「給湯器のコンセントを抜いても大丈夫なのか?」と疑問に感じている方は多いでしょう。節約のためにコンセントを抜く方法が効果的か、安全性に問題はないのか、気になるところです。
この記事では、給湯器のコンセントを抜くことで電気代やガス代がどれくらい節約できるのか、またリセットや交換の際に気をつけるべき点について解説します。
特に、冬場の凍結防止や長期間使用する際の注意点も含め、安全に給湯器を使用するための情報をお届けします。
【記事のポイント】
1.給湯器のコンセントを抜いても良い場面と、注意すべき場面が理解できる
2.コンセントを抜くことでの、電気代やガス代の節約効果がわかる
3.冬場にコンセントを抜くことで発生する、凍結防止機能停止のリスクが理解できる
4.コンセントのリセットや、交換時の安全な方法が学べる
給湯器のコンセントって抜いても大丈夫?
- コンセントを抜くとどうなる?
- コンセント抜き差しの方法
- コンセントを抜くとどれくらいの節約になる?
- 電源入れっぱなしでの電気代は?
- 電源入れっぱなしでガス代はかかる?
コンセントを抜くとどうなる?
給湯器のコンセントを抜くことで、いくつかの影響が考えられます。まず、給湯器自体の待機電力がゼロになるため、電気代の節約にはつながります。待機電力はわずかですが、年間を通じて考えると数百円程度の節約が見込めるでしょう。
しかし、コンセントを抜くことで凍結防止機能が停止する可能性があるため、特に冬場は注意が必要です。凍結防止機能は給湯器が冷える環境下で作動し、配管や内部機器が凍結するのを防ぎます。
電源が供給されていない場合、この機能が働かず、配管が破裂したり給湯器が故障するリスクが高まります。これは寒冷地や冬場には非常に重大な問題です。
コンセントの抜くリスクと同様に、凍結を防ぐには配管のスポンジ保湿材の選び方なども重要です。「給湯器配管の凍結防止に必須!スポンジ保温材の役割と選び方とは」も、参考にしてみてください。
また、電源を頻繁に抜き差しすることは、コンセントや電源プラグの劣化を早める可能性があります。特に古い給湯器の場合、頻繁な抜き差しが電気部品に影響を与え、故障につながることもあります。
そのため、冬場や長期間家を空ける際はコンセントを抜かない方が安全です。
一方、暖かい季節で凍結のリスクがない場合は、コンセントを抜くことで多少の節約が可能となるでしょうが、頻繁に行う必要はないといえます。
コンセント抜き差しの方法
給湯器のコンセントを正しく抜き差しするには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。まず、安全に作業を行うためには、手が乾いていることを確認しましょう。屋外に設置されている給湯器では雨や湿気が原因で感電のリスクがあるため、濡れた手で作業しないように注意が必要です。
次に、給湯器の電源コンセントは多くの場合、防水カバーが付いており、通常のコンセントよりも抜けにくい仕様になっています。これを抜く際には、カバーを開けてから、コンセントを左に回すようにしてロックを解除します。その後、コンセントを引き抜くことができます。差し戻すときは、再度右に回してしっかりロックすることが大切です。
また、給湯器本体が見えない場合やマンション・アパートなどの集合住宅では、コンセントの場所がわかりにくいこともあります。この場合は、給湯器周辺のカバーや収納スペースを確認し、配線をたどってコンセントを探すのが有効です。特に、給湯器がメーターボックス内やベランダの裏側に設置されている場合が多いので、じっくり確認してください。
抜き差し後に確認することとしては、給湯器のリモコンが正常に作動しているか、またお湯が正しく出るかの確認です。設定がリセットされてしまう場合もあるので、温度設定やタイマー機能が初期状態に戻っていないかもチェックしましょう。
最後に、給湯器のコンセントの抜き差しは、頻繁に行うとプラグや接続部の劣化を早めることがあるため、必要に応じてのみ行うようにしましょう。
コンセントを抜くとどれくらいの節約になる?
給湯器のコンセントを抜くことで期待できる節約は、主に電気代の削減です。ただし、節約効果は非常に小さいため、他の節電方法と比べると大きな差はありません。
一般的な給湯器の待機電力は、「1時間あたり約3〜7W」です。1日24時間、1年間の電気代を計算すると、年間で数百円程度の節約にしかなりません。
例えば、消費電力7Wの給湯器を1年間つけっぱなしにしている場合、年間で約1,900円ほどの電気代がかかります。コンセントを抜くことでこの待機電力をカットできますが、節約額はあくまでこの範囲内です。
一方で、給湯器のコンセントを頻繁に抜くことは、プラグや電源部分の劣化を早める可能性もあります。また、前述の通り、寒冷地や冬場には凍結防止機能が停止することで配管が破裂するリスクもあります。修理費用やトラブルの対応を考慮すると、コンセントを抜く節約効果はメリットが少ないと言えます。
まとめると、コンセントを抜いても数百円の節約にしかならないため、他の節電方法やエネルギー効率の高い給湯器への交換など、より効果的な節約手段を検討するのが現実的です。
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電源入れっぱなしでの電気代は?
給湯器を電源入れっぱなしにしている場合、発生するのは主に待機電力による電気代です。待機電力とは、給湯器が常に動作できる状態を維持するために消費する、微量の電力のことです。
一般的な給湯器の待機電力は1時間あたり約3〜7W程度とされており、これを1日24時間1年間で計算すると、年間で約200円〜2,000円程度の電気代がかかります。この幅は、給湯器の性能やモデルにより異なります。
例えば、最新の省エネモデルでは待機電力が非常に低く抑えられており、年間数百円程度の電気代しかかからないものもあります。
一方で、古いモデルの給湯器や待機電力の高い機種では、年間で1,000円以上の電気代がかかることもあります。しかし、待機電力自体は非常に小さいため、電源を入れっぱなしにしていても生活全体の電気代にはあまり大きな影響はないでしょう。
また、頻繁に電源をオンオフすると、給湯器の部品に負荷がかかり、故障や寿命の短縮につながる可能性があります。
そのため、電源を入れっぱなしにしておく方が、故障リスクを避ける上ではおすすめです。
電源入れっぱなしでガス代はかかる?
給湯器を電源入れっぱなしにしても、ガス代はかかりません。これは、給湯器がガスを消費するのは実際にお湯を使用したときだけだからです。給湯器は蛇口をひねって水が流れると、そこで初めてガスが燃焼し、お湯を作ります。
そのため、電源がオンになっていても、お湯を使っていない限りガスは消費されません。
ただし、一部の古いタイプの給湯器、特に「バランス釜」のようなタイプでは、種火を使って常に少量のガスが消費されることがあります。このようなタイプは、電源をつけっぱなしにしていると、種火の燃焼によって少しずつガス代が発生する可能性がありますが、現在ではほとんどの家庭でこのタイプは使用されていません。
そのため、一般的な給湯器では電源を入れっぱなしにしてもガス代は発生しないため、特にガス代を心配する必要はありません。
ただし、実際にお湯を使う際にはガスが消費されるため、お湯の使用量に応じてガス代が変わることになります。
給湯器のコンセントを抜いても大丈夫な場合と注意点…
- マンションの場合コンセントはどこにある?
- コンセントが抜けない場合の対処法
- コンセントのリセット方法とは?
- コンセントの交換は必要か?
- 給湯器をつけっぱなしにすると危ない?
マンションの場合コンセントはどこにある?
マンションにおける給湯器のコンセントの場所は、物件によって異なるため、見つけにくい場合があるかもしれません。多くのマンションでは、給湯器はベランダや玄関の近くに設置されていますが、コンセントが外から見えない位置に隠れていることもあります。
一般的に、マンションでは給湯器のコンセントがメーターボックスの中にあるケースが多いです。メーターボックスとは、玄関付近やベランダに設置されている、ガスメーターや電気メーターが収められた収納スペースです。このボックスの中に給湯器の電源コンセントが隠されていることがあります。ボックスの蓋を開けて確認してみてください。
もしメーターボックスに見当たらない場合は、ベランダの給湯器本体の下や、その近くの壁面に設置されている可能性もあります。給湯器の配線をたどっていくと、コンセントの位置が見つかりやすくなります。
マンションでは、コンセントが壁の内部に埋め込まれている場合や、共用スペースに設置されていることもあるため、わかりにくい場合があります。
その際は、管理会社やマンションの管理人に問い合わせるとスムーズに解決できます。
コンセントが抜けない場合の対処法
給湯器のコンセントが抜けない場合、まずは無理に引っ張らないことが大切です。無理に引き抜こうとすると、コンセントや給湯器の配線が損傷し、修理が必要になってしまう可能性があります。特に給湯器は屋外に設置されていることが多く、湿気やホコリが原因でコンセントが固くなっていることも考えられます。
まず、コンセントがロックされている可能性を確認しましょう。給湯器のコンセントには防水対策のためにロック機能が付いていることがあります。多くの場合、コンセントを左に回してロックを解除し、引き抜く構造になっています。この回転式のロックを見逃していると、力を入れてもコンセントが抜けない場合があります。
もしロックを解除しても抜けない場合、次に確認すべきはコンセントの劣化や腐食です。特に屋外に設置されている給湯器では、雨や湿気によりコンセント部分が錆びて固着してしまうことがあります。
このような場合は、コンセント周りをよく確認し、必要に応じて乾いた布で軽く拭き取るか、「接点復活剤」を使うことで抜けやすくなることがあります。
それでも抜けない場合は、無理に引き抜こうとせず、専門業者に相談することをおすすめします。
無理な操作によって、コンセントや給湯器自体に損傷を与えるリスクを避け、安全に対処することが重要です。
コンセントのリセット方法とは?
給湯器が正常に動作しない場合やエラーが発生した場合、コンセントをリセットすることで問題が解消されることがあります。リセットの目的は、給湯器内部のシステムや基板を一時的にオフにし、再起動させることです。以下の手順でコンセントのリセットを行いましょう。
まず、給湯器の電源を一旦オフにします。給湯器にリモコンがついている場合は、リモコンの電源もオフにしてください。次に、給湯器本体のコンセントを抜きます。このとき、コンセントがロックされている場合は、左に回してロックを解除し、慎重に引き抜きます。
コンセントを抜いた後は、約10〜30秒ほど待つことが重要です。この時間を空けることで、内部の基板が完全にリセットされるようになります。すぐに差し戻すと、システムがリセットされない場合があるため、必ず時間を置いてください。
その後、コンセントを再度差し込んで電源を入れます。差し込む際には、しっかりと右回りにロックして固定します。最後にリモコンの電源をオンにし、給湯器が正常に動作するかを確認します。
このリセット方法は、エラーや一時的な不具合が発生した際に有効ですが、何度も同じエラーが発生する場合は、機械に根本的な故障がある可能性が高いため、業者に点検や修理を依頼することをおすすめします。
コンセントの交換は必要か?
給湯器のコンセントの交換が必要かどうかは、いくつかの状況や兆候に基づいて判断されます。一般的に、コンセントやプラグに異常がある場合、早めの交換が推奨されます。
まず、コンセントに焦げ跡や異臭がある場合は、すぐに交換が必要です。これは、コンセント内部でショートや過熱が起こっている可能性があり、放置してしまうとリスクがあります。また、コンセントを抜き差しする際に異常な熱を感じる場合も、過熱が発生している可能性が高いため、交換を検討するべきです。
次に、コンセントが緩んでいる場合も、交換のタイミングです。コンセントが緩んで接触不良を起こしていると、給湯器が正しく作動しなかったり、電力供給が不安定になったりすることがあります。接触不良は、最終的に電気トラブルにつながるため、早急な対応が必要です。
また、給湯器のコンセントは屋外に設置されていることが多いため、雨や湿気による腐食も問題になります。コンセントやプラグがサビていたり、見た目に劣化している場合は、これも交換のサインです。腐食が進むと、コンセントが正常に機能しなくなるので、コンスタントにチェックしましょう。
最後に、経年劣化も考慮に入れましょう。特に10年以上使用している場合、コンセントの劣化が進んでいる可能性があるため、定期的に点検し、必要に応じて交換することが推奨されます。
コンセントの交換は、電気工事が伴うため、専門の業者に依頼することが安全です。
自分で行うとリスクがあるため、プロに任せるのが最も確実な方法です。
給湯器をつけっぱなしにすると危ない?
給湯器をつけっぱなしにすること自体は、基本的に安全です。給湯器は、電源をオンにしていても、水が流れていない限りガスが燃焼せず、待機状態になるためリスクは低いです。しかし、注意すべき点もいくつかあります。
特に寒冷地や冬場においては、給湯器をつけっぱなしにしておくことが凍結防止のために必要です。多くの給湯器には、外気温が下がると自動的に作動する凍結防止ヒーターが搭載されています。この機能は、外気温が0℃近くになると、給湯器内部や配管内の水が凍らないように少量の電力を使って水を温めます。
このため、冬季に給湯器の電源を切ってしまうと、凍結による配管の破損や故障が発生するリスクがあります。特に、夜間や長期間家を空ける際にも、給湯器の電源をつけっぱなしにしておくことで、凍結を防ぐことができます。電源をオフにしたりコンセントを抜いたりすると、凍結防止機能も停止するため、極寒の環境下では配管が破裂する可能性が高まります。
一方で、給湯器の電源をつけっぱなしにしても、待機電力は非常に小さいため、電気代に大きな影響はありません。年間で数百円程度の電気代しかかからないことが多く、凍結による修理費用を考慮すると、電源をつけっぱなしにしておく方が安全かつ経済的です。
まとめると、給湯器をつけっぱなしにすることは危険ではなく、むしろ凍結防止の観点から推奨される行為です。
特に冬季や寒冷地では、電源を切らずに給湯器を動作させることで、トラブルを防ぐことができます。
給湯器のコンセントは抜いても大丈夫?についての総括
記事のポイントを、まとめます。
- 給湯器のコンセントを抜くと待機電力がゼロになる
- 待機電力の節約効果は年間数百円程度
- 冬場はコンセントを抜くと凍結防止機能が停止するリスクがある
- コンセントを頻繁に抜き差しすると電源部分の劣化を早める
- コンセントを抜くことで節約効果は小さいがリスクが高い
- 冬場や寒冷地ではコンセントを抜かない方が安全
- コンセントを抜き差しする際は防水カバーのロック解除が必要
- 給湯器のコンセントはマンションではメーターボックス内にあることが多い
- アパートや戸建てでもベランダや玄関付近にコンセントが隠れていることがある
- コンセントが抜けない場合は、無理に引っ張らず劣化や腐食を確認する
- コンセントのリセットは10〜30秒待ってから再接続する
- 給湯器を電源入れっぱなしにしてもガス代はかからない
- 電源入れっぱなしの電気代は年間数百円から数千円程度
- バランス釜を使用している場合は、種火でガス代がかかることがある
- コンセントの交換が必要な場合は、焦げ跡や異臭があるとき
【参考】
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