空気清浄機と加湿器を併用するコツって？置き場所や選び方を徹底解説

「空気清浄機と加湿器は一緒に使ってもいいの？」と、疑問に思ったことはありませんか。乾燥する季節や花粉の時期に、両方の機器をどう活用すれば良いか悩む方は少なくありません。

そもそも、加湿器と空気清浄機の違いとは何なのか、もしどちらか一つを選ぶならどっちがいいのか、という基本的な疑問から、便利な加湿器と空気清浄機一体型のメリットデメリットまで、気になる点は多いでしょう。

また、一部で聞かれる「空気清浄機の加湿機能は使わない方がいいの…」という意見の真相や、それぞれの機器の選び方のポイントも知っておきたいところです。さらに、効果を最大限に引き出すためには、空気清浄機と加湿器併用するなら置き場所いう問題が、非常に大切になります。

特に寝室で使う場合、空気清浄機の近くで寝る際の注意点も押さえておきたいものです。

この記事では、これらの疑問を全て解消し、快適な室内環境を実現するための具体的な方法を解説します。さらに、今売れている人気の空気清浄機ご紹介、今売れている人気の加湿器ご紹介を通じて、あなたの製品選びもサポートします。

【記事のポイント】
1.加湿器と空気清浄機の、基本的な違いとそれぞれの役割
2.併用や一体型モデルの、メリットデメリット
3.効果を最大化する、最適な置き場所と具体的な設置方法
4.目的や部屋の広さに合わせた、機器の選び方のポイント

空気清浄機と加湿器併用の基礎知識

• 加湿器と空気清浄機の違いとは
• 加湿器と空気清浄機ならどっちがいい？
• 加湿器と空気清浄機一体型のメリットデメリット
• 空気清浄機の加湿機能は使わない方がいいの…
• 空気清浄機と加湿器の選び方のポイント

加湿器と空気清浄機の違いとは

加湿器と空気清浄機は、どちらも室内環境を快適にするための家電ですが、その目的と機能は根本的に異なります。これらの違いを正しく理解することが、効果的な併用の第一歩となります。

加湿器の主な役割

加湿器の主な役割は、空気中に水分を放出して室内の湿度を適切なレベルに保つことです。特に空気が乾燥する冬場には、喉や肌の乾燥を防いだり、ウイルスの活動を抑制したりする効果が期待できます。加湿方式には、超音波式、スチーム式、気化式、ハイブリッド式といった種類があり、それぞれ特徴が異なります。

空気清浄機の主な役割

一方、空気清浄機の主な役割は、「空気中のホコリ・花粉・ハウスダスト・ペットの毛・ウイルス・PM2.5」といった、汚染物質やアレルゲンを除去することです。フィルターを用いて空気をろ過し、清浄な空気を室内に供給します。アレルギー症状の緩和や、タバコやペットのニオイ対策としても有効です。

以下の表に、両者の主な違いをまとめました。

項目	加湿器	空気清浄機
主な目的	室内の湿度を調整する	空気中の汚染物質を除去する
主な機能	水蒸気を放出して加湿する	フィルターで空気をろ過・浄化する
効果が期待できること	乾燥対策、喉・肌の保護、ウイルス活動の抑制	花粉・ハウスダスト対策、アレルギー症状の緩和、消臭
注意点	過加湿によるカビ・結露の発生、定期的な給水と清掃	フィルターの定期的な清掃・交換

加湿器と空気清浄機ならどっちがいい？

「加湿器と空気清浄機のどちらか一方だけを購入したい…」と考えた場合、どちらを選ぶべきかは、あなたの悩みや目的によって決まります。それぞれの機器がどのような悩みに対応できるかを理解し、自身の優先順位を明確にすることが大切です。

加湿器がおすすめなケース

室内の乾燥が最も気になる方には、加湿器が適しています。以下のような悩みを持つ場合は、加湿器を優先的に検討すると良いでしょう。

• 冬になると喉がイガイガしたりする
• 肌や髪の乾燥、静電気の発生に悩んでいる
• 朝起きたときに、渇きを感じることが多い

空気が乾燥していると、ウイルスが浮遊しやすくなると言われています。適切な湿度（一般的に40～60%が目安）を保つことで、これらのリスクを低減させる効果が期待できます。

空気清浄機がおすすめなケース

一方で、空気の汚れやアレルギー物質が主な悩みである場合は、空気清浄機が活躍します。以下のような状況であれば、空気清浄機の導入を優先することをおすすめします。

• 花粉症やハウスダスト、アレルギー症状がある
• ペットを飼っており、毛やニオイが気になる
• 室内の生活臭を消したい
• 窓を開けての換気が難しい環境に住んでいる

空気清浄機は、目に見えない微細な粒子を捕集することで、アレルギー症状の緩和などに貢献します。どちらかを選ぶ際は、まず自分の生活環境を分析することが鍵となります。

加湿器と空気清浄機一体型のメリットデメリット

省スペースで便利な選択肢として、加湿機能と空気清浄機能が一つになった「加湿空気清浄機」があります。この一体型モデルは多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在するため、購入前によく理解しておくことが求められます。

一体型モデルのメリット

1.省スペース

何と言っても最大のメリットは、2台分の機能を1台でまかなえるため、設置スペースが半分で済む点です。部屋が狭い場合や、複数の家電を置きたくない場合に非常に有効です。コンセントも一つで済むため、配線がすっきりします。

2.コストパフォーマンス

加湿器と空気清浄機をそれぞれ単体で購入するよりも、一体型モデルを1台購入する方が初期費用を抑えられる場合があります。また、別々に稼働させるより電気代が安くなる傾向にあります。

3.年間を通して使用可能

冬は加湿と空気清浄、春は花粉対策として空気清浄、夏はエアコンによる乾燥対策で加湿、と季節に応じて機能を使い分けることで、一年中活躍します。機器の出し入れの手間が省けるのも魅力です。

一体型モデルのデメリット

1.メンテナンスの手間

構造が複雑になる分、お手入れが面倒になることが挙げられます。空気清浄機能のフィルター掃除に加え、加湿機能の給水タンクや加湿フィルター、トレーの清掃も必要です。これを怠ると、カビや雑菌が繁殖し、汚れた空気を室内にまき散らす原因にもなりかねません。

2.性能の限界

機種にもよりますが、それぞれの専用機と比較して、加湿能力または空気清浄能力のどちらかが劣る場合があります。特に加湿を重視するなら加湿専用機、強力な空気清浄を求めるなら空気清浄専用機の方が高い性能を発揮することが多いです。

3.故障時のリスク

一体型のため、どちらか一方の機能が故障した場合でも、修理に出すと両方の機能が使えなくなってしまいます。特に空気清浄機能を一年中使いたい方にとっては大きなデメリットとなり得ます。

空気清浄機の加湿機能は使わない方がいいの…

「加湿空気清浄機の加湿機能は、衛生面が心配だから使わない方がいい？」という意見を、聞いたことがあるかもしれません。この意見には一理あり、主にメンテナンス不足によるカビや雑菌の繁殖リスクを、指しています。

加湿機能は、内部に水を入れて使用するため、どうしても湿気が溜まりやすい構造になっています。給水タンクの水を長期間放置したり、加湿フィルターやトレーの清浄を怠ったりすると、水アカやヌメリが発生し、そこからカビや雑菌が繁殖する可能性があります。

そして、その汚れた水で加湿された空気が、空気清浄機の風に乗って部屋中に拡散されてしまう恐れがあるのです。これが「使わない方がいい」と言われる最大の理由です。

しかし、これはあくまでメンテナンスを怠った場合のリスクです。適切な手入れをすれば、この問題は十分に防ぐことができます。

衛生的に使うためのポイント

1.タンクの水は毎日交換する

水道水には消毒用の塩素が含まれていますが、時間が経つと効果が薄れます。継ぎ足しはせず、毎日新しい水道水に入れ替えましょう。

2.定期的な清掃を徹底する

給水タンク、加湿フィルター、トレーは、製品の取扱説明書に従って定期的に洗浄してください。特に加湿フィルターは水アカが付きやすいため、月に1回程度はクエン酸などでつけ置き洗いするのがおすすめです。

3.シーズンオフの管理

加湿機能を使わない季節には、各パーツをきれいに洗浄し、完全に乾燥させてから保管することが大切です。湿ったまま放置すると、カビの温床になります。

結論として、空気清浄機の加湿機能を「使わない方がいい」と一概に言うことはできません。こまめなメンテナンスを面倒に感じる方や、衛生管理に自信がない場合は、それぞれ単体の機器を使用する方が安心かもしれません。

空気清浄機と加湿器の選び方のポイント

空気清浄機と加湿器を効果的に併用するためには、それぞれの機器を正しく選ぶことが不可欠です。部屋の広さや主な使用目的に合わせて、最適な性能を持つモデルを選びましょう。

適用床面積（適用畳数）を確認する

最も基本的なポイントは、使用する部屋の広さに合った「適用床面積（適用畳数）」の製品を選ぶことです。この数値は、その機器が性能を十分に発揮できる部屋の広さの目安を示しています。

1.空気清浄機

実際に使用する部屋の広さの2～3倍の適用畳数を持つモデルを選ぶと、よりスピーディーに空気を浄化できるためおすすめです。例えば、8畳のリビングで使用する場合、16～24畳対応のモデルを選ぶと効率的です。

2.加湿器

適用畳数はもちろん、「最大加湿量（mL/h）」も重要な指標です。この数値が大きいほどパワフルに加湿できます。部屋の構造（木造か鉄筋コンクリートか）によっても適した加湿量は変わるため、製品仕様をよく確認しましょう。

フィルターの性能で選ぶ

空気清浄機の心臓部とも言えるのがフィルターです。どのような種類の粒子を除去したいかに応じて、搭載されているフィルターの種類を確認することが大切です。

1.HEPAフィルター

「ヘパフィルター」と読み、0.3μmの微細な粒子を99.97%以上捕集できる高性能フィルターです。花粉、ハウスダスト、ウイルスなど、さまざまな汚染物質に効果を発揮します。

2.脱臭フィルター

活性炭などを用いたフィルターで、タバコ臭、ペット臭、生ゴミ臭などの生活臭を吸着・分解します。ニオイ対策を重視するなら必須の機能です。

3.TAFUフィルター

ダイキン社の一部のモデルに搭載されているフィルターで、撥水・撥油効果が高く、汚れが広がりにくいため集じん性能が長持ちするとされています。

加湿器のタンク容量と手入れのしやすさ

加湿器を選ぶ際は、給水の頻度に関わるタンク容量と、衛生を保つためのメンテナンスのしやすさが重要なポイントになります。

1.タンク容量

タンク容量が大きいほど、給水の手間が省け、長時間の連続運転が可能です。就寝中に使用する場合や、日中ずっと稼働させたい場合は、4L以上の大容量モデルが便利です。

2.手入れのしやすさ

給水口が広く、タンクの隅々まで手を入れて洗いやすい形状のものが衛生的でおすすめです。また、分解できるパーツが少ないシンプルな構造のモデルは、日頃のお手入れの負担を軽減します。

効果的な空気清浄機と加湿器併用のコツ

• 空気清浄機と加湿器併用するなら置き場所って？
• 空気清浄機の近くで寝る際の注意点
• 今売れている人気の空気清浄機ご紹介
• 今売れている人気の加湿器ご紹介
• 空気清浄機と加湿器併用でよくある質問

空気清浄機と加湿器併用するなら置き場所って？

空気清浄機と加湿器を併用する際、その効果を最大限に引き出すためには「置き場所」が極めて重要です。誤った配置は、互いの性能を打ち消し合ったり、機器の故障を招いたりする可能性があるため、基本的なルールをしっかり押さえておきましょう。

基本原則：互いに距離を離して設置する

最も大切な原則は、加湿器と空気清浄機をできるだけ離れた場所に置くことです。近くに設置してしまうと、以下のような問題が発生する可能性があります。

1.センサーの誤作動

加湿器から放出された水蒸気（特に超音波式の場合は水道水のミネラル分を含んだ粒子）を、空気清浄機のセンサーがホコリや汚染物質と誤認識してしまうことがあります。これにより、空気清浄機が常に最大パワーで運転し続け、無駄な電力消費や騒音の原因となります。

2.フィルターの劣化・カビ発生

空気清浄機が加湿器の水蒸気を直接吸い込むと、内部の集じんフィルターや脱臭フィルターが湿ってしまいます。湿ったフィルターは機能が低下するだけでなく、カビや雑菌が繁殖する温床となり、かえって空気を汚してしまう危険性があります。

空気清浄機の最適な置き場所

部屋全体の空気循環を考慮して、それぞれの機器に最適な場所を選びましょう。

1.玄関や窓の近く

外から花粉やホコリが侵入しやすい場所に置くことで、汚れた空気が部屋全体に広がる前に入り口でキャッチできます。

2.部屋の対角線上

エアコンと併用する場合は、エアコンの風の流れを助けるように対角線上に置くと、部屋全体の空気が効率よく循環し、清浄効果が高まります。

加湿器の最適な置き場所

1.部屋の中央付近

部屋全体に、水蒸気が行き渡りやすくなります。

2.エアコンの吸い込み口の近く

エアコンの風に乗せて、加湿された空気を効率よく部屋中に拡散させることができます。ただし、エアコン本体に直接水蒸気が当たらないように注意が必要です。

壁や家具からは、空気の吸い込み口や吹き出し口を塞がないよう、最低でも20～30cm程度は離して設置することを心がけてください。

空気清浄機の近くで寝る際の注意点

一日の約3分の1を過ごす寝室は、空気環境を整えたい特に重要な場所です。しかし、寝室で空気清浄機を使用する際には、快適な睡眠を妨げないためにいくつかの注意点があります。特に、置き場所を誤ると逆効果になることもあるため、正しい知識を身につけておきましょう。

顔の近く（枕元）に置くのは避ける

良かれと思って枕元に空気清浄機を置くのは、実はあまりおすすめできません。これには主に3つの理由があります。

1.稼働音の問題

最近の空気清浄機は静音性に優れたモデルが多いものの、完全に無音ではありません。静かな寝室では、モーター音や風の音が気になってしまい、睡眠の質を低下させる可能性があります。

2.気流による乾燥や冷え

空気清浄機からは、浄化された空気が風として排出されます。この風が直接顔や体に当たり続けると、肌や喉の乾燥を引き起こしたり、体を冷やしてしまったりすることがあります。

3.汚れた空気の引き寄せ

空気清浄機は、周囲の汚れた空気を本体に引き寄せてから浄化する仕組みです。そのため、枕元に置くと、室内に浮遊しているホコリやアレルゲンを一度顔の周りに集めてしまうことになりかねません。

寝室での最適な置き場所

では、寝室ではどこに置くのが良いのでしょうか。一般的には、ベッドの「足元」付近が推奨されています。

1.ベッドの足元

顔から十分に距離が取れるため、稼働音や風の影響を受けにくくなります。また、布団の上げ下ろしなどで舞い上がりやすいホコリやハウスダストを効率的に吸引する効果も期待できます。

設置する際は、前述の通り、壁や家具から少し離し、空気の通り道を確保することが大切です。また、多くの空気清浄機には、表示ランプが消灯または減光され、風量も抑えられる「おやすみモード」「静音モード」が搭載されています。

今売れている人気の空気清浄機ご紹介

市場には多種多様な空気清浄機があり、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。ここでは、現在人気を集めている代表的なモデルをいくつかご紹介します。それぞれの特徴を比較し、ご自身のニーズに合った製品を見つける参考にしてください。

シャープ プラズマクラスター搭載モデル (例: KC-S50, FU-R50)

シャープ独自の空気浄化技術、「プラズマクラスター」が特徴です。浮遊するウイルスやカビ菌、アレル物質の作用を抑制する効果が期待できるとされています。加湿機能付きのモデルも多く、空気清浄と加湿をバランス良く行いたい方に人気です。スピード循環気流により、部屋全体の空気を効率よくきれいにします。

ブルーエア Blue Maxシリーズ (例: 3250)

スウェーデン発のブランドで、高い除去性能とデザイン性で知られています。独自の「HEPASilentテクノロジー」により、0.1μmまでの有害物質を99.97%除去すると謳われています。360度全方向から空気を吸引する構造で、置き場所を選ばないのも魅力。シンプルな操作性で、誰でも簡単に使える点も評価されています。

Levoit Core Mini

コンパクトなサイズで、卓上や小さな部屋での使用に最適なモデルです。小型ながらHEPAフィルターを搭載しており、花粉やペットのフケなどをしっかり捕集します。アロマトレーが付いているモデルもあり、好きな香りとともにきれいな空気を楽しみたい方に支持されています。

価格が手頃なため、初めて空気清浄機を導入する方にもおすすめです。

ここで紹介したモデルは、一例です。

今売れている人気の加湿器ご紹介

乾燥対策に欠かせない加湿器も、さまざまなメーカーから特徴的な製品が販売されています。ここでは、機能性や使いやすさで人気の高いモデルをいくつかご紹介します。ライフスタイルに合わせて、最適な一台を選びましょう。

象印マホービン スチーム式加湿器 (例: EE-DE50)

ポットのような形状が特徴的なスチーム式加湿器です。水を沸騰させて蒸気を出すため、非常に衛生的で、部屋の温度を下げにくいというメリットがあります。フィルターが不要でお手入れが簡単な点も大きな魅力です。シンプルな構造と高い加湿能力で、長年にわたり根強い人気を誇ります。

アイリスオーヤマ 超音波式加湿器 (例: UHM-280S)

しずく型のデザインが可愛らしい超音波式モデルです。ヒーターを使わないため消費電力が少なく、ミストが熱くならないので小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使えます。アロマ対応のモデルもあり、リラックス空間を演出したい方におすすめです。大容量タンクを備えたモデルも多く、給水の手間を減らせます。

シャープ プラズマクラスター搭載 ハイブリッド式加湿器 (例: HV-T55)

気化式と温風気化式を組み合わせたハイブリッド式で、効率よく部屋を潤します。シャープ独自のプラズマクラスター技術により、加湿しながら空気の浄化もサポート。上下2つのトレーに分かれていて、どちらからでも給水できる「どっちも給水」など、使いやすさへの配慮も行き届いています。

ここで紹介したモデルは、一例です。

空気清浄機と加湿器併用でよくある質問

ここでは、空気清浄機と加湿器の併用に関して、ユーザーから寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。

併用すると電気代は高くなりますか？

2台の家電を同時に稼働させるため、単体で使用するよりも電気代は高くなります。しかし、最近のモデルは省エネ性能が向上しており、機種によっては一日中つけっぱなしにしても、それほど大きな負担にはならないことが多いです。空気清浄機は基本的に24時間稼働が推奨されていますが、加湿器は部屋の湿度が適切に保たれたら自動で停止する機能を持つモデルを選ぶと、無駄な電力消費を抑えられます。電気代が気になる場合は、製品仕様に記載されている消費電力（W）を確認し、比較検討すると良いでしょう。

メンテナンスはどのくらいの頻度で行えばよいですか？

メンテナンスの頻度は、製品や使用環境によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

加湿器
給水タンクの水交換：毎日
タンク内部やトレーの洗浄：週に1回程度
加湿フィルターの洗浄：月に1回程度

空気清浄機
プレフィルター（本体の外側にあるフィルター）のホコリ除去：2週間～1ヶ月に1回程度
集じんフィルター・脱臭フィルター：製品によりますが、交換の目安は2年～10年と幅広いです。水洗い不可のものが多いため、取扱説明書を確認してください。

定期的なメンテナンスは、機器の性能を維持し、衛生的に使用するために不可欠です。

超音波式の加湿器は併用しない方がいいと聞きましたが、本当ですか？

超音波式の加湿器は、水を微細な振動でミストにして放出する仕組みです。このとき、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル分も一緒に放出されることがあります。この白い粉状のミネラルを空気清浄機のセンサーが汚れと誤認識し、過剰に反応してしまう可能性があるため、「併用しない方がいい」と言われることがあります。また、このミネラルがフィルターに付着して目詰まりを起こす原因にもなり得ます。 対策としては、加湿器に水道水ではなく、ミネラル分の少ない精製水や純水を使用する方法があります。あるいは、加熱した蒸気を放出するスチーム式や、水を含んだフィルターに風を当てる気化式の加湿器を選ぶと、このような問題は起こりにくくなります。

【総括】快適な空間を作る空気清浄機と加湿器併用術

この記事では、空気清浄機と加湿器の併用について、その基本から応用までを詳しく解説してきました。最後に、快適で健康的な室内環境を実現するための、重要なポイントをまとめます。

• 加湿器は湿度を調整し、空気清浄機は空気の汚れを除去する役割を持つ
• 併用する際は、それぞれの役割を理解することが最初のステップとなる
• どちらかを選ぶなら、乾燥対策なら加湿器、アレルギーやニオイ対策なら空気清浄機を優先
• 一体型モデルは省スペースで便利だが、メンテナンスの手間や性能面でのデメリットも存在
• 一体型の加湿機能は、こまめな清掃をすれば衛生的に使用可能
• 機器を選ぶ際は、部屋の広さに合った適用畳数のモデルを選ぶことが基本
• 空気清浄機は、実際の部屋より2〜3倍大きい適用畳数のものを選ぶと効率が良い
• フィルター性能は空気清浄機の心臓部であり、HEPAフィルター搭載が主流
• 加湿器はタンク容量と手入れのしやすさが、使い勝手を左右する
• 併用時の最も重要なポイントは、互いの機器を十分に離して設置すること
• 加湿器の水蒸気が空気清浄機に直接吸い込まれると、センサーの誤作動やフィルター劣化の原因
• 空気清浄機は玄関や窓際、加湿器は部屋の中央やエアコンの風が当たる場所が効果的
• 寝室で空気清浄機を使う際は、稼働音や風の影響を避けるため、顔の近くではなく足元に
• 就寝時は「おやすみモード」などを活用し、快適な睡眠環境を整える
• 定期的なメンテナンスが、両方の機器の性能維持と衛生的な使用の鍵となる

【参考】
>>空気清浄機でホコリが積もらなくなるなんてデマ？その原因と対策とは
>>空気清浄機をやめた…その理由の真相とは？必要性のポイントを解説
>>空気清浄機フィルターの捨て方を知りたい！分別から注意点まで解説