引き戸のスマートロックは自作可能？取り付けのコツやおすすめ製品

スマートロックの普及が進む中、引き戸にスマートロックを自作で取り付けることは可能なのか？と疑問に思う方も多いでしょう。

本記事では、引き戸でもスマートロックはDIYで取り付けすることが可能なのかを解説し、引き戸をスマートロックにするメリットデメリットをご紹介します。さらに、スマートロック設置方法と注意点を詳しく説明し、スムーズな取り付けのポイントも解説します。

また、引き戸に取り付けられる鍵の種類を確認し、適切なスマートロックの選び方をご紹介。加えて、引き戸をオートロックにする工事費用や、人気のおすすめ製品「SwitchBot」「Qrio Lock」「セサミ5」の、引き戸対応状況についても詳しくお伝えします

DIYが難しい場合など、プロの業者に設置依頼する際は選ぶ基準も重要なポイント。引き戸のスマートロック化に必要な知識が得られることで、最適な方法を選べるようになります。

【記事のポイント】
1.引き戸にスマートロックを、自作で取り付ける方法と必要アダプター
2.引き戸のスマートロック設置による、メリットデメリット
3.各種スマートロックの引き戸対応状況と、適した製品の選び方
4.DIYと業者依頼の違い、工事費用や注意点

引き戸に自作のスマートロックは取り付けできる？

• 引き戸でもスマートロックはDIYで可能か？
• 引き戸をスマートロックにするメリットデメリット
• 引き戸のスマートロック設置方法と注意点
• 引き戸に取り付けられる鍵の種類
• 引き戸をオートロックにする工事費用

引き戸でもスマートロックはDIYで可能か？

引き戸でもスマートロックをDIYで取り付けることは可能です。近年、さまざまなスマートロックが登場しており、引き戸に対応した製品やアダプターが増えてきました。特に、SwitchBotやセサミなどの後付けタイプのスマートロックは、引き戸でも取り付けられるよう工夫されています。

ただし、引き戸の構造によっては、一般的な開き戸用のスマートロックをそのまま取り付けることは難しいです。なぜなら、多くのスマートロックはサムターン（つまみ）を回転させる仕組みで施錠・解錠を行いますが、引き戸の鍵は上下にスライドするタイプが多いためです。この違いを解決するため、専用アダプターを活用することが求められます。

例えば、SwitchBotロックには、「引き戸用のアダプター」が販売されており、これを使用することで引き戸のスマートロック化が可能になります。また、3Dプリンターで作成された引き戸対応のパーツがフリマアプリなどで販売されており、DIYで改造することも可能です。

一方で、DIYで取り付ける場合はいくつかの注意点があります。まず、引き戸の鍵が固すぎると、スマートロックのモーターに負担がかかり、電池の消耗が激しくなることがあります。また、両面テープで固定するタイプのスマートロックは、長期間使用すると粘着力が弱まり、ずれてしまうこともあります。

そのため、定期的なメンテナンスが必要になるでしょう。

このように、引き戸でもスマートロックのDIY取り付けは十分に可能ですが、使用する製品の適合性や取り付け方法をしっかりと確認することが重要です。

引き戸をスマートロックにするメリットデメリット

引き戸にスマートロックを導入することで、利便性や防犯性が向上します。しかし、一方で設置や動作の問題が発生する可能性もあるため、メリットとデメリットを理解した上で導入を検討することが重要です。

メリット	デメリット
鍵を持ち歩く必要がなくなる	引き戸に適したスマートロックが少ない
オートロック機能で鍵のかけ忘れを防げる	取り付けに工夫が必要な場合がある
遠隔操作が可能（Wi-Fi対応モデル）	モーターへの負担が大きくなる可能性がある
物理鍵と併用できるモデルが多い	コストがかかる場合がある

メリット

1.鍵を持ち歩く必要がなくなる

スマートロックは暗証番号や指紋認証、スマートフォンアプリを使って解錠できるため、物理的な鍵を持ち歩く必要がありません。特に、外出時に鍵を忘れる心配がなくなるのは大きな利点です。

2.オートロック機能で鍵のかけ忘れを防げる

一部のスマートロックにはオートロック機能があり、一定時間後に自動で施錠されます。そのため、外出時に鍵をかけ忘れるリスクが減少し、防犯対策としても有効です。

3.遠隔操作が可能（Wi-Fi対応モデル）

Wi-Fi接続対応のスマートロックを使えば、外出先からでも鍵の開閉が可能です。例えば、家族や友人が家に来た際、スマホから鍵を開けることができます。また、施錠・解錠の履歴を確認できるため、防犯対策としても役立ちます。

4.物理鍵と併用できるモデルが多い

スマートロックを導入しても、通常の鍵をそのまま使える製品がほとんどです。そのため、スマートロックが故障した場合でも、物理鍵で開けることができるため安心です。

デメリット

1.引き戸に適したスマートロックが少ない…

開き戸向けのスマートロックは多く販売されていますが、引き戸専用の製品は限られています。そのため、専用のアダプターを使用するか、DIYで改造する必要がある場合があります。

2.取り付けに工夫が必要な場合がある…

引き戸の鍵は開き戸とは異なり、回転式ではなく上下にスライドするタイプが多いです。そのため、通常のスマートロックでは対応できないことがあり、別途アダプターの購入や自作が求められることもあります。

3.モーターへの負担が大きくなる可能性がある…

引き戸の鍵が硬い場合、スマートロックのモーターに負荷がかかりやすく、電池の消耗が早まることがあります。特に、施錠・解錠の際にスムーズに動かない場合は、鍵の調整やメンテナンスが必要になります。

4.コストがかかる場合がある…

スマートロック本体だけでなく、Wi-Fiハブや専用アダプターが必要になることがあり、その分コストがかさむことがあります。また、定期的な電池交換も必要になるため、ランニングコストも考慮する必要があります。

このように、引き戸のスマートロック化には多くのメリットがありますが、適切な製品選びと取り付け方法の検討が重要です。

引き戸のスマートロック設置方法と注意点

引き戸にスマートロックを設置するには、通常の開き戸と異なるポイントに注意が必要です。特に、鍵の形状やスマートロックの対応状況を確認し、適切な方法で設置することが求められます。

ここでは、基本的な設置方法と注意点を解説します。

設置方法

1.スマートロックの適合を確認する

まず、引き戸に対応したスマートロックかどうかを確認します。多くのスマートロックは開き戸向けに設計されているため、そのままでは引き戸には取り付けられない場合があります。SwitchBotやセサミなど、引き戸用のアダプターがある製品を選ぶとスムーズに設置できます。

2.両面テープやネジで本体を固定する

スマートロックは主に両面テープで固定するタイプが多く、穴を開けずに設置できます。ただし、粘着力が弱いと使用中にズレる可能性があるため、強力なテープを使用し、事前に接着面をアルコールで脱脂しておくとよいでしょう。ネジ固定が可能な場合は、より安定した設置が可能です。

3.引き戸用アダプターを取り付ける

一般的なスマートロックは、サムターン（つまみ）を回すことで施錠・解錠します。しかし、引き戸は上下にスライドする鍵が多いため、回転運動をスライド運動に変換するアダプターを取り付ける必要があります。専用のアダプターを使用することで、スムーズな開閉が可能になります。

4.アプリでキャリブレーション（校正）を行う

スマートロックを取り付けた後、アプリで施錠・解錠の範囲を設定します。この際、鍵の動作がスムーズであることを確認し、適切な回転角度を調整することが重要です。

注意点

1.鍵の固さを確認する

鍵が固い場合、スマートロックのモーターに負荷がかかり、動作不良や電池の消耗が早まる可能性があります。設置前に、鍵の動作をスムーズにするために潤滑剤を使用したり、不要な汚れを取り除いたりするとよいでしょう。

2.引き戸のズレを防ぐ

引き戸は少しのズレで施錠・解錠がスムーズにいかなくなることがあります。特にオートロック機能を使用する場合は、戸が確実に閉まるように調整する必要があります。必要に応じて、レール部分にクサビを入れて固定すると安定します。

3.電池交換の頻度を考慮する

スマートロックは乾電池や充電式バッテリーを使用するため、定期的な交換が必要です。引き戸の場合、鍵の動作が重いと消耗が早くなることがあるため、事前に電池の持ちを確認し、予備を用意しておくと安心です。

4.バックアップ用の鍵を用意する

スマートロックが故障した場合や、電池切れで動作しなくなった場合に備え、物理鍵を必ず持ち歩くようにしましょう。また、家族や信頼できる人に合鍵を渡しておくと、緊急時の対応がスムーズになります。

このように、引き戸のスマートロック設置には工夫が必要ですが、適切な手順を踏めばスムーズに導入できます。

引き戸に取り付けられる鍵の種類

引き戸にはさまざまな種類の鍵が取り付けられます。玄関や室内の引き戸に適した鍵を選ぶことで、防犯性や利便性を向上させることが可能です。ここでは、引き戸に取り付けられる代表的な鍵の種類を紹介します。

1.召し合わせ錠（中央錠）

「召し合わせ錠」は、引き違い戸の中央部分に取り付けられる鍵です。左右の扉を連結する形で施錠するため、両側の扉が動かなくなります。防犯性は高いものの、鍵の形状によってはスマートロックの後付けが難しい場合があります。

2.戸先錠（引き戸用デッドボルト）

「戸先錠」は、引き戸の端に設置される鍵の一種で、扉の枠にかんぬきをかけることで施錠します。一般的なドアのデッドボルトと同じ仕組みですが、引き戸に対応したデザインになっています。スマートロックの設置を考えている場合、サムターンがあるタイプの戸先錠を選ぶと、対応する製品が見つかりやすくなります。

3.鎌錠（かまじょう）

「鎌錠」は、デッドボルトが鎌のような形状をしており、ストライク（受け金具）に引っかかることで扉を固定する仕組みの鍵です。引き戸が横にスライドする動きに対応した設計になっており、多くの住宅で使用されています。スマートロックと組み合わせる場合は、サムターン部分にアダプターを取り付ける必要があります。

4.キーレス錠（暗証番号・ICカード式）

「キーレス錠」は、物理的な鍵を使用せず、暗証番号やICカードを使って施錠・解錠する鍵です。引き戸専用のキーレス錠もあり、取り付けることで鍵を持ち歩く必要がなくなります。ただし、配線工事が必要な場合もあるため、DIYでの取り付けは難しいケースがあります。

5.スマートロック（後付けタイプ）

「スマートロック」は、スマートフォンや指紋認証、暗証番号などを使用して施錠・解錠ができる電子錠です。引き戸に対応した製品は少ないものの、専用アダプターを使用すれば後付けが可能な場合があります。特に、SwitchBotロックやセサミ5は、引き戸にも対応できるアダプターが販売されており、DIYでの設置も比較的簡単です。

6.簡易補助錠（南京錠・スライドラッチ）

「補助錠」として、南京錠やスライドラッチ（トイレの内鍵のような仕組み）が使われることもあります。これらは後付けが簡単で、ドライバー1本で取り付けられるものも多いため、手軽に防犯対策を強化できます。ただし、メインの鍵として使用するには防犯性が低いため、あくまで補助的な鍵として活用するのが適しています。

このように、引き戸にはさまざまな種類の鍵が取り付けられます。

引き戸をオートロックにする工事費用

引き戸をオートロックにするには、スマートロックの導入や追加の設備が必要になります。工事の有無や製品の種類によって費用が大きく変わるため、あらかじめ予算を把握しておくことが重要です。

ここでは、引き戸のオートロック化にかかる費用の目安を紹介します。

スマートロックを使ったオートロック化（工事不要）

後付けのスマートロックを使えば、工事なしで引き戸をオートロックにできます。例えば、SwitchBotロックやセサミ5などは、Wi-Fiハブと組み合わせることで遠隔操作やオートロック機能が利用できます。

スマートロック本体：10,000円～25,000円
Wi-Fiハブ（必要な場合）：5,000円～10,000円
専用アダプター（引き戸用）：2,000円～6,000円

DIYで設置できるため、施工費はかかりません。ただし、スマートロックの取り付け位置や鍵の形状によってはアダプターが必要になるため、その分の費用を考慮する必要があります。

引き戸用の電気錠を設置（工事あり）

スマートロックとは別に、引き戸専用の電気錠を導入する方法もあります。電気錠は、リモコンや暗証番号で操作できるタイプが多く、業者に依頼して配線工事を行うのが一般的です。

電気錠本体：30,000円～100,000円
取り付け工事費：30,000円～50,000円
電源配線工事（必要な場合）：20,000円～50,000円

電気錠は高額ですが、耐久性が高く、防犯性能も優れています。玄関の引き戸に導入する場合は、後付けスマートロックよりも安定した動作が期待できます。

引き戸のクローザーを追加（オートロックを確実にする）

引き戸は、最後までしっかり閉まらないとオートロック機能が正常に作動しません。そのため、クローザーを追加してスムーズに扉を閉める仕組みを作ることが推奨されます。

引き戸用クローザー本体：5,000円～20,000円
取り付け工事費：10,000円～30,000円

オートロック機能がエラーを起こさないように、扉のズレを防ぐためのクローザー導入も検討するとよいでしょう。

業者に依頼する場合の総費用の目安

スマートロックを自分で取り付ける場合は比較的安価ですが、業者に依頼する場合は工事費が加わります。

スマートロックを設置（工事不要）：15,000円～40,000円
電気錠を設置（工事あり）：80,000円～200,000円
クローザーを追加（必要に応じて）：15,000円～50,000円

オートロックを確実に動作させるためには、引き戸の状態を確認しながら、最適な方法を選ぶことが重要です。

引き戸に自作のスマートロック取り付けにおすすめ製品

• SwitchBotは引き戸に取り付け可能？
• Qrio Lockの取り付けに引き戸用アダプターは必須
• コスパ良なセサミ5の引き戸アダプターとは？
• プロの業者に設置依頼する際の選ぶ基準
• 引き戸スマートロックに関するよくある質問

SwitchBotは引き戸に取り付け可能？

「SwitchBotロック」は、後付け型のスマートロックとして人気がありますが、引き戸にそのまま取り付けることはできるのでしょうか？結論として、標準の状態では引き戸には対応していませんが、専用のアダプターを使用すれば取り付けが可能です。

ここでは、SwitchBotロックを引き戸に設置するためのポイントを解説します。

SwitchBotロックの基本仕様

SwitchBotロックは、サムターン（つまみ）を回転させることで施錠・解錠を行うスマートロックです。そのため、通常の開き戸であれば問題なく取り付けられます。しかし、引き戸の鍵は多くの場合、上下にスライドする方式のため、回転運動を直接適用できません。この違いがあるため、標準仕様のままでは引き戸には適していません。

引き戸専用アダプターを使えば取り付け可能

SwitchBotロックを引き戸に対応させるためには、専用のアダプターを取り付ける必要があります。このアダプターは、回転運動をスライド運動に変換する仕組みになっており、SwitchBotロックがスムーズに動作できるようになります。

現在、フリマアプリや3Dプリンタ製のカスタムアダプターが流通しており、それらを活用することで引き戸への設置が可能です。ただし、公式のSwitchBotアダプターではないため、自己責任での使用となります。

取り付け時の注意点

SwitchBotロックを引き戸に設置する際には、いくつかの注意点があります。

1.鍵の形状を確認する

すべての引き戸にアダプターが適用できるわけではありません。サムターンのサイズや鍵のスライド幅が異なるため、取り付け前にアダプターの適合性を確認することが重要です。

2.強力な両面テープを使用する

SwitchBotロックは、基本的に両面テープで固定する設計ですが、引き戸は開閉時の振動が多いため、通常よりも強力なテープを使用するか、ネジ固定できる部品を用意すると安定しやすくなります。

3.オートロック機能の設定に注意

引き戸の場合、しっかり閉まっていないとオートロックが正しく作動しないことがあります。ドアがズレないように、レール部分にクサビを入れるなどの工夫をすると、よりスムーズに機能します。

SwitchBotロックと引き戸の相性

• 標準の状態では引き戸には取り付けできない
• 3Dプリンタ製のアダプターやカスタムパーツを使用すれば対応可能
• 取り付けには鍵の形状や固定方法の調整が必要
• オートロック機能を活用するなら、扉のズレ対策も考慮する

このように、SwitchBotロックはそのままでは引き戸に対応していませんが、適切なアダプターを使用すれば設置が可能です。

こちらの記事「Switchbotスマートロックの口コミって？特徴や人気の理由」では、口コミやメリットデメリット他、評判や特徴を徹底解説しましたので、是非参考にしてください♪

Qrio Lockの取り付けに引き戸用アダプターは必須

「Qrio Lock（キュリオロック）」は、スマートフォンで解錠・施錠ができる便利なスマートロックですが、引き戸に取り付ける場合はそのままでは使用できません。

ここでは、Qrio Lockを引き戸に取り付ける際のポイントと、アダプターの必要性について解説します。

Qrio Lockの基本仕様と引き戸の鍵の違い

Qrio Lockは、サムターン（鍵のつまみ）を回転させることで施錠・解錠を行います。しかし、引き戸の鍵は多くの場合、上下にスライドするタイプが多く、回転式のQrio Lockをそのまま使用することができません。この動作の違いが、引き戸用アダプターを必要とする大きな理由です。

引き戸用アダプターが必要な理由

Qrio Lockを引き戸に取り付けるには、サムターンの回転運動をスライド運動に変換するアダプターが必要です。現在、市販されている引き戸用アダプターを活用することで、Qrio Lockでも引き戸の施錠・解錠が可能になります。

また、アダプターを使用することで、以下の問題も解決できます。

• 鍵のズレを防ぎ、スムーズな開閉を実現
• Qrio Lockのオートロック機能が正常に動作するように調整
• 強固な固定が可能になり、動作時のブレを抑える

市販の引き戸用アダプターとカスタムアダプター

Qrio Lockには公式の引き戸用アダプターが販売されていませんが、フリマアプリや3Dプリンタを活用したカスタムアダプターが流通しています。これらのアダプターは、個々の引き戸の形状に合わせて設計されており、取り付けることでQrio Lockの利用が可能になります。

ただし、すべての引き戸に適合するわけではないため、事前に鍵の形状や取り付けスペースを確認することが重要です。

取り付け時の注意点

Qrio Lockを引き戸に取り付ける際には、いくつかの点に注意が必要です。

• アダプターのサイズと鍵の形状を事前に確認する
• 強力な両面テープやネジ固定を活用し、安定させる
• オートロック機能を正しく動作させるために、扉が完全に閉まるよう調整する

特に、オートロック機能を活用する場合は、引き戸がしっかりと閉まることが前提となるため、レールの清掃やクローザーの導入も検討するとよいでしょう。

Qrio Lockは標準仕様のままでは引き戸に取り付けられませんが、専用アダプターを使うことで引き戸でもスマートロック化が可能です。適切なアダプターを選び、取り付け時の調整を行うことでスムーズな運用ができます。

コスパ良なセサミ5の引き戸アダプターとは？

「セサミ5」は、手軽にスマートロック化できる製品として人気があります。ここでは、セサミ5を引き戸で使うためのアダプターの特徴や、コストパフォーマンスに優れた選択肢を紹介します。

セサミ5の基本仕様と引き戸の課題

セサミ5は、サムターン（鍵のつまみ）を回転させることで施錠・解錠を行うタイプのスマートロックです。しかし、多くの引き戸は鍵を上下にスライドさせる仕組みになっており、そのままではセサミ5を取り付けても正しく動作しません。

そこで、セサミ5の回転運動をスライド運動に変換する引き戸用アダプターが必要になります。これにより、引き戸でもスムーズに施錠・解錠が可能になります。

セサミ5の引き戸用アダプターの種類

セサミ5には、公式の引き戸用アダプターは販売されていませんが、フリマアプリや3Dプリンタで作られたカスタムアダプターが入手可能です。これらのアダプターを使用することで、引き戸でもセサミ5を利用できるようになります。

主に、以下のようなタイプのアダプターが流通しています。

シンプルタイプ：金属や樹脂製のプレートを使い、セサミ5の回転力を鍵のスライド運動に変換する構造。比較的安価で、1,500円〜3,000円程度。
ギア式タイプ：セサミ5の回転動作をギアで変換し、スムーズなスライドを実現。3,000円〜6,000円程度とやや高価だが、安定性が高い。
フルカスタムタイプ：3Dプリンタで作られた完全オーダーメイドのアダプター。設置する鍵の形状に合わせて製作されるため、価格は6,000円以上になることが多い。

コスパが良い引き戸用アダプターの選び方

セサミ5の引き戸用アダプターを選ぶ際には、価格だけでなく、耐久性や取り付けやすさも重要なポイントになります。コストパフォーマンスに優れたアダプターを選ぶために、以下の点を確認しましょう。

1.鍵の形状に適合するか

引き戸の鍵の種類によって、適合するアダプターが異なります。事前に寸法や構造を確認しておくことが重要です。

2.取り付けが簡単か

DIYで設置する場合、両面テープで固定するタイプが手軽で便利です。一方、ネジ固定タイプは耐久性に優れているため、長期間安定して使うならこちらを選ぶと良いでしょう。

3.実際の使用レビューを確認する

フリマアプリやECサイトでは、実際に引き戸に取り付けたユーザーのレビューを確認すると、適合性や使い勝手が分かりやすいです。

取り付け時の注意点

引き戸用アダプターをセサミ5に取り付ける際には、以下の点に注意しましょう。

1.鍵の動作がスムーズか確認する

アダプターを取り付けた後、手動で施錠・解錠を試し、スムーズに動くかチェックしましょう。動作が固い場合は、アダプターの固定位置を微調整すると改善されることがあります。

2.オートロック機能が正常に働くか確認する

セサミ5のオートロック機能を使う場合、扉が完全に閉まるように調整が必要です。クローザーを設置することで、引き戸がしっかり閉まり、オートロックが確実に作動するようになります。

3.固定方法を工夫する

両面テープで固定する場合は、事前にアルコールで接着面を脱脂すると、粘着力が向上します。ネジ固定する場合は、ドアに穴を開ける必要があるため、賃貸住宅では慎重に判断しましょう。

セサミ5の引き戸用アダプターは、適切なものを選べば低コストでスマートロック化が実現できます。

プロの業者に設置依頼する際の選ぶ基準

引き戸にスマートロックを取り付ける際、自分でDIYする方法もありますが、確実な設置や安定した動作を求めるなら、プロの業者に依頼するのが安心です。ここでは、業者を選ぶ際の基準やポイントを解説します。

選定基準	確認ポイント
スマートロックの設置実績	公式サイトや口コミで施工事例を確認。写真付きの実績があれば安心。
施工費用の明確さ	基本工事費・追加工事費・部品代の内訳を事前に確認。複数の見積もりを比較。
取り付け後のサポート	初期設定や動作確認のサポートがあるか、保証やアフターサービスの有無を確認。
賃貸物件での対応	穴あけ不要の取り付け方法を提案できるか、原状回復が可能か事前相談。
口コミや評判	Googleレビューや口コミサイトで施工技術・対応の良さをチェック。

1.スマートロックの設置実績があるか

業者によっては、スマートロックの取り付けに慣れていない場合があります。特に引き戸のスマートロック設置は通常の開き戸と異なるため、対応できる業者は限られます。

業者の公式サイトや口コミで、スマートロックの施工実績があるかを事前に確認しましょう。また、過去の施工事例を写真付きで掲載している業者であれば、実際の仕上がりをイメージしやすくなります。

2.施工費用が明確であるか

スマートロックの設置費用は業者によって異なります。料金が不明確な業者や、見積もり後に追加費用が発生するケースもあるため、事前に料金の内訳をしっかり確認することが重要です。

確認すべきポイントは、以下の通りです。

• 基本工事費（出張費や取り付け作業費が含まれているか）
• 追加工事費（穴あけ加工や補助金具の設置が必要な場合の費用）
• 部品代（必要なアダプターや補強パーツが含まれているか）

複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較するのが賢い選択です。

3.取り付け後のサポートがあるか

スマートロックは設置後の微調整が必要になることがあります。また、アプリの設定やWi-Fi接続、オートロック機能の動作確認など、取り付け後のサポートも重要です。

以下のようなサポートがある業者を選ぶと、より安心して利用できます。

• 初期設定のサポート（スマートロックの動作確認やアプリ設定の説明）
• アフターサービス（設置後一定期間の無料調整や点検）
• 保証の有無（施工ミスによる不具合の保証があるか）

特に、スマートロックが正常に動作しない場合の再調整が無料で受けられるかを確認すると良いでしょう。

4.賃貸物件の場合は原状回復に対応できるか

賃貸物件では、スマートロックを取り付ける際に穴あけなどの加工が禁止されていることが多いため、両面テープやアダプターを活用した設置方法を提案できる業者を選ぶのがポイントです。

業者によっては、賃貸向けの施工経験があり、退去時に原状回復が可能な取り付け方法を提案してくれることもあります。賃貸に住んでいる場合は、事前に対応可能か相談してみましょう。

5.口コミや評判が良いか

業者を選ぶ際は、実際に依頼した人の口コミや評判も重要な判断材料になります。口コミサイトやGoogleレビュー、くらしのマーケットなどの評価をチェックし、施工技術や対応の良さを確認すると安心です。

チェックすべき口コミのポイントは、以下の通りです。

• 作業の丁寧さ（しっかり取り付けてくれるか）
• 対応の良さ（質問や相談に丁寧に応じてくれるか）
• 作業後のサポート（不具合があった際の対応がスムーズか）

特に「施工後すぐに不具合が出たが、対応が悪かった」「問い合わせに対するレスポンスが遅い」といった、レビューがある業者は避けたほうが良いでしょう。

6.依頼前に確認すべきこと

業者に依頼する前に、以下のポイントを事前に確認しておくとスムーズに設置が進みます。

• 設置予定のスマートロックの型番を伝える
• 引き戸の鍵の形状（召し合わせ錠・戸先錠など）を写真で送る
• 追加工事が必要かどうかを見積もり時に確認する
• 設置後の動作確認やサポートの有無を尋ねる

こうした事前準備をしておくことで、業者とのやり取りがスムーズになり、不要な追加費用を避けることができます。特に引き戸は開き戸と比べて取り付けが難しく、業者選びを間違えるとスムーズに動作しない可能性もあります。

引き戸スマートロックに関するよくある質問

引き戸のスマートロック導入を検討している人の中には、設置方法や動作の安定性、選ぶべき製品などについて疑問を持つ方が多いです。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。

引き戸に対応しているスマートロックはあるのか？

はい、いくつかのメーカーから引き戸に対応したスマートロックが販売されています。ただし、一般的なスマートロックは開き戸向けに設計されているため、引き戸に適応させるには専用アダプターが必要になる場合があります。

スマートロックを取り付けるために引き戸を加工する必要はある？

基本的には加工不要ですが、鍵の形状によっては調整が必要になることもあります。多くのスマートロックは両面テープやネジを使用して設置できるため、大きな改造は必要ありません。

引き戸のスマートロックはオートロック機能が使えるのか？

オートロック機能を利用することは可能です。ただし、引き戸が完全に閉まっていないとオートロックが正常に作動しないことがあります。そのため、引き戸用のクローザーを併用して、確実に戸が閉まるようにすることが重要です。

スマートロックの取り付けはDIYでできる？

DIYで取り付けることは十分可能です。多くのスマートロックは、特別な工具を使わずに設置できる設計になっています。特にSwitchBotやセサミ5は、説明書や動画を参考にしながら取り付けが可能です。

スマートロックの電池はどのくらい持つのか？

電池の寿命は使用頻度やスマートロックの種類によって異なります。一般的には、半年から1年ほど持つものが多いですが、引き戸の鍵の動きが重いとモーターに負荷がかかり、電池の消耗が早くなることがあります。

スマートロックが動作しなくなった場合の対処法は？

スマートロックが動作しない場合、以下の点を確認しましょう。

• 電池残量が不足していないか？ → 交換用電池を用意し、テストしてみる
• アプリとの接続が正常か？ → BluetoothやWi-Fiの設定を見直す
• 引き戸の動きに問題はないか？ → 鍵の動作がスムーズであるかチェック

問題が解決しない場合は、メーカーのサポートに問い合わせるのがベストです。

スマートロックを取り付けても手動で鍵を開けることはできる？

基本的には手動で開け閉めすることも可能です。ほとんどのスマートロックは、サムターン（鍵のつまみ）を回すことで、従来の鍵と同じように施錠・解錠ができます。

また、万が一スマートロックが故障した場合に備えて、物理鍵を常に持ち歩くか、別の開閉手段を確保しておくことをおすすめします。

外出先からでもスマートロックを操作できる？

Wi-Fi接続に対応したスマートロックであれば、外出先からでも操作が可能です。例えば、SwitchBotロックは「SwitchBotハブミニ」を併用することで、遠隔操作ができるようになります。

スマートロックは防犯面で安全なのか？

適切に設定すれば、防犯性は向上します。例えば、指紋認証や暗証番号が使えるスマートロックなら、鍵を持ち歩かなくても施錠・解錠ができ、鍵の紛失リスクを防げます。

また、アプリで施錠履歴を確認できるため、誰がいつ開けたかを記録できるのもメリットです。

スマートロックの価格帯はどれくらい？

• エントリーモデル（5,000円〜15,000円） → 基本的な施錠・解錠機能のみ
• ミドルクラス（15,000円〜30,000円） → 指紋認証や遠隔操作機能付き
• ハイエンドモデル（30,000円以上） → 高機能なセキュリティ対策やAI連携が可能

初めてスマートロックを導入する場合は、自分の家の鍵の形状や、利用シーンに合った製品を選ぶことが成功のカギとなります。

引き戸のスマートロック自作するポイント総括

記事のポイントを、まとめます。

• 引き戸にスマートロックを、自作することは可能
• SwitchBotやセサミ5などは引き戸にも、対応可能なアダプターがある
• 引き戸の鍵は上下スライド式が多く、回転式のスマートロックには適さない
• 3Dプリンタ製のカスタムアダプターを、使う方法もある
• 両面テープで固定する場合、強力なものを選ぶ必要がある
• ネジ固定ができるタイプは、より安定する
• オートロック機能を使う場合、引き戸のズレを防ぐ工夫が必要
• Wi-Fiハブを使えば遠隔操作が可能
• 引き戸専用のスマートロックは、まだ少ない
• 既存の鍵の形状によって、適合するスマートロックが異なる
• スマートロックの電池消耗が、早くなる可能性がある
• メーカー公式の引き戸用アダプターがない場合は、自己責任で対応する必要がある
• 賃貸の場合、原状回復ができる取り付け方法を選ぶべき
• 防犯性を高めるなら、物理鍵との併用が推奨される
• 設置後の調整と、定期的なメンテナンスが重要

【参考】
>>スマートロックの両面テープが剥がれる理由って？原因と対策を解説
>>スマートロックで後悔しないためのポイントって？失敗しない基礎知識