、はるかに安全で楽しい作業です。

1. 準備:最も重要な「下地処理」

貼り付け作業で最も重要な工程です。まず、冷蔵庫の表面を中性洗剤などで拭き、油分やホコリ、汚れを徹底的に拭き取ります。最後に水拭きで洗剤分を落とし、しっかり乾かします。この下地処理が甘いと、後でシートが剥がれてくる原因になります。

2. 貼り付け:空気を抜きながら慎重に

大きな面積に貼る場合は、一気に剥離紙を剥がさず、上部から少しずつ剥がしながら貼っていきます。スキージー(専用ヘラ)や乾いた雑巾を使い、シートの中央から外側に向かって、空気を抜きながら圧着していきます。

気泡が入ってしまった場合は、無理に押し出そうとせず、カッターの刃先や針などで小さな穴を開け、そこから空気を押し出すと綺麗になります。

3. 凹凸(凹み)部分の貼り方(ドライヤー活用)

シートが凹みに差し掛かったら、どうすればいいか?ここで、DIY修理では危険物だった「ドライヤー」が、最強のツールに変わります。

シートの上から凹み部分にドライヤーで温風を当ててください。シートが熱で柔らかくなり、伸びる性質を利用します。すかさず指や柔らかい布で、凹みの形状に合わせて強く押さえつけ、凹みの底までシートを密着させればOKです。

4. 端の処理

ドアの端(パッキン側)は、パッキン(ゴム部分)を傷つけないよう、カッターガイド(地ベラという金属製の薄いヘラや、不要なカードなど)を当て、それに沿って余分なシートをカットすると、切り口がガタガタにならず綺麗に仕上がります。

ジロー

最近は100円ショップやホームセンターでも、おしゃれな柄のものがたくさん売っています。

マグネットで手軽に隠す

「リメイクシートを貼るほどの作業はちょっと…」という場合や、凹みが小さい場合に最適なのが、この方法です。

一番手軽で、安価(100円ショップのアイテムでも十分)で、賃貸でも全く問題ありません。

  • おしゃれなウォールステッカー(貼ってはがせるタイプ)を凹みの上に貼る
  • お気に入りのマグネット(旅行先の記念品、家族の写真、アートマグネットなど)を配置する
  • マグネット式のキッチンタイマーやホワイトボード(メモ帳)、レシピホルダー、タオルハンガーなどを、意図的に凹みの上に設置する

これは凹みを隠すというネガティブな発想から、「凹んだ場所を、お気に入りのアイテムを飾る定位置にする」というポジティブな発想への転換ですね。

ジロー

これなら、凹みを見るたびに落ち込むこともなくなります。

今後のための凹み予防策

今後のための凹み予防策
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もう二度と凹みで悩みたくない、あるいは、新しく冷蔵庫を買ったから予防したいという方のために、今後の予防策もご紹介します。「予防は最大の防御」です

1. 本体を守る:コーナーガードの活用

冷蔵庫のドアが壁や隣の食器棚に当たって凹むのを防ぐには、本来は赤ちゃんがケガをしないように家具の角に貼る「コーナーガード」や、ドアの「クッションテープ」が最適です。

100円ショップでも売っている透明で目立ちにくいものや、L字型のクッション材などを、冷蔵庫のドアの角や、壁側の当たる部分に貼っておくだけで、衝撃を緩和し、凹みやキズを未然に防げます。

2. 床を守る:最強の「ポリカーボネート製マット」

冷蔵庫の凹みには、本体だけでなく床の凹み問題もありますよね。

これには「冷蔵庫床プロテクトマット(冷蔵庫下床保護パネル)」が必須ですが、ここで重要なのは材質です。安価な軟質ビニール(PVC)のマットではなく、必ず「ポリカーボネート樹脂」製の硬いパネルを選んでください。

柔らかいビニールマットは、結局冷蔵庫の脚の点の荷重をそのまま床に伝えてしまいます(気休め程度になることはあっても、防ぎきれないことが多いです)。

しかし、硬いポリカーボネート製のパネルは、その高い耐衝撃性と耐荷重性で、冷蔵庫の重い点の荷重をパネル全体で受け止め、面の荷重として床に分散させてくれます。これが、床が凹むのを防ぐ核心的な仕組みです。

ジロー

透明度が高く目立ちにくく、耐熱性(床暖房対応)がある製品も多いので、新しく冷蔵庫を設置する際はぜひ検討してみてください。

【総括】冷蔵庫の凹み直し方の結論

冷蔵庫の凹みの直し方について、いろいろと見てきました。結論として、私からの提案はこうです。

まず、ドライヤーや車用デントリペアキットを使ったDIY修理は、塗装剥がれなど、現状を修復不可能なほど悪化させるリスクが極めて高いため、推奨しません。

かといって、メーカー修理は「ドア交換」で非常に高額になりがちです。

したがって、最もコストパフォーマンスが高く、現実的かつ賢明なのは修理しようと悩むのではなく、「隠す」ことです。

広範囲/一新したい場合

ドライヤーの熱を(シートを柔らかくするために)活用し、「リメイクシート」でキッチンの模様替えを楽しむ。

手軽に済ませたい場合

おしゃれな「マグネット」「ステッカー」で凹みをピンポイントに隠し、お気に入りの場所にする。

ジロー

冷蔵庫の凹みはショックですが、修理しようと悩み続けるより、それを「キッチンの模様替え」や「お気に入りのマグネットを飾る」機会とポジティブに捉え直すことが、最も賢明でストレスのない対処法かなと思います。

【参考】
>>冷蔵庫のパッキンを復活させる方法って?補修と掃除や交換ポイント
>>冷蔵庫の扉がゆるい時ってどうすれば良い?原因と自分でできる対処法
>>冷蔵庫の音がブーンとずっと鳴るのはなぜ?原因と対策を完全ガイド
>>冷蔵庫の左開きが少ない理由って?その真相と特徴や代替案を徹底解説

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