こんにちは!みなさんは家の網戸が破れたり、古くなったりしたとき、どうしていますか。業者に頼むと結構お金がかかりそうだし、できれば安く済ませたいですよね。
最近はダイソーやセリアなどの100円ショップで優秀なDIYグッズがたくさん並んでいるのを見かけます。そこで気になったのが、網戸の張り替えを自分で100均のアイテムを使ってできるのかということです。
本当に素人で失敗せずに綺麗にできるのか、ゴムの太さの選び方やどんな道具が必要なのか、色々と調べて試してみたくなりますよね。
ジローこの記事では、100均資材を使った網戸のメンテナンス方法や、作業のコツについて分かりやすくお伝えします。
【記事のポイント】
1.100均で揃う網戸張り替えの、基本アイテムとコストパフォーマンス
2.サッシに合わせた、正しいゴムの太さや網目の選び方
3.作業中に失敗しやすいポイントと、綺麗に仕上げるための手順
4.100均資材を使うメリットデメリットと、業者との使い分けの目安
網戸の張り替えを自分でする100均の魅力
網戸の張り替えと聞くと、なんだかハードルが高そうに感じてしまいますよね。でも実は、身近な100円ショップのアイテムを活用することで、驚くほど手軽に、底値とも言える安さで作業を行うことができるんです。
ここでは、100均で手に入る資材の驚きのラインナップや、気になるコストの違い、作業をスムーズに進めるための具体的なポイントについて、私の視点から詳しく掘り下げていきたいと思います。
- ダイソーやセリアで揃う網戸の基本資材
- 業者やホームセンターとの圧倒的な価格差
- 失敗を防ぐ網戸のゴムの太さを測る方法
- 防虫効果を高めるネットのメッシュの選び方
- 初心者におすすめの仮止めクリップの活用
- ローラーの脱輪を防ぎ綺麗に仕上げるコツ
ダイソーやセリアで揃う網戸の基本資材


最近の100円ショップのDIYコーナーの充実ぶりには、本当に目を見張るものがありますよね。昔なら専門のホームセンターに行かなければ絶対に手に入らなかったような本格的な工具や資材が、今ではダイソーやセリア、キャンドゥといった身近なお店の棚に当たり前のように並んでいます。
網戸の張り替えに関しても例外ではなく、必要な道具が一通り、しかも格安で手に入るようになっています。
網戸張り替えに必要な3大必須アイテム
網戸の全面的な張り替えを個人で行う場合、最低限これだけは揃えなくてはならないという、3種の神器があります。それが、「網戸防虫網(ネット)」「網戸押さえゴム」「網戸ローラー」の3点です。
100円ショップでは、これらがしっかりと網羅されています。ネットに関しては、標準的な掃き出し窓(およそ91cm×2mサイズ)に対応したものが300円〜500円前後の価格帯で販売されており、押さえゴムや専用のローラーはそれぞれ100円(税抜)で手に入ります。
これら基本の3点を揃えるだけであれば、なんと500円〜700円程度でベースが整ってしまうというのは、お財布にとって非常に大きな魅力だなと感じます。
作業を格段にラクにする100均の補助ツール
さらに100円ショップの素晴らしいところは、基本資材だけでなく、作業の効率を劇的に高めてくれる便利な周辺小道具まで同時に揃えられる点にあります。
例えば、ネットがズレないようにサッシに固定しておくための専用の「仮止め用クリップ」や、新しく張ったネットの余分な部分を切り落とすための「カッターナイフ」および「替刃」、さらには古いゴムをサッシの溝から引き抜くときに重宝する「マイナスドライバー」や「千枚通し」なども、すべて100円で調達可能です。
これらの補助具を贅沢に買い足したとしても、総額で1,000円以内におさまることがほとんどです。



これだけの道具が、身近なワンコインショップで一度に揃うのですから、思い立ったその日にすぐ挑戦できる手軽さがありますね。
業者やホームセンターとの圧倒的な価格差
自分で網戸の張り替えに挑戦しようとする最大の動機は、やはりコストをどれだけ抑えられるかという、経済的なメリットにあると思います。ここで、専門の業者に依頼する場合、ホームセンターで資材を揃えてDIYする場合、そして100均の資材をフル活用する場合の3つのパターンで、かかる費用や特徴をじっくりと比較してみましょう。
専門業者へ依頼する場合のコスト構造
一般的なサッシ屋さんやリフォーム業者、あるいは地域の表具店などに網戸の張り替えを依頼した場合、窓1枚あたりおよそ1,000円〜3,500円程度の費用がかかるのが一般的な相場とされています。
一見するとそこまで高額には感じられないかもしれませんが、ここには「出張費」や「基本技術料」が加算されるケースが多く、家全体の窓(例えばリビング、寝室、和室など計4〜5枚)をまとめて張り替えるとなると、トータルで10,000円〜20,000円近い出費になってしまうことも珍しくありません。
また、業者のスケジュールに合わせて家で待機していなければならないという、時間的な拘束も発生します。
ホームセンターと100均のDIY費用比較
一方、ホームセンターでプロ向けや高耐久の資材を揃えてDIYする場合、ネット自体が1枚500円〜1,500円、専用工具セットが500円〜1,000円ほどかかり、初期投資として2,000円〜3,000円ほどを見込む必要があります。
もちろん、耐久性の高い優れた素材を選べるという良さはありますが、「とりあえず手軽に直したい」というときには少し構えてしまいますよね。そこで100均の出番です。
100均の資材であれば、工具を含めても1枚あたり総額700円〜1,000円程度、2枚目以降はネット代の300円〜500円だけで済むため、何枚かまとめて作業をすればするほど、業者やホームセンター利用時との差額が大きくなり、圧倒的な節約効果を実感できるかなと思います。
| メンテナンス方法 | 窓1枚あたりの費用目安 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|---|
| 専門業者へ依頼 | 約1,000円〜3,500円 | 仕上がりが完璧、手間が一切かからない | 出張費がかかる場合あり、総額が高くなりやすい |
| ホームセンター資材でDIY | 約1,500円〜3,000円 | 長期耐久性ネットや特殊なゴムが選べる | 初期の工具一式を揃えるのにやや費用がかかる |
| 100均資材でDIY | 約700円〜1,000円 | とにかく格安、必要な分だけ無駄なく揃う | 資材の選択肢が少ない、自己責任での施工 |



上記の費用はあくまで一般的な目安であり、窓の具体的なサイズや店舗の品揃え、選ぶ製品の仕様によって変動します。
失敗を防ぐ網戸のゴムの太さを測る方法


100均で意気揚々と資材を買い込む前に、絶対に乗り越えなければならない最も重要なチェックポイントがあります。それが、「網戸押さえゴムの太さ(直径)」の確認です。
実は、日本の住宅に使われている網戸のサッシの溝幅は、メーカー(YKK AP、LIXIL、三協アルミなど)や、その家が建てられた年代、さらには窓の種類によって本当にバラバラなんです。それに伴い、使用されているゴムの太さも2.8mm、3.5mm、4.5mm、5.5mm、6.8mmなど、ミリ単位で非常に多くの規格が存在しています。
網戸サッシの溝とゴムの多様な規格
100円ショップの店頭で主に展開されているのは、日本の住宅で特に需要が高いとされている「3.5mm」と「4.5mm」の2種類が主流となっています。もし、ご自宅の網戸に適合するゴムの太さがこれら以外のサイズだった場合、大変な問題が起こってしまいます。
例えば、サッシの溝に対してゴムが細すぎると、ネットを固定する力が足りずに、風が吹いただけで網がベロンと外れて脱落してしまいます。逆に、ゴムが太すぎると、どれだけローラーで力一杯押し込もうとしても溝の奥まで入りきらず、ゴムが浮き上がってしまい、やはり網をしっかりと固定することができません。
失敗しないための「現物合わせ」測定ステップ
このような物理的なサイズ不適合による大失敗を未然に防ぐために、私がおすすめしたいのが工学的とも言える確実なアプローチです。まず、作業を始める前に、現在網戸についている古いゴムの端っこを、ハサミやカッターで数センチメートルだけ切り取ってみてください。
長年強い紫外線や雨風に曝されてきたゴムは、カサカサに硬化していたり、溝の中で押し潰されて本来の直径よりも少し細く変形してしまっていることがよくあります。そのため、定規をあててミリ単位を目視で測るだけでは、間違ったサイズを判定してしまうリスクがあるのです。
もし、ご自宅のゴムが5.5mmや6.8mmといった明らかに太い規格だった場合は、残念ながら100均のゴムでは対応できません。



そのときは、100均での調達をすっぱりと諦めて、ホームセンターなどで販売されている「一本で複数の太さに対応できるゴム」や、専用の太さの製品を購入するようにしてくださいね。
防虫効果を高めるネットのメッシュの選び方


ゴムの太さが決まったら、次は主役である「ネット(防虫網)」の選定に移ります。網戸のネットをよく見ると、製品のパッケージに〇〇メッシュという、不思議な数字が書かれていることに気づくかと思います。
このメッシュとは、網目の細かさを表す業界共通の単位のことで、具体的には「1インチ(約25.4mm)の長さの間に、網目がいくつ並んでいるか」という数を示しています。つまり、この数字が大きくなればなるほど、網の目がどんどん細かくなり、小さな虫を通さなくなるという仕組みです。
メッシュ数による防虫性と通風性のトレードオフ
現在、100円ショップで一般的に流通しているネットは、「18メッシュ」「20メッシュ」「24メッシュ」あたりが主流となっています。それぞれの特徴を理解して、自分の部屋に最適なものを選ぶことが大切です。
18メッシュは網目が約1.15mmで、一般的な大きな蚊などの侵入は防げますが、山間部や川沿いに多いチョウバエや微小なコバエなどはすり抜けてしまう可能性があります。その代わり、風を遮るものが少ないため通風性は抜群です。 20メッシュは網目が約1.03mmで、住宅用として最も標準的なバランス型です。
そして24メッシュになると網目は約0.84mmまで細かくなり、大半の不快害虫の侵入を物理的に遮断できるようになります。ただ、網目が細かくなるということは、それだけ空気の通り道が狭くなるため、風通しがわずかに控えめになるという光学・流体力学的なトレードオフの関係があります。
実用上はそこまで極端に風が止まるわけではないので、基本的には虫の侵入をしっかり防げる24メッシュを選んでおくのが、無難で満足度が高いかなと思います。
ネットの色選びがもたらす視覚効果とプライバシー
また、100均のネット選びでは色も重要な要素になります。店頭では、主に「グレー(灰色)」と「ブラック(黒色)」の、2種類が並んでいることが多いです。これらは単なる見た目の好みだけでなく、部屋の中から外を見たとき、あるいは外から部屋の中を見たときの見え方に、劇的な違いをもたらします。
黒色のネットは、光の反射を吸収してくれるという優れた性質を持っています。そのため、部屋の中から外を見たときに網戸の存在がほとんど気にならなくなり、まるで網戸がないかのように景色がすっきりとクリアに見えるという大きなメリットがあります。
しかしこれは裏を返せば、屋外からも室内の様子が丸見えになってしまうという、プライバシー上のリスクを伴います。 一方、グレーのネットは光を適度に反射するため、外からの視線をある程度遮ってくれる目隠し効果が期待できます。



通りに面した一階の窓や、お隣の家と距離が近い場所の窓にはグレー系を選び、景観を楽しみたいベランダの大きな窓には黒色を選ぶといったように、周囲の環境や部屋の用途に合わせて戦略的に使い分けるのがスマートですね。
初心者におすすめの仮止めクリップの活用
さて、資材が揃ったらいよいよ実際の張り替え作業に入りますが、DIY初心者が高確率で直面する最大の難関が、「ネットが途中で歪んでしまい、全体がヨレヨレにたるんでしまう」という現象です。サッシの溝にゴムをローラーで押し込んでいく際、ネットは想像以上に内側へとグイグイ引っ張られてしまいます。
最初の一辺を留めているうちは調子が良いのですが、二辺目、三辺目と進むにつれて、最初に合わせたはずの網目がどんどん斜めにズレていってしまい、最終的にサッシ全体が歪んだ状態で固定されてしまう、というのは本当によくある失敗の王道パターンです。
ネットのズレとたるみを防ぐ仮固定の重要性
このトラブルを、驚くほど簡単に解決してくれる救世主が、100均でも購入できる「仮止め用のクリップ」です。もし専用のクリップが売り切れていたら、家庭にある少し大きめのバネが強い洗濯ばさみや、文房具の目玉クリップ、あるいはしっかりと接着できるマスキングテープなどでも十分に代用が可能です。
作業の最初に、サッシの上に新しいネットを広げるわけですが、このときに必ず上下左右の四方に「5cm〜10cm程度の大きめの余白(逃げ)」を十分に持たせて配置してください。この余白が足りないと、ゴムを押し込んだときにネットの端が足りなくなって抜けてしまう原因になります。
配置が決まったら、まずはサッシの四隅(コーナー部分)をクリップでパチン、パチンと力強く挟んで仮固定してしまいます。
仮止めをするときの最大のコツは、対角線上のコーナーに向かって、ネットを指先でほんの少しだけピッと引っ張り、ピンと張った状態(適度なテンション)を維持しながら固定することです。四隅がしっかりとホールドされているだけで、作業中にネットが予期せぬ方向へズレていくのを物理的にがっちりと防ぐことができます。
この事前のひと手間があるかないかで、作業のやりやすさは2倍にも3倍にもアップします。



初心者の方こそ、こういったお助けアイテムを惜しみなく投入して、作業の環境をしっかり整えてからスタートするのが、プロ級の美しい仕上がりに近づくための何よりの近道だなと思います。
ローラーの脱輪を防ぎ綺麗に仕上げるコツ


仮止めが終わったら、いよいよ専用の「網戸ローラー」を使って、ゴムを溝の中にグイグイと押し込んでいくエキサイティングな工程に入ります。このローラー操作ですが、一見するとただ転がしているだけのように見えて、実は手の動かし方や荷重のかけ方にちょっとした繊細なコツが必要になる作業でもあります。
慣れないうちは、早く進めようとしてローラーを勢いよくスライドさせがちですが、これが最も危険なポイントです。サッシの細い溝からローラーがコロッと外れてしまい、その強い勢いのまま、今張ったばかりの新品のネットをガリッと突き破ってしまう、脱輪という悲しい事故が多発してしまうのです。
ローラー操作の基本と「脱輪」を防ぐ垂直荷重
脱輪を防いで滑らかにゴムを収めるための鉄則は、ローラーをサッシの溝に対して常に真上から「垂直」に押し当てることです。手の角度が斜めに傾いていると、横方向への余計な力が逃げてしまい、簡単に溝から脱線してしまいます。また、一度のスライド操作で一気に溝の最深部までゴムをハメ込もうとしないことも重要です。
最初は、ゴムの表面を軽くなぞるようにして位置を固定し、2回目、3回目でグッと力を込めて奥まで確実に入れ込んでいくというように、段階的に圧着していくとゴムが中でねじれたり伸びたりせず、均一に美しく収まります。
美しい仕上がりを左右するコーナー処理と裁断技術
サッシの直角に曲がっている、「角(コーナー部分)」の処理にもプロの知恵が隠されています。丸い形状をしているローラーは、どうしても直角の最奥部まで入り込むことができません。そこで活躍するのが、100均の網戸ローラーの持ち手の端っこについている「ヘラ状の突起(ツノのような部分)」です。
このヘラを使い、コーナー部分のゴムを上からグッと垂直に押し込むことで、浮き上がりのない綺麗なL字型を作ることができます。 そして、すべての辺にゴムが収まったら、最後の仕上げとして、はみ出している余分なネットをカットする裁断工程に移ります。
ここでも急がず、カッターナイフの刃を常に新しい、切れ味抜群の状態にしておいてください。刃をサッシの金属枠の内側にピタッと沿わせ、カットする側のネットを左手で外側へ少し引っ張りながら、刃の角度を一定に保ってスーッと引いていきます。



このとき、網を引っ張る力を緩めないようにすると、切り口がサッシの溝の中に綺麗に隠れて、まるで最初からそうであったかのような、直線的で非の打ち所がない美しい美観を手に入れることができますよ。
網戸の張り替えを自分で100均で行うリスク
100円ショップの資材を使った網戸のDIYは、コストを劇的に抑えられるという大きな魅力がある一方で、実はいくつか知っておくべきリスクや注意点が存在します。安さだけで飛びついてしまうと、「せっかく頑張って張り替えたのに数ヶ月でダメになってしまった」「見た目がヨレヨレで恥ずかしい」といった、事態になりかねません。
ここでは、初心者が陥りがちな失敗の原因や、素材のリアルな寿命、そしてそれらをカバーするための具体的な対策について、私の見解を交えながら詳しく解説していきます。
- 網のたるみやシワが発生する原因と対策
- ポリプロピレンの耐久性と交換サイクル
- 小さな破れに便利な網戸補修シールの活用
- ワイパーとシートを使う簡単な網戸掃除術
- 網戸の張り替えを自分で100均で行う総括
網のたるみやシワが発生する原因と対策
網戸の張り替え作業が無事に終わって、いざ窓枠に設置してみたら、全体が波打つようにたるんでいたり、斜めに奇妙なシワが寄ってしまったりすることがあります。この見栄えの悪さは、単にテンション(引っ張る力)が足りなかったというだけでなく、実はゴムをサッシの溝に押し込んでいく際の「力の入れ方の不均一さ」が主な原因です。
100均で販売されているネットは、ホームセンターで売られているプロ向けの高級なネットに比べると、コストを抑えるために繊維が少し細く、全体的に素材が薄めにつくられている傾向があります。そのため、必要以上に強い力でネットを引っ張りながらゴムを押し込んでしまうと、ネットの生地自体が簡単にビヨーンと伸びてしまうのです。
ローラーを動かす力に引っ張られて網が伸び、ゴムが完全にハマって固定された後に、伸びた網が元に戻ろうと縮むことで、結果として周囲にクシャクシャとした頑固なシワが発生してしまいます。
このトラブルをきれいに回避するためには、網目をサッシのフレームに対して常に平行・直角に保つ「直角管理法」を意識することが非常に有効です。まず1辺目をゴムで固定したら、その次に対面する2辺目を固定する際は、網を強く引っ張るのではなく、手のひらで全体のたるみを優しく撫でて伸ばす程度の力加減を意識してください。
3辺目、4辺目と進むにつれて、対面同士のバランスを見ながら、均等な軽いテンションでローラーを滑らせていくのがプロっぽく仕上げるコツです。
もし途中で、ここにシワが寄っちゃったなと気づいたら、決してそのまま進めず、その部分のゴムを数センチだけ優しく引き抜いて、網目の歪みを整えてからもう一度ローラーで押し直してください。



この段階での、こまめな微調整の手間を惜しまないことが、最終的にピンと美しく張った、たるみのない網戸を完成させるための最大の対策になります。
ポリプロピレンの耐久性と交換サイクル
100均の網戸ネットのパッケージを見ると、材質の欄に「ポリプロピレン(PP)」と書かれていることがほとんどです。このポリプロピレンという素材は、非常に軽量でハサミなどでの加工がしやすく、水分や薬品にも強いことから、一般的な住宅用の網戸ネットとして広く普及している優れたプラスチック素材です。
しかし、100均の製品においては、低価格を実現するために、紫外線(UV)による劣化を防ぐための「紫外線吸収剤」などの配合率が、ホームセンターなどの高耐久グレード品に比べて、低く抑えられている可能性が考えられます。
そのため、直射日光が容赦なく一日中降り注ぐような南向きや西向きの窓、あるいは雨風を直接受けやすい場所に設置した場合、100均のネットはだいたい2〜3年程度で寿命を迎えると考えたほうが現実的です。
年月が経つと、紫外線によってプラスチックがもろくなり、指で少しツンと突いただけでパリッと簡単に破れてしまうような状態(チョーキングや脆化現象)が起きてしまいます。これに対して、ホームセンターの高級なネットや専門業者が使用する資材であれば、5年〜10年以上の長期耐久性を誇るものも珍しくありません。
また、ポリプロピレンには「温度変化によって伸縮する」という、物理的な性質があります。特に夏季の酷暑の時期に、これ以上ないほどパツパツに最大のテンションをかけて網を張ってしまうと、冬になって気温が著しく低下した際、ネットがギュッと大きく収縮しようとします。
その結果、過度な引張荷重がサッシのフレームや押さえゴムにかかり、最悪の場合はゴムがパチンと外れてしまったり、アルミサッシ自体が微妙に歪んで隙間風の原因になったりする構造的ダメージを招くリスクすらあります。



張り終わりの目安としては、指の腹で中央を軽く押したときに、ほんの少しだけ弾力(沈み込み)が感じられる程度の絶妙な「ゆとり」を持たせておくことが、日本の激しい四季の温度変化を乗り越えて通年で安定稼働させるための隠れた技術的ポイントになります。
小さな破れに便利な網戸補修シールの活用


「タバコの火がちょっと当たって小さな穴が空いてしまった」「ペットが爪で引っ掻いて一部だけカギ裂き状に破れてしまった」というようなとき、わざわざ道具を全部揃えて網を丸ごと全面張り替えるのは、時間的にも体力的にもかなりの重労働ですよね。
そんなときに、スポット的な応急処置として劇的な利便性を発揮してくれるのが、100均(特にダイソーやセリア、ワッツなど)の店頭で手に入る「網戸補修シール(または補修シート)」です。
100均の補修シールはユーザーの細かいニーズに合わせて非常によく考えられており、長い破れを覆うための「大判・長尺タイプ」や、小さな虫食い穴に何枚もペタペタ貼れる「アソートタイプ」、さらには網の表と裏からガッチリ挟み込むことで剥がれにくさを追求した「両面接着タイプ」など、実に多彩なバリエーションが展開されています。
これらのシールの多くは、本体にEVA樹脂などの柔軟で馴染みやすい合成樹脂が使われており、裏面には屋外の過酷な環境でも耐えられる粘着剤が塗布されています。
ただし、この補修シールをただ適当にペタッと貼るだけでは、夏の暑さや雨の水分によって数週間でポロッと剥がれ落ちてしまいます。長持ちさせるためには、ちょっとした事前の準備工程が必要です。
まず、貼り付ける部分の周囲の網に付着している埃や油汚れ、排気ガスのススなどを、アルコールを含んだウェットティッシュや薄めた中性洗剤をつけた布できれいに拭き取り、完全に乾燥させてください。網の表面の油分をなくす(表面エネルギーを正常化する)ことで、粘着剤が網の繊維に驚くほど強力に密着するようになります。
さらに、破れた部分から飛び出している網のほつれた糸を、ハサミであらかじめ平らにきれいにカットしておくことも忘れないでください。この突起が残っていると、シールとの間に余計な隙間ができてしまい、そこから虫が侵入したり、風でシールが浮き上がったりする物理的障害になってしまいます。
シールを貼った後は、反対側からも指の腹でギュッと強く挟み込むように圧着し、網目の中に粘着剤をしっかり食い込ませましょう。見た目よりも強度を最優先したい場合は、網の表側と裏側のまったく同じ位置にシールを2枚使ってサンドイッチ状に挟み込むのが、強度を劇的に向上させる私の裏ワザです。
とはいえ、補修シールはあくまで全面張り替えまでの一時しのぎの側面が強いため、長期間放置すると見た目も目立ちやすくなります。



リビングなどの目立つ窓では、タイミングを見て早めに全面的な張り替えを計画してくださいね。
ワイパーとシートを使う簡単な網戸掃除術


新しくきれいに張り替えた網戸や、補修シールで直した網戸をできるだけ長く快適に使うためには、日頃のメンテナンス、つまり「定期的なお掃除」が驚くほど重要な役割を果たします。
網戸に埃や花粉、砂塵、排気ガスの油汚れがべっとりと付着したまま放置されていると、それが水分を吸って網の繊維を劣化させる原因になり、ネットの寿命を縮めてしまうのです。しかし、網戸の掃除というと「ベランダからホースで水をジャバジャバとかけて、ブラシでゴシゴシ擦る」という大がかりなイメージがあり、億劫になりがちですよね。
そこで私が強くおすすめしたいのが、どこの家庭にもある床用の「フローリングワイパー」を流用した、驚くほど簡単でスマートなお掃除テクニックです。100円ショップには、一般的な床用シートだけでなく、「網戸掃除用ウェットシート」という専用のアイテムが豊富にラインナップされています。
このシートには、排気ガスなどのしつこい油性汚れを効率よく分解して浮かせるための界面活性剤や、汚れの再付着を防ぐ成分がたっぷりと染み込んでいます。
使い方は非常にシンプルで、フローリングワイパーのヘッドにこの網戸用ウェットシートを装着し、網戸の表面を上から下へと優しくなでるように滑らせるだけです。ワイパーの柄が長いため、脚立に乗らなくても手の届かない高い場所まで安全かつ均一な力で一気に拭き上げることができます。
強く押し付けすぎると、網がたわんでサッシの溝からゴムごと外れてしまう原因になるので、シートの繊維を網目に軽く引っ掛けるようなイメージで滑らせるのがコツです。バケツもホースも使わないため、マンションのベランダでお隣や下の階への水跳ねを気にする必要も一切ありません。
そして、網戸がすっかり綺麗になった仕上げとして、100均で売っている「網戸用虫よけスプレー」を網面全体にシューッと吹きかけておいたり、サッシの上部に「バルくん 虫こないでネット」などの貼る・吊るすタイプの化学的忌避剤を併用したりすると、物理的な遮断とお薬の効果の二段構えになり、夏場の防虫対策が完璧になります。



市販の薬剤の匂いが苦手という方は、100均で手に入るスプレーボトルに、ハッカ油と精製水を混ぜて自作の「ハッカ油スプレー」を作り、それを網戸に散布するのも、ナチュラルで爽やかな香りを楽しみつつ虫を遠ざけることができます。
網戸の張り替えを自分で100均で行う総括
今回は、身近な100円ショップの資材や工具をフル活用して、自宅の網戸を自分自身の手で張り替えるための技術的なポイントや、コストパフォーマンス、そして知っておくべき失敗のリスクについて、かなり深いところまで網羅してお話ししてきました。
総括として、100均のアイテムを使った網戸の自己修修繕は、正しい手順と資材の規格(特にゴムの太さ)さえしっかりと事前に確認して厳守すれば、これ以上ないほど高いコストパフォーマンスを発揮してくれる非常に優れた住宅メンテナンス手法です。
しかしその反面、自分で作業を行う以上は、窓1枚あたり30分〜1時間程度のまとまった作業時間や、シワなく真っ直ぐに張るための繊細な指先のコントロールが必要になります。また、100均資材の特性上、2〜3年という短めの交換サイクルが必要になる点や、道具の強度限界といったデメリット(隠れたコスト)も頭に入れておかなくてはなりません。
花粉カット・ペット対応強化ネットといった特殊な高機能性ネットを使いたい場合、さらには2階以上の高所作業で足場が不安定な危険を伴う場合などは、DIYに固執して怪我をしては元も子もありませんので、無理をせずプロの専門業者に依頼して、確実かつ安全に施工してもらうのがベストな判断となります。
なお、100円ショップ各社の品揃えやパッケージの仕様、取り扱いサイズなどは時期によって頻繁に変更されることがありますので、正確な最新情報は必ず各100円ショップの公式サイトや実際の店舗の売り場にて、直接ご確認ください。



ご自身のDIYへの興味の度合いや、お住まいの環境、割くことができる時間に合わせて、業者依頼と100均DIYを上手に天秤にかけながら、賢く安全に大切な住まいの快適性を維持管理していってくださいね。
【参考】
>>網戸の取り外し方を内側から解説!マンションでも安全な外し方とは
>>網戸の防虫ゴム交換を自分で!失敗しない選び方と費用の目安を解説
>>網戸の隙間テープを100均でお得に!虫侵入を防ぐ選び方と貼り方












