賃貸物件やリフォーム済みの戸建てでよく見かける、奥行きが90cmもあるクローゼット。収納力がありそうでいて、いざ荷物を入れてみると奥の物が全く取り出せなくなったり、手前にばかり物が溜まってデッドスペースができたりと、その使い方に悩んでいる方はとても多いですよね。
せっかくの広いスペースなのに、有効活用できないのは本当にもったいないことです。
実は、この奥行き90cmというサイズは、一般的な洋服収納には深すぎる設計になっています。そのため、普通のクローゼットと同じ感覚で使おうとすると必ず失敗してしまいます。
この記事では、奥行きのある空間を手前と奥に分けて管理する方法や、キャスター付きアイテムを駆使した動線設計、さらには無印良品やニトリといった人気ブランドの活用術まで、プロの視点も交えつつ詳しく解説します。
奥行き90cmのクローゼットの使い方のコツさえ掴めれば、今の収納量を1.5倍〜2倍に増やすことも決して夢ではありません。使いにくいと諦める前に、ぜひこの記事で紹介するアイデアを試してみてくださいね。
ジロー整理整頓のストレスから解放され、毎日がもっと快適になるはずです。
【記事のポイント】
1.奥行き90cmの空間を2層に分けて効率化する、具体的なゾーニング手法
2.キャスター付き収納や、スライド式アイテムを導入して改善するコツ
3.無印良品・ニトリ・IKEAなどの定番ブランドから、最適な製品を厳選比較
4.湿気とカビを未然に防ぐための、正しい配置と通気対策
クローゼットの奥行き90cmを使い方の工夫で攻略
奥行きが90cmもあるクローゼットは、収納力がある反面、普通に使うと奥の物が取り出しにくくてストレスが溜まりがちですよね。ここでは、そんな深い空間を使いにくい場所から「最高のストレージ」に変えるための基本的な考え方や、レイアウトのコツを解説していきます。
- 押入れ由来の深い奥行きが使いにくい理由
- 前後2列に分けるレイアウトと動線設計
- キャスター付き収納ケースで奥の死角を解消
- ハンガーパイプと2列収納で衣類を倍増
- 布団を立てる収納術と圧縮袋の活用法
- デッドスペースをなくす棚の設置と空間分割
押入れ由来の深い奥行きが使いにくい理由


そもそも、なぜ奥行き90cmのクローゼットがこんなに使いにくいのかというと、日本の伝統的な「尺貫法」が関係しているんです。もともと和室の押入れは、布団を三つ折りにして収納するために約91cm(半間)の奥行きで作られてきました。
その寸法が現代のクローゼットにも引き継がれているんですね。建築基準法などの法規制で決まっているわけではありませんが、日本の住宅モジュールとして根深く残っているのが現状です。
でも、現代の私たちのメイン収納は布団ではなく、ハンガーに掛けた洋服です。一般的なハンガーの幅は45〜50cm程度なので、90cmの奥行きだと後ろ側に40cm近い「謎の空白地帯」ができてしまいます。このミスマッチが、使いにくさの正体なんです。
奥に置いたものは視界から消え、存在すら忘れてしまう「死蔵品」になりやすいのも、この奥行きの深さが原因と言えます。
さらに、身体的な理由もあります。一般的に、大人が無理なく手を伸ばせる範囲(有効作業範囲)は、体の中心から60cm前後とされています。
奥行き90cmの最深部にアクセスしようとすると、上半身をクローゼットの中に突っ込むか、手前の荷物をすべてどかさなければなりません。このひと手間が心理的なハードルになり、結果として奥がグチャグチャになってしまうんですね。
人間の腕の長さは、だいたい60〜70cmくらい。奥行き90cmの最深部に手を伸ばそうとすると、どうしても無理な姿勢になって腰を痛める原因にもなるので注意が必要です。



特に重い物を奥に置く場合は、無理に持ち上げようとせず、後述するキャスター付きの台車などを活用することを強くおすすめします。
前後2列に分けるレイアウトと動線設計


奥行き90cmを攻略する最大の鍵は、空間を一つの面としてではなく、「手前」と「奥」の2つのレイヤー(層)に分けて考えることです。これを私は、「2列収納戦略」と呼んでいます。クローゼットの中に、透明な境界線を引くイメージですね。この境界線を意識するだけで、使い勝手は劇的に向上します。
使い方の基本は、徹底した使用頻度によるゾーニングです。まず、クローゼットの中にあるものを毎日使うもの「週に一度使うもの」「季節ごとに使うもの」「ほぼ使わないが保管が必要なもの」の4段階に分類してみてください。その上で、以下のような配置を徹底します。
1. 手前ゾーン(0〜45cm):アクティブエリア
ここは、最もアクセスしやすい一等地です。日常的に着る仕事着や普段着、毎日使う通勤バッグ、頻繁に使う掃除機などを配置します。扉を開けてワンアクションで取り出せる状態にすることが理想です。ここを詰め込みすぎると奥へのアクセスが遮断されるため、常に「風通しの良さ」を意識して、ゆとりを持たせるのがコツです。
2. 奥ゾーン(45〜90cm):ストレージエリア
ここには使用頻度の低いものを置きます。オフシーズンの衣類、来客用の寝具、年に数回しか使わないスーツケース、クリスマスツリーなどの季節飾り、防災用の備蓄水などが適しています。
ただし、奥に置くものは必ず中身が何であるかをラベリングしたボックスに、入れるようにしましょう。視覚的に把握できないものは、そのまま忘れ去られてしまうからです。
空間を前後に分ける際、床面だけでなく「天井付近の枕棚」も同様に前後に分けて考えましょう。



枕棚の奥には軽くて大きなもの(空のスーツケースや予備の枕など)、手前には季節物の帽子や冠婚葬祭用のバッグなどを置くと、バランスが良くなります。
キャスター付き収納ケースで奥の死角を解消


2列収納にすると、「奥の物が取り出しにくくなるのでは?」と心配になりますよね。そこで活躍するのがキャスター付きのアイテムです。奥に置く収納ボックスや棚をすべてキャスター付きにすることで、手前を少し空けるだけでスルスルと引き出せるようになります。
これができるかどうかが、奥行き90cmのクローゼットを活用できるかの分かれ道になります。
具体的には、奥側にキャスター付きの「押入れラック」や「平台車」を設置します。その上に重い衣装ケースや季節家電を乗せておけば、力を入れずに手前まで引き出すことができます。
最近では、奥行き74cm程度の押入れ専用サイズのキャスター付きチェストも多く販売されていますので、それらを選ぶのも賢い選択です。奥側を、動く壁にしてしまうイメージですね。
逆に、手前側の収納をキャスター付きのハンガーラックやチェストにするのもアリです。奥の棚へアクセスしたい時だけ手前の家具を横にスライドさせたり、部屋側へ一時的に避難させたりする可動式動線を作れば、90cmの奥行きをフルに活用できます。
床に直接置くものは、「動かせること(可動性)」を前提に選ぶのが正解です。掃除もしやすくなるので、ホコリが溜まりやすいクローゼット内部を清潔に保つメリットもあります。
キャスター導入の注意点
キャスター付き収納を導入する際は、床の素材に注意してください。賃貸のクッションフロアなどは、重い物を長期間置いておくとキャスターの跡が深く凹んでしまうことがあります。その場合は、キャスターの受け皿(ストッパー)を使ったり、傷防止のマットを敷いたりする対策が必要です。



また、地震の際に勝手に動き出さないよう、ロック機能付きのキャスターを選ぶことも安全面では欠かせません。
ハンガーパイプと2列収納で衣類を倍増
クローゼットの奥行きが90cmあるなら、ハンガーパイプを前後に2本設置するという荒業も可能です。いわゆる、「ダブルハンガー」の状態ですね。標準的なクローゼットにはパイプが1本しかありませんが、90cmの深さがあれば、壁から30cmの位置に1本、そこからさらに45cmほど離れた位置にもう1本パイプを設置するスペースがあります。
このレイアウトにする場合、奥のパイプには「今は着ない服」や「冠婚葬祭用の予備の服」を掛け、手前のパイプには「今シーズンのヘビロテ服」を掛けるようにします。こうすることで、収納量は単純計算で2倍になります。
もし賃貸で壁に穴を開けられない場合は、強力な突っ張り式のハンガーラックを使用すれば、壁を傷つけずに2列化を実現できますよ。
前後のパイプに段差をつけると、奥の服の裾が手前の服に隠れにくくなり、視認性がアップします。具体的には、奥のパイプを少し高めに設定し、手前を低くします。こうすることで奥に何が掛かっているかが一目で分かり、「持っていることを忘れて同じような服を買ってしまう」という失敗を防ぐことができます。
市販の「段違いハンガーラック」を利用するのも、非常に賢い選択です。
さらに、衣類の種類によっても使い分けが可能です。例えば、奥には厚みのある冬物コート類を、手前には薄手のシャツやブラウスを掛けるようにすると、手前側の圧迫感が減り、クローゼット全体がスッキリ見えます。
また、スライド式のハンガーレールを導入すれば、奥の服をスルスルと手前に引き出せるようになるので、さらに利便性が高まります。



クローゼットの中を、「小さなセレクトショップ」のように整える楽しさも生まれますね。
布団を立てる収納術と圧縮袋の活用法


奥行き90cmの本来の役割である布団収納も、積み重ねるだけでは卒業です。昔ながらの、重なった布団の下から一枚抜き取るという重労働は、もう必要ありません。現代的な布団収納のトレンドは、布団を丸めて「立てて収納する」スタイルです。これが、奥行きのあるクローゼットと相性抜群なんです。
専用の円柱型収納ケースや、自立するスクエア型の布製ケース(IKEAのSKUBBなど)を使えば、布団がしっかりと自立します。これを奥行きに対して縦向きに並べて置くことで、どの布団も他の布団を動かすことなく、ワンアクションで取り出せるようになります。
立てる収納は通気性も確保しやすいため、湿気がこもりやすい布団の保管には理想的な方法と言えます。
また、来客用の布団や予備の毛布などは、掃除機で吸い取るタイプの圧縮袋でカチカチに固めてから、キャスター付きの布団ラックに乗せるのがおすすめ。これなら、必要な時だけ奥からスッと引き出せます。布団はそのままの状態だと容積の約70%が「空気」だと言われています。
圧縮するだけで物理的な占有面積を3分の1程度まで縮小できるので、空いたスペースに他の荷物を入れることができますね。
羽毛布団を強力に圧縮しすぎると、中の羽軸が折れてしまい、元のふわふわ感が戻らなくなることがあります。羽毛布団の場合は「軽く空気を抜く程度」に留めるか、通気性のある専用の不織布ケースを使用し、立てて収納するのがベストです。



圧縮袋の説明書きをよく読み、大切な寝具を傷めないよう注意しましょう。
デッドスペースをなくす棚の設置と空間分割
奥行きが深い場所で一番もったいないのが、上の方にできる広大な空間です。奥行き90cmで高さもあるクローゼットは、そのままでは空気を収納しているような状態になりがちです。ここを攻略するには、細かく空間を区切るための「棚」の活用が不可欠です。
おすすめは、幅や高さ、さらに奥行きまで調節できる「伸縮式の整理棚」の導入です。奥行き90cmに対して、奥行きが40cm程度の棚を前後に2つ並べてみてください。
こうすることで、奥に置いたボックスの上にさらに別の荷物を置けるようになり、空間の稼働率が100%に近づきます。DIYが得意な方なら、ホームセンターでカットした「すのこ」や木材を使って、自分専用の2段棚を作るのも良いですね。
奥側の棚を、少しだけ高く設置するひな壇スタイルにすると、手前の荷物に隠れず中身が見えるようになります。これは、劇場の客席と同じ原理ですね。
本やDVD、趣味のコレクション、あるいはストックしている洗剤類などを収納する際、奥にあるもののラベルが見えるだけで、探し物の時間がゼロになります。ちょっとした段差を作るだけのこのテクニック、実はものすごく効果的なんです。
さらに、側面の壁も忘れてはいけません。奥行きが90cmあるということは、左右の壁面も90cm分の面積があるということです。ここに100円均一のワイヤーネットや有孔ボードを取り付ければ、ベルトや帽子、ネクタイ、S字フックを使ったバッグ収納など、膨大な「吊るし収納」スペースが生まれます。



正面から見るだけでなく、クローゼットを「箱」として捉え、6面すべてを活用する意識を持つことが、デッドスペースゼロへの近道です。
クローゼットの奥行き90cmの使い方と人気ブランド
理想のレイアウトが決まったら、次はそれを現実にするための具体的なアイテム選びです。日本の住宅事情を熟知している国内ブランドから、デザイン性の高い北欧ブランドまで、奥行き90cm(いわゆる押入れサイズ)にピッタリな名作が揃っています。
私が実際に使ってみて、これは間違いないと感じたアイテムを、深掘りしてご紹介します。
- 無印やニトリの押入れサイズ収納ケースを比較
- IKEAのスクッブで枕棚の奥まで有効活用
- 奥行きを活かしたデスク化やDIYのアイデア
- 湿気対策を万全にする通気性の高い配置術
- 自分に合うクローゼットの奥行き90cmの使い方
無印やニトリの押入れサイズ収納ケースを比較


まずは定番の2大ブランド、無印良品とニトリです。どちらも「押入れサイズ」として奥行きが深いモデルを昔から展開していますが、実はコンセプトが微妙に異なります。どちらが自分のクローゼットに合うか、以下の比較を参考にしてみてください。
| ブランド | 主力製品 | 奥行きサイズ | デザインと特徴 | おすすめの活用法 |
|---|---|---|---|---|
| 無印良品 | ポリプロピレン衣装ケース | 約74cm | 半透明で中身が程よく見える。モジュールが厳格で積み重ねが美しい。 | 中身を把握しつつ、見た目を整えたい「衣類メイン」の収納に。 |
| ニトリ | 押入れ収納ケース(セレスFD) | 約74cm | 白やスモークなど色が選べる。コスパが非常に高く、数を用意しやすい。 | 大量の衣類を低予算で一気に片付けたい時に。 |
| ニトリ | 伸縮 押入れ整理棚 | 約37cm(奥行) | スチール製で頑丈。幅と高さが変えられる万能選手。 | 90cmの奥行きを前後に分割する「仕切り棚」として最強。 |
| 天馬 | フィッツケース(押入れ用) | 約74cm | 枠が非常に頑丈で、たくさん重ねても引き出しがスムーズ。 | 重い冬物や、長く使い続けたい定番品を求めるなら。 |
無印良品は、奥行き74cmというサイズを頑なに守っています。これは90cmの空間に置いたとき、あえて手前に「約15cmの余白」を作るためなんです。この15cmが実は重要で、ちょっと脱いだ服を一時的に置いたり、扉の裏に掛けた服が干渉しなかったりと、空間に心のゆとりをもたらしてくれます。
一方、ニトリはとにかくバリエーションが豊富。特に、「伸縮整理棚」は、2つ並べることで奥行き74cmの巨大な棚が完成するので、布団と衣装ケースを上下に分けたい時などに大活躍します。
また、隠れた名品なのが「天馬のフィッツケース」です。ホームセンターなどでよく見かけますが、その耐久性は折り紙付き。奥行きが深いケースは、中に詰め込みすぎると重みで引き出しが歪んで開かなくなることがありますが、フィッツならその心配がほとんどありません。



頻繁に開け閉めする場所には、少し奮発してフィッツを選ぶのも、ストレスを溜めないコツですよ。
IKEAのスクッブで枕棚の奥まで有効活用
高い場所にある枕棚(天袋)の攻略において、右に出るものはないと言っても過言ではないのが、IKEAの「SKUBB(スクッブ)シリーズ」です。もともとは欧州のクローゼット向けですが、そのサイズバリエーションが日本の押入れサイズにも奇跡的にフィットするんです。
一番のポイントは、その軽さと「取っ手」の位置。枕棚に荷物を置くと、奥の方は手が届かなくなりますよね。スクッブを縦向きに(奥行き方向に)並べて置けば、手前の取っ手を引くだけで、奥に入っている荷物ごとスルスルと手元に降りてきます。
素材がポリエステルなので軽く、女性や年配の方でも高い場所からの取り出しが安全に行えます。中にはシーズンオフの毛布、ダウンジャケット、冠婚葬祭用の予備バッグ、さらには「捨てるか迷っている思い出の品」などを入れておくのが定番のスタイルです。
さらに、スクッブは使わない時に底のファスナーを外せば、ペシャンコに折り畳むことができます。この柔軟性も、限られた空間を有効活用する上では非常に重要なポイント。見た目も清潔感のある白(またはダークグレー)で統一されるので、扉を開けた瞬間に、まるでホテルの収納のような美しさを演出できます。



奥行き90cmの「上部の死角」を、これほど鮮やかに解決してくれるアイテムは他にありません。
奥行きを活かしたデスク化やDIYのアイデア
もし、クローゼットが大きすぎて持て余している、あるいはテレワークの場所に困っているなら、思い切ってクローゼットをワークスペース(書斎)にしてしまうのが、令和の時代の賢い使い方です。これを、「クロフィス(Cliset + Office)」なんて呼んだりもします。
奥行き90cmというのは、実はデスクとしてはかなり贅沢な広さなんです。一般的な事務デスクの奥行きは60cm〜70cmですが、クローゼットデスクなら奥に24インチ以上の大型モニターを2枚置いても、手前にキーボードやノートを広げる十分なスペースが残ります。
中段の棚板(中板)がしっかりしているタイプなら、そこをそのまま天板として利用できます。賃貸で中板がない場合は、奥行き60cm〜80cmの独立したデスクを、クローゼットの中にスッポリ入れるだけで完成です。
クローゼットデスクを快適にする3つのポイント
- 電源と照明:クローゼット内にはコンセントがないことが多いので、近くのコンセントから延長コードを引き込みましょう。また、奥が暗いので、マグネット式のLEDバーライトなどを天井に貼り付けると、一気に作業効率が上がります。
- 足元の確保:下段の収納を一部撤去するか、左右に寄せて、椅子に座った時に足がしっかり入るスペースを作ってください。ここをキャスター付き収納にしておけば、仕事が終わった後にサッと椅子を収納して扉を閉めることができます。
- 壁面の活用:正面の壁に有孔ボードを立て掛ければ、文房具やヘッドセットなどを浮かせて収納でき、デスクの上を常に広く保てます。
仕事が終われば扉を閉めて、視界から仕事を消し去る。



このオン・オフの切り替えができることが、クローゼットデスク最大のメリットですね。
湿気対策を万全にする通気性の高い配置術
奥行きが深いクローゼットは、収納のプロでも最も気を使うのが「湿気とカビ」です。特に奥の隅っこや、壁に密着した部分は空気が全く動かないため、結露やカビが発生しやすくなります。せっかく綺麗に収納しても、数ヶ月後にカビだらけになっていては悲しすぎますよね。そこで、科学的な視点での対策を講じましょう。
まず鉄則なのが、「壁と荷物の間に隙間を作る」ことです。収納ケースを壁にピッタリくっつけたくなる気持ちを抑えて、少なくとも3〜5cmほど隙間を空けてください。床には必ず、プラスチック製か木製のすのこを敷きましょう。
これにより、床下から壁際を通って空気が対流するルートを確保できます。また、荷物の詰め込みすぎは厳禁で、全体の7割〜8割程度の収納量に抑えて「空気の通り道」を残すことが、最大かつ最良の対策になります。
最近は、スマホでクローゼット内部の湿度を確認できる安価なセンサーも登場しています。特に湿気が溜まりやすい「最下段の奥」に設置しておくと、湿度が60%を超えた時に通知してくれるので、換気のタイミングを逃しません。
また、大容量の除湿剤を置く場合は、定期的に中身をチェックして、水が溜まったらすぐに取り替える習慣をつけましょう。古い除湿剤を放置すると、逆に湿気を放出する原因にもなるので注意が必要です。
天気の良い日や湿度が低い日には、クローゼットの扉を両側に全開にし、サーキュレーターや扇風機を使って、外の空気を強制的に奥まで送り込んでください。5分間の換気だけでも、溜まった湿気た空気をリセットする効果があります。
また、収納する衣類は、一度でも袖を通したものはクリーニングや洗濯を済ませ、完全に乾いてから入れること。



皮脂汚れと湿気が、カビや虫食いの最大の原因になるからです。
自分に合うクローゼットの奥行き90cmの使い方


ここまで色々なアイデアを見てきましたが、大切なのは自分のライフスタイルに合わせて「空間をどう区切るか」を、論理的に決めることです。奥行き90cmという広大な容積は、工夫次第で住まいの秩序を守る最強の武器になります。まずは今、クローゼットの中にあるものを全部出し、何がどこにあるか把握することから始めてみてください。
きっと、これはいらなかったという物もたくさん出てくるはずです。整理整頓は、自分自身の生活をアップデートする最高のチャンスでもあります。
最後に、DIYで棚を設置したり、重い家具を置いたりする際は、クローゼットの耐荷重や壁の強度を必ず確認してください。特に古い賃貸住宅などは、中板の強度が弱い場合もあります。無理な荷重は事故のもとですので、慎重に進めましょう。
今回のまとめ:奥行き90cm攻略の4か条
- 2列ゾーニング:「手前」と「奥」に使用頻度の境界線を引き、1軍と2軍を明確に分ける。
- 可動性の確保:奥の物を取り出しやすくするため、キャスター付きの台車やラックを徹底活用する。
- ブランドアイテムの選定:無印やニトリの押入れサイズ、IKEAのスクッブなど、寸法の合う名作を組み合わせる。
- 徹底した湿気管理:「すのこ」と「隙間」で空気の通り道を作り、詰め込みすぎない8割収納を心がける。
正確な製品寸法や耐荷重などの仕様については、各メーカーの公式サイトで最新情報をチェックすることをおすすめします。



あなたにとって最適な、クローゼットの奥行き90cmの使い方が見つかり、毎日がより快適になることを心から応援しています!
【参考】
>>クローゼットのドアの外し方完全ガイド!タイプ別手順と処分方法とは
>>クローゼットのカビ対策は開けっ放しが正解?湿気を逃がす最強収納術
>>クローゼットに鍵を後付けする方法!扉別の選び方と失敗しないコツ











