シャワーヘッドの止水ボタンは、手元で水を簡単に止められる便利な機能です。しかし、シャワーヘッドの止水ボタンを押しっぱなしにすると、水圧がかかり続けることで故障や水漏れの原因になる可能性があります。
本記事では、シャワーヘッドの止水ボタンの適切な使い方やメリットデメリットを解説します。理解しておかないと水道代やガス代に影響はないものの、給湯器の誤作動や部品の劣化につながることがあります。少しでも長く使用するためには、重要なポイントになるでしょう。
また、止水タイプには逆止弁の取り付けが必須な場合もあり、安全に使うための事前確認が必要です。加えて、止水ボタンから水漏れする原因や、ボタンが戻らない時の対処法などを知っておくことで、トラブルも未然に防ぐことができるので安心です。
さらに、止水ボタンが故障した時の修理費用や、止水ボタンは後付けできるのかといった疑問についても詳しく解説します。

最後に、シャワーヘッド止水ボタン付きおすすめ商品もご紹介するので、快適なシャワー環境を整える参考にしてください。
【記事のポイント】
1.止水ボタン押しっぱなしによる、リスクや故障の原因
2.水道代やガス代への影響と、給湯器への負担について
3.止水ボタンのメリットデメリットと、適切な使い方
4.故障時の対処法や修理費用、後付けの可否について
シャワーヘッドの止水ボタンを押しっぱなしは危険?


- シャワーヘッドの止水ボタンを押しっぱなしにしたら…
- 押しっぱなしにすると水道代やガス代って?
- 止水ボタンのメリットデメリット
- 止水タイプには逆止弁の取り付けが必須
- 止水ボタンから水漏れする原因とは?
シャワーヘッドの止水ボタンを押しっぱなしにしたら…


シャワーヘッドの止水ボタンを押しっぱなしにすると、水圧がヘッドやホースにかかり続けるため、故障や事故の原因になる可能性があります。特に、長時間この状態が続くと、シャワーヘッドの接続部やホースが破損し、水漏れや水圧の急変を引き起こすことがあります。
一方で、止水ボタン自体の寿命も短くなります。頻繁に使用し続けることで、内部のパーツが摩耗し、ボタンが戻らなくなったり、水が完全に止まらなくなるといった不具合が生じることもあります。
また、水道の元栓を閉め忘れたまま止水ボタンを押した状態で放置すると、水道管内の圧力がかかり続けることになります。この圧力が限界を超えると、ホースの破裂やシャワーヘッドの吹き飛びといった危険な事故につながるケースもあります。
安全に使用するためには、シャワーを使い終わる際には必ず元栓を閉め、止水ボタンは一時的な操作にとどめることが大切です。



もし押しっぱなしにしてしまった場合は、早めに元栓を閉めて、水圧の影響を最小限に抑えるようにしましょう。
押しっぱなしにすると水道代やガス代って?
シャワーヘッドの止水ボタンを押しっぱなしにした場合、水道代やガス代にどのような影響があるのか気になる方も多いでしょう。結論から言えば、水道代やガス代は増えません。しかし、注意すべきポイントがいくつかあります。
水道代ついて
まず、水道代についてですが、止水ボタンを押している間は水の流れが止まるため、水道メーターは動かず料金も発生しません。これは、蛇口が開いていたとしても、シャワーヘッドの内部で水を止めているためです。そのため、水が出続けていない限り、水道代が増えることはありません。
ガス代について
次にガス代についてですが、シャワーが給湯器を使用している場合、水が流れていない間はガスも使われません。給湯器は水が流れたときに作動する仕組みになっているため、止水ボタンで水を止めていれば、その間のガス代もかからないのです。
給湯器の誤作動や水圧に注意が必要
しかし、一つ気をつけたいのが「給湯器の誤作動」です。特に古いタイプの給湯器では、水が止まった後も熱を発生し続けることがあり、無駄なガス消費につながることがあります。また、短時間の止水を繰り返すことで、給湯器の負担が増え、故障の原因になる可能性もあります。
さらに、止水ボタンを押しっぱなしにすることで、シャワーヘッドやホースに水圧がかかり続ける状態になります。これが原因でホースやシャワーヘッドが破損し、水漏れを起こせば、逆に水道代がかかるリスクがあるのです。
このように、水道代やガス代の直接的な増加はないものの、長期間の使用による設備の劣化や誤作動を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。



シャワーを使い終わったら、必ず蛇口を閉める習慣をつけましょう。
止水ボタンのメリットデメリット


シャワーヘッドの止水ボタンは、手元で水を簡単に止められる便利な機能です。しかし、メリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。
メリット | デメリット |
---|---|
節水ができる | ホースやシャワーヘッドに水圧がかかる |
手元で水を止められるため、使いやすい | 元の蛇口を閉め忘れるリスクがある |
温度調整が不要 | 止水ボタンが故障しやすい |
メリット
1.節水ができる
止水ボタンを活用することで、シャワーを使わない間の水の無駄を防げます。特にシャンプーやボディソープを泡立てている間など、こまめに水を止めることで、水道代やガス代の節約につながるでしょう。
2.手元で水を止められるため、使いやすい
従来のシャワーでは、蛇口のレバーまで手を伸ばす必要がありましたが、止水ボタンがあれば手元の操作だけで水を止めたり出したりできます。子どもや高齢者、介護が必要な方にも使いやすいのが特徴です。
3.温度調整が不要
蛇口を閉めると再度温度調整をしなければならない場合がありますが、止水ボタンなら水温をキープしたままシャワーを再開できます。これにより、温度の変化に敏感な人や、寒い時期の入浴も快適になります。
デメリット
1.ホースやシャワーヘッドに水圧がかかる
止水ボタンで水を止めた状態は、ホースやシャワーヘッドの内部に水圧がかかったままになります。これが続くと、ホースの劣化や、ヘッドの破損につながる可能性があるため、長時間押しっぱなしにするのは避けるべきです。
2.元の蛇口を閉め忘れるリスクがある
止水ボタンがあることで、「元の蛇口を閉める」という習慣が薄れ、気づかないうちに水道の元栓が開きっぱなしになってしまうことがあります。この状態が続くと、ホースやヘッドが水圧に耐えきれず破裂するリスクが高まります。
3.止水ボタンが故障しやすい
シャワーヘッドの止水ボタンは、頻繁に操作するため、摩耗や経年劣化が進みやすい部分です。特に安価な後付けタイプのものは、ボタンの戻りが悪くなる、止水機能が効かなくなるといった不具合が発生しやすいでしょう。
止水ボタンは、正しく使えば節水効果があり、操作性も向上する便利な機能です。しかし、長時間の止水状態を続けたり、元の蛇口を閉め忘れたりすると、機器への負担や故障リスクが高まるため、注意が必要です。



シャワーを使い終わる際には、必ず蛇口を閉める習慣をつけ、適切に使用することが大切でしょう。
止水タイプには逆止弁の取り付けが必須
シャワーヘッドの止水ボタンを使用する際には、「逆止弁(ぎゃくしべん)」の取り付けが必要です。これは水道管内の水の逆流を防ぐための重要な部品であり、取り付けないとさまざまなトラブルが発生する可能性があります。
逆止弁とは、水の流れを一方向にするための弁のことです。シャワーに止水ボタンが付いていると、ボタンを押した際に一時的に水の流れが止まります。その際、水道管の中に逆流が発生するリスクがあるため、それを防ぐために逆止弁が必要になります。
逆止弁を取り付けないとどうなる?


1.お湯と水が混ざってしまう
逆止弁がないと、シャワーヘッドの止水ボタンを押した際に水圧の変化が起こり、水とお湯が混ざる可能性があります。その結果、適温のお湯が出にくくなったり、温度調整が不安定になったりすることがあります。
2.給湯器の故障リスクが高まる
逆流が発生すると、水が給湯器側に戻ることがあります。これが原因で給湯器に余計な負担がかかり、内部の部品が劣化しやすくなることがあります。特に、古いタイプの給湯器では逆流に対する保護機能が十分ではないことが多いため、注意が必要です。
3.水道管の汚染リスクがある
万が一、不衛生な水が水道管内に逆流すると、水道水の衛生状態が損なわれる可能性があります。特にマンションやアパートなどの集合住宅では、ほかの住戸の水道にも影響を及ぼすことがあるため、逆止弁の設置はより重要になります。
逆止弁の取り付け方法
逆止弁は、基本的にシャワーヘッドの接続部分や蛇口部分に取り付けることができます。以下の方法で設置可能です。


1.シャワーヘッドに内蔵されているタイプを選ぶ
最近のシャワーヘッドには、最初から逆止弁が内蔵されているものがあります。購入時に「逆止弁付き」と記載されているかを確認するとよいでしょう。
2.後付けの逆止弁を取り付ける
逆止弁がないシャワーヘッドを使用している場合は、市販の逆止弁を取り付けることも可能です。蛇口やホースの接続部に簡単に取り付けられるものが多く、比較的安価で手に入るのが特徴です。
止水ボタン付きのシャワーヘッドを使用する際には、逆止弁が必須です。



特に後付けのシャワーヘッドを使用する場合は、逆止弁がついているかを必ず確認し、必要に応じて追加することが大切です。
止水ボタンから水漏れする原因とは?


シャワーヘッドの止水ボタンを使用していると、ボタンを押しても完全に水が止まらなかったり、ポタポタと水が漏れ続けたりすることがあります。このような水漏れが発生する原因は、いくつか考えられます。
ここでは、主な原因を解説します。
1.ゴムパッキンの劣化
止水ボタンは、内部のゴムパッキン(シール部品)によって水を止める仕組みになっています。しかし、このゴムパッキンは長期間の使用や経年劣化によって硬化し、ひび割れたり摩耗したりすることがあります。これにより、完全に水を止めることができず、水漏れが発生するのです。
- ゴムパッキンを交換することで解決する場合が多いです。メーカーによっては交換用のパーツが販売されているため、適合するものを購入しましょう。
- 定期的にパッキンの状態をチェックし、硬化や変形が見られたら早めに交換することが大切です。
2.内部のスプリングの劣化
シャワーヘッドの止水ボタンは、内部にスプリング(バネ)が入っており、押した後に元の位置に戻る仕組みになっています。このスプリングがサビついたり、伸びたり、摩耗したりすると、ボタンが正常に動作しなくなることがあります。その結果、水の流れが完全に遮断されず、水漏れの原因となるのです。
- 分解してスプリングの状態を確認し、劣化している場合は交換を検討しましょう。
- 金属製のスプリングは湿気や水分によるサビの影響を受けやすいため、防錆スプレーを使用することで劣化を遅らせることも可能です。
3.異物や汚れの詰まり
水道水には微細なゴミやカルシウム成分が含まれており、シャワーヘッド内部に汚れが蓄積すると止水ボタンの動作がスムーズにいかなくなることがあります。また、ゴミや汚れが止水バルブ部分に詰まると、ボタンを押しても水が完全に止まらず、水漏れにつながる可能性があります。
- シャワーヘッドを定期的に分解し、内部を掃除することが重要です。
- お酢やクエン酸を溶かしたぬるま湯にシャワーヘッドを浸け置きすることで、カルシウム成分(白い固まり)を取り除くことができます。
4.水圧の影響
家の水圧が高すぎると、止水ボタンの負担が大きくなり、水漏れが発生しやすくなります。特に、高層マンションや戸建ての2階以上で使用する場合、水圧が強いためにバルブ部分に負担がかかりやすいです。
- 水圧が高すぎる場合は、「減圧弁」を取り付けることで水漏れを防げることがあります。
- 水道の元栓を少し閉めて、水圧を調整するのも有効です。
5.シャワーヘッド自体の故障
長年使用しているシャワーヘッドでは、内部の部品が摩耗したり、接合部がゆるんだりして水漏れを引き起こすことがあります。また、低価格のシャワーヘッドでは耐久性が低く、早期に不具合が生じることもあるため、注意が必要です。
- 5年以上使用している場合や、水漏れが頻発する場合は、新しいシャワーヘッドに交換するのが最も確実な解決策です。
- 購入する際は、耐久性の高いモデルやメーカー保証がある製品を選ぶと安心です。
止水ボタンからの水漏れは、ゴムパッキンやスプリングの劣化、汚れの詰まりなどが主な原因です。



また、シャワーヘッドの交換や部品のメンテナンスを適切に行うことで、長く快適に使い続けることができるでしょう。
シャワーヘッドの止水ボタン押しっぱなしのトラブル


- 止水ボタンが戻らない時の対処法
- 止水ボタンが故障した時の修理費用
- 止水ボタンは後付けできる?
- シャワーヘッド止水ボタン付きおすすめ商品
- シャワーヘッドの止水ボタンでよくある質問
止水ボタンが戻らない時の対処法


シャワーヘッドの止水ボタンが押したまま戻らなくなると、水が止まらない、または出ない状態になり不便を感じることがあります。このような症状が発生する原因はいくつか考えられ、それぞれに適した対処法があります。
1.ゴミや汚れが詰まっている場合
シャワーヘッド内には、水道水に含まれるカルシウム成分や汚れが蓄積しやすく、それが止水ボタンの動きを妨げることがあります。特に、水道水の硬度が高い地域では、この問題が起こりやすいです。
- シャワーヘッドを分解し、内部を掃除する
- クエン酸やお酢を溶かしたぬるま湯にヘッド部分を浸け置きし、カルシウム成分を溶かす
- 使い古した歯ブラシなどで細かい部分の汚れを取り除く
2.スプリング(バネ)が劣化している場合
止水ボタンの内部にはスプリングがあり、ボタンを押した後に元の位置へ戻る役割をしています。しかし、長期間の使用でバネが伸びたり、サビついたりすると、ボタンが戻らなくなることがあります。
- 分解してスプリングの状態を確認し、サビついている場合は交換する
- スプリングの摩耗が激しい場合は、新しいものと取り替える
- スプリングに防錆スプレーを吹きかけて、劣化を防ぐ
3.ゴムパッキンが劣化している場合
止水ボタンの内側には、水漏れを防ぐためのゴムパッキンが使用されています。このパッキンが硬化したり、変形したりすると、ボタンが正常に動作しなくなることがあります。
- ゴムパッキンの状態を確認し、ひび割れや変形がある場合は交換する
- メーカーから適合する交換用のゴムパッキンを購入し、自分で交換するか、業者に依頼する
- シリコンスプレーを軽く塗布して、滑りを良くする
4.シャワーヘッドが劣化している場合
長年使っているシャワーヘッドは、内部部品が摩耗し、ボタンの動きが悪くなることがあります。また、安価なシャワーヘッドの場合、耐久性が低いため、比較的早い段階で不具合が発生することもあります。
- 5年以上使っている場合や、不具合が頻発する場合は、新しいシャワーヘッドへの交換を検討する
- 購入時には、耐久性の高いモデルや保証付きの商品を選ぶ
5.水圧が影響している場合
水圧が強すぎると、止水ボタンに負担がかかり、動きが悪くなることがあります。特にマンションの高層階や、水圧が高めに設定されている家庭では、このトラブルが起こりやすいです。
- 水道の元栓を少し閉めて、水圧を調整する
- 減圧弁を設置することで、水圧を適切なレベルに調整する
止水ボタンが戻らない原因は、「ゴミの詰まり・スプリングやゴムパッキンの劣化・水圧の影響」など、さまざまです。



もし自力で解決できない場合は、シャワーヘッドの交換や専門業者への相談を検討しましょう。
止水ボタンが故障した時の修理費用
シャワーヘッドの止水ボタンが故障した場合、修理が必要になることがあります。しかし、修理費用は原因や対処方法によって大きく変わるため、事前に相場を把握しておくことが大切です。
ここでは、主な修理方法ごとの費用について解説します。
ゴムパッキンの交換(500円~1,500円程度)
止水ボタンが効かなくなる原因の一つにゴムパッキンの劣化があります。この場合、ゴムパッキンを交換するだけで元通りになることが多く、費用も比較的安価です。
ゴムパッキンのみ購入する場合:500円~1,000円程度
交換作業を業者に依頼する場合:5,000円~8,000円程度(出張費込み)
ゴムパッキンはホームセンターやネットショップで購入できるため、DIYで交換すれば費用を抑えられます。
スプリング(バネ)の交換(1,000円~3,000円程度)
止水ボタンを押しても戻らない場合、内部のスプリング(バネ)の劣化が原因となっている可能性があります。この場合はスプリングを交換することで修理できます。
部品の価格:1,000円~2,000円程度
業者に依頼する場合:5,000円~10,000円程度
スプリング交換もDIYで対応できる場合が多いですが、シャワーヘッドの構造によっては分解が難しいこともあります。
シャワーヘッド本体の交換(3,000円~15,000円程度)
シャワーヘッドの内部部品が摩耗していたり、ボタン部分が破損している場合は、シャワーヘッドごと交換するのが最も確実な方法です。特に長年使用している場合、新しいものに交換することで水圧や節水効果の向上も期待できます。
シンプルなモデル:3,000円~5,000円程度
高機能モデル(節水・浄水・マッサージ機能付きなど):8,000円~15,000円程度
業者に取り付けを依頼する場合:+3,000円~5,000円程度
シャワーヘッドは工具不要で交換できるタイプが多いため、自分で取り付ければ追加費用を抑えることができます。
水道業者に修理を依頼した場合の費用(8,000円~20,000円程度)
自分で修理や交換が難しい場合は、水道業者に依頼することも可能です。ただし、業者によって費用が大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
ゴムパッキン・スプリングの交換:8,000円~12,000円程度
シャワーヘッドの交換:10,000円~15,000円程度(出張費込み)
配管トラブルの修理:15,000円~20,000円程度
業者に依頼する場合、「出張費」「部品代」が別途かかることが多いため、事前に詳細を確認しておくと安心です。
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修理するか交換するかの判断ポイント
止水ボタンが故障した場合、軽微なトラブルであれば修理、長期間使用している場合は交換がおすすめです。
修理した方がよいケース
「ゴムパッキンやスプリングの劣化による不具合」
「購入してから3年未満のシャワーヘッド」
「高価なシャワーヘッドで、交換するより修理の方がコストを抑えられる場合」
交換した方がよいケース
「5年以上使用しているシャワーヘッド」
「何度も不具合が発生している場合」
「修理費用が新しいシャワーヘッドの価格とあまり変わらない場合」
止水ボタンが故障した際、修理や交換にかかる費用はケースによって異なります。



無駄な出費を防ぐためにも、事前に費用の相場を把握し、最適な方法を選ぶことが重要です。
止水ボタンは後付けできる?


シャワーヘッドの止水ボタンは、後付けできる場合とできない場合があります。現在使用しているシャワーヘッドやホースの種類によって異なるため、事前に確認することが大切です。
後付けできるケース
止水ボタンを後付けできるのは、一般的なホース接続タイプのシャワーヘッドを使用している場合です。この場合、以下の方法で後付けが可能です。
1.止水ボタン付きのシャワーヘッドに交換する
現在のシャワーヘッドを取り外し、止水ボタン付きのシャワーヘッドを取り付けるだけで簡単に導入できます。取り付けには特別な工具は不要で、基本的には手で回すだけで交換可能です。
2.止水バルブをホースに取り付ける
ホースとシャワーヘッドの間に後付け用の止水バルブを取り付ける方法もあります。これにより、現在のシャワーヘッドをそのまま使いながら止水機能を追加できます。
3.ホースごと交換する
一部のシャワーホースには、ホース部分に止水ボタンが付いているタイプがあります。ヘッドを交換したくない場合は、ホースごと交換することで止水機能を追加できます。
後付けが難しいケース
止水ボタンを後付けできないケースとして、以下のような場合が挙げられます。
1.特殊な形状のシャワーヘッドを使用している場合
メーカー独自の規格で作られたシャワーヘッド(ホテルや施設向けのものなど)は、汎用の後付けパーツが対応していないことがあります。
2.固定式のシャワーヘッドを使用している場合
壁に直接取り付けられている固定型のシャワーヘッドでは、後付けで止水ボタンを追加するのは難しいです。この場合は、工事を伴うリフォームが必要になります。
3.水圧が極端に低い環境
水圧が低いと、止水ボタンを使った際にシャワーの出が極端に悪くなることがあります。特に、水道管の圧力が低い地域では、止水ボタン付きのシャワーヘッドが適さないこともあるため、事前に確認が必要です。
後付けする際の注意点
1.逆止弁の有無を確認する
止水ボタン付きのシャワーヘッドを後付けする場合、逆止弁(逆流防止装置)が必要なケースがあります。逆止弁がないと、止水時に水が逆流し、配管トラブルの原因になることがあります。
2.適合する接続サイズをチェックする
シャワーヘッドの接続部分は、日本国内では一般的にG1/2(20mm)規格が使われています。ただし、一部のメーカー製品では異なるサイズが採用されているため、事前に確認しましょう。
3.後付けタイプは耐久性がやや低いことも
ホースに取り付ける後付けタイプの止水バルブは、純正の止水ボタン付きシャワーヘッドに比べて、耐久性がやや低いことがあるため、定期的な点検や交換が必要です。
DIYで取り付け可能なものがほとんどなので、手軽に導入できるのも魅力です。



ただし、接続部分や水圧の問題がないか事前に確認してから購入すると、より快適に使用できます。
シャワーヘッド止水ボタン付きおすすめ商品
シャワーヘッドの止水ボタン付きモデルは、節水効果が高く、使い勝手が良いため、多くの家庭で人気があります。しかし、種類が多いため、どれを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、機能性・コスト・デザインのバランスが取れたおすすめのシャワーヘッドを紹介します。
商品名 | 特長 | 節水効果 | 価格帯 | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
TOTO エアインシャワー(THYC60R) | エアイン技術で少ない水量でも高水圧 | 最大35% | 3,000円~4,000円 | コスパが良く、初めての導入に最適 |
三栄水栓 浄水ストップシャワー | 内蔵カートリッジで塩素を除去 | 最大50% | 5,000円~7,000円 | 肌や髪のダメージを抑えたい人向け |
リファ ファインバブルS | 2種類の泡でしっかり洗浄 | 約40% | 20,000円~30,000円 | 美容効果と水圧を重視する人向け |
ミラブルplus | ウルトラファインバブルで毛穴洗浄 | 約60% | 35,000円~45,000円 | 節水・美容・肌ケアを求める人に最適 |
アイリスオーヤマ ピュアシャワー | 低価格で止水ボタン付き | 約30% | 2,000円~3,000円 | とにかく安く導入したい人向け |
コスパ重視!「TOTO エアインシャワー(THYC60R)」
特長:TOTO独自の「エアイン技術」により、少ない水量でもしっかりした水圧を実現
節水効果:最大約35%の節水が可能
価格帯:3,000円~4,000円前後
おすすめポイント:リーズナブルながら高機能で、初めて止水ボタン付きシャワーヘッドを導入する人にぴったり


節水+浄水機能!三栄水栓 シャワーヘッド「浄水ストップシャワー」
特長:内蔵カートリッジで塩素を除去しながらシャワーを使用可能
節水効果:最大約50%の節水ができる
価格帯:5,000円~7,000円前後
おすすめポイント:肌や髪へのダメージを抑えたい方、敏感肌の人に最適


高水圧でしっかり洗浄!「リファ ファインバブルS」
特長:ウルトラファインバブルとマイクロバブルの2種類の泡で、肌の汚れをしっかり落とす
節水効果:約40%の節水が可能
価格帯:20,000円~30,000円前後
おすすめポイント:美容効果を重視しながら、水圧の強さも求める人向け


こちらの記事「リファシャワーヘッドで抜け毛が増えたは誤解?見落としがちな注意点」では、口コミやメリットデメリットなどを、徹底解説しましたので是非参考にしてください♪
おしゃれで多機能なモデル!「ミラブルplus」
特長:ウルトラファインバブルを搭載し、毛穴の汚れまでしっかり落とせる
節水効果:約60%の節水が可能
価格帯:35,000円~45,000円前後
おすすめポイント:高価だが、節水・美容・肌ケアを一度に叶えたい人におすすめ
低価格モデルで人気!「アイリスオーヤマ ピュアシャワー」
特長:リーズナブルな価格で止水ボタン付きのシャワーヘッドが手に入る
節水効果:約30%の節水が可能
価格帯:2,000円~3,000円前後
おすすめポイント:とにかく安く止水ボタン付きのシャワーヘッドを導入したい人に最適
使用しているホースとの互換性を事前に確認し、必要に応じてアダプターを用意することも大切です。
人気のおすすめシャワーヘッド
1.ガレイドシャワーヘッド
サブスクで月額488円〜利用できるから、コスパが良いと大人気の「ガレイドシャワーヘッド」。
こちらの記事「ガレイドシャワーヘッドの口コミが気になる…評判の特徴と人気の秘密」では、口コミやメリットデメリットなどを、徹底解説しましたので是非参考にしてください♪
2.リビルドシャワーヘッド
美容家が開発に2年かけた、こだわりのシャワーヘッドで大人気のリビルドシャワーヘッド。
こちらの記事「リビルドシャワーヘッドの口コミから発覚!選ばれる理由や注意点とは」では、口コミやメリットデメリットなどを、徹底解説しましたので是非参考にしてください♪
3.shin-onシャワーヘッド
スタイリッシュなデザインと、U字型の360度シャワーで身も心も温まるshin-onシャワーヘッド。
こちらの記事「shin-onシャワーヘッドの口コミを考察…評判と選ばれる理由」では、口コミやメリットデメリットなどを、徹底解説しましたので是非参考にしてください♪
4.kinuamiシャワーヘッド
肌をやさしく包む唯一無二の泡シャワーを体感できる、お風呂が面倒な大人から子供や高齢者まで大喜びの、kinuamiシャワーヘッド。
こちらの記事「kinuamiが口コミで評判の良い理由は?使用感や選ばれる特徴」では、口コミやメリットデメリットなどを、徹底解説しましたので是非参考にしてください♪



どのモデルも節水効果が期待できるため、長期的にみると水道代の節約にもつながるでしょう。
シャワーヘッドの止水ボタンでよくある質問


シャワーヘッドの止水ボタンについては、購入前や使用中にさまざまな疑問が生じることがあります。ここでは、特によくある質問とその回答をまとめました。
- 止水ボタン付きシャワーヘッドはどの水栓でも使えますか?
-
基本的には多くの家庭のシャワーホースに取り付け可能ですが、メーカーや型番によってはアダプターが必要になることがあります。特に、海外製の水栓や古いタイプのホースには合わない場合があるため、購入前に規格を確認しておくことが重要です。
- 止水ボタンを押しっぱなしにすると水漏れしませんか?
-
長時間押しっぱなしにすると、ゴムパッキンの劣化が早まり、水漏れの原因になることがあります。シャワーの使用が終わった後は、蛇口自体をしっかり閉めるようにしましょう。
- 止水ボタンの寿命はどれくらい?
-
使用頻度や水質にもよりますが、一般的に5年程度が目安とされています。ただし、頻繁に使用する場合や硬水地域では、パーツの摩耗やカルキの付着によって寿命が短くなることがあります。定期的な清掃や交換を行うと、より長く快適に使用できます。
- シャワーヘッドの止水ボタンが固くなったり動かなくなった場合、どうすればよいですか?
-
まず、ボタンの周囲に汚れや石灰(カルシウム)が付着していないか確認しましょう。お湯にクエン酸を溶かしたものに浸けることで、汚れが取れる場合があります。内部のパーツが劣化している場合は、パッキンの交換や修理が必要になることもあります。
- 止水ボタン付きシャワーヘッドに交換すると水圧は下がりますか?
-
商品によっては節水機能が強く、水圧が弱く感じることがあります。ただし、高水圧対応のモデルや、水流を調整できるタイプを選ぶことで、適度な水圧を維持しながら節水も可能です。
- 止水ボタン付きシャワーヘッドにすると水道代は安くなりますか?
-
はい、一般的に30~60%の節水が可能とされています。ただし、使い方によってはあまり節約にならないこともあるため、こまめに止水する習慣をつけることが大切です。
- 止水ボタンは後付けできますか?
-
後付けできるタイプもありますが、シャワーヘッド全体を交換する方が簡単で確実です。後付けの場合、ホースとの接続部分に負担がかかることがあり、使用感や耐久性が劣ることもあるため、注意が必要です。
- シャワーヘッドの交換は自分でできますか?
-
はい、ほとんどのシャワーヘッドは工具なしで交換できます。ただし、規格が合わない場合はアダプターが必要になることがあるため、説明書を確認しながら作業を行いましょう。
- 止水ボタン付きシャワーヘッドを使うと給湯器に負担はかかりますか?
-
一部の給湯器(特に古いタイプ)では、シャワーヘッド側で止水すると、給湯器が誤作動を起こすことがあります。給湯器の仕様によっては「逆止弁」を取り付けることで問題を解決できる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
- メーカーによって止水ボタンの性能は違いますか?
-
はい、メーカーによってボタンの耐久性や操作感、節水率が異なります。例えば、TOTOやLIXILの製品は高品質で使いやすいと評価されることが多く、節水性能に優れたモデルも揃っています。購入前にレビューや商品情報を比較するとよいでしょう。
シャワーヘッドの止水ボタンは、正しく使用すれば節水や使い勝手の向上につながる便利な機能です。



ただし、取り付けの可否や給湯器への影響、メンテナンスの必要性などを事前に確認することで、トラブルを防ぎながら快適に使うことができます。
シャワーヘッド止水ボタンの押しっぱなしに関する総括
記事のポイントを、まとめます。
- 押しっぱなしにするとシャワーヘッドやホースに水圧がかかり続け、破損の原因になる
- 長時間の使用で止水ボタンの寿命が短くなり、戻らなくなることがある
- 水道管内に圧力がかかり続けると、ホースの破裂やヘッドの吹き飛びが発生する可能性がある
- シャワーの使用後は必ず蛇口を閉め、水圧の負担を軽減することが重要
- 水道代やガス代は増えないが、給湯器の誤作動や故障のリスクが高まる
- 短時間の止水を繰り返すと給湯器に負担がかかり、寿命が縮む可能性がある
- 止水ボタン付きシャワーヘッドは節水に効果的で、水道代の節約につながる
- 逆止弁がないと水道管への逆流が発生し、給湯器や水質に悪影響を及ぼす
- ゴムパッキンやスプリングが劣化すると水漏れや止水不良が起こることがある
- 水圧が高すぎると止水ボタンの負担が増え、動作不良につながる場合がある
- 止水ボタンは後付けできるが、適合するシャワーヘッドやホースの規格を確認する必要がある
- 後付けの止水バルブは耐久性が低く、長期間の使用には向かないことがある
- 修理費用はゴムパッキン交換なら低コストだが、本体交換になると高額になる場合がある
- シャワーヘッドの交換はDIYでも可能だが、規格が合わない場合はアダプターが必要になる
- 止水ボタン付きシャワーヘッドの選び方は、節水性能・耐久性・逆止弁の有無を重視する
【参考】
>>シャワーヘッドがはまらなくなったら?原因と正しい対処法や注意点
>>シャワーヘッドをカビキラーで清潔維持!黒カビ撃退と掃除のポイント
>>賃貸でシャワーヘッドが折れた時の対処法!交換手順と注意点を解説
>>蛇口に伸びるシャワーヘッドと浄水器を付けたい!選び方や注意点とは
>>節水シャワーヘッドは給湯器の負担に?故障の原因や適切な使い方とは
>>洗面台シャワーヘッドの掃除と分解方法って?黒ずみや水垢を徹底除去