フロアタイルを敷いた後の、タイルの継ぎ目や壁際の隙間が気になっていませんか?ほんの数ミリの隙間でも、見た目の印象を損なうだけでなく、ゴミや湿気が溜まる原因にもなりかねません。
この記事では、そんなフロアタイルの隙間に関する悩みを解決するための情報を、網羅的に解説します。
そもそも、賃貸でフロアタイルのDIYは問題ないのかという基本的な疑問から、具体的なフロアタイルの貼り方手順と必要道具、そしてフロアタイルの隙間におすすめのコーキング剤の選び方まで、詳しく掘り下げていきます。
さらに、仕上がりを格段に向上させるフロアタイルの継ぎ目処理のコツや、作業時に見落としがちなフロアタイルの隙間を埋める際の、注意点についても触れていきます。
また、施工後のメンテナンスも大切です。フロアタイルの隙間ゴミを予防するポイントや、美しさを保つためのフロアタイルを長持ちさせる掃除方法を知っておくことで、快適な空間を維持できます。
もしご自身での対応が難しい場合や、より専門的なケアを望む場合には、フロアタイルのクリーニングで人気の業者4選や、フロアタイルを張り替えるならおすすめのサービスの情報も参考にしてください。

この記事一本で、あなたのフロアタイルに関する疑問や不安が解消されるはずです。
【記事のポイント】
1.フロアタイルの隙間を、DIYで埋める具体的な手順
2.隙間埋めに、最適なコーキング剤の選び方と使い方
3.賃貸物件で、フロアタイルを扱う際の注意点
4.フロアタイルを長持ちさせる、メンテナンス方法
フロアタイルの隙間を埋める基礎知識


- 賃貸でフロアタイルのDIYは問題ない?
- フロアタイルの貼り方手順と必要道具
- フロアタイルの隙間におすすめのコーキング剤
- フロアタイルの継ぎ目処理のコツ
- フロアタイルの隙間を埋める際の注意点
賃貸でフロアタイルのDIYは問題ない?


賃貸物件でフロアタイルのDIYを検討する場合、原状回復の義務があるため、施工方法を慎重に選ぶ必要があります。結論から言うと、接着剤を使わない「置くだけ吸着タイプ」のフロアタイルであれば、多くの場合DIYが可能です。


このタイプは、裏面のシートを剥がして床に置くだけで滑り止め効果によって密着するため、退去時に簡単に取り外せます。床材を傷つけるリスクが低く、原状回復が容易な点が最大のメリットです。手軽に部屋の雰囲気を変えられるため、賃貸にお住まいの方には最適な選択肢と考えられます。
一方で、注意点もいくつか存在します。粘着テープや接着剤を使用して固定するタイプのフロアタイルは、剥がす際に元の床を傷つけたり、糊が残ったりする可能性があるため、賃貸物件での使用は避けるべきです。
また、フロアタイル自体に耐水性があっても、タイル間の隙間から水分が侵入すると、床との間に湿気がこもりカビが発生する恐れがあります。特に水回りでの使用は慎重さが求められます。
さらに、床暖房が設置されている床や、畳などの和室には使用できません。熱でフロアタイルが変形したり、畳のい草を傷つけたりする原因となります。



ご自身の住居がフロアタイルの設置に適しているか、事前に確認することが大切です。
フロアタイルの貼り方手順と必要道具


フロアタイルの施工は、正しい手順を踏み、適切な道具を揃えることで、DIY初心者でもプロのような美しい仕上がりを目指せます。作業を始める前に、全体の流れを把握しておくことが成功の鍵となります。
必要な道具
まず、作業に必要な道具を準備します。最低限、以下のものがあれば作業を進めることが可能です。
1.フロアタイル
施工する面積に、予備分(約10%)を加えた量を用意します。
2.カッターナイフ
厚みのあるフロアタイルをカットするため、大型のものが望ましいです。
3.メジャー
部屋の寸法を正確に測るために不可欠です。
4.ペン
カットする際の、印付けに使用します。
5.ゴミ袋
タイルの裏面シートなどを捨てるために、用意しておくと作業がスムーズです。
また、仕上がりの精度を高めるためには、以下のアイテムがあるとさらに便利です。
- 直角定規(さしがね): タイルを直角にカットする際に役立ちます。
- 墨つぼまたは長い糸: 部屋の中心線を正確に出すために使用します。




フロアタイルの貼り方手順
道具が揃ったら、以下の手順で作業を進めていきましょう。
施工する床面のホコリやゴミは、フロアタイルの吸着を妨げる原因になります。掃除機を使い、普段よりも念入りに清掃してください。
部屋の縦と横の長さをメジャーで測り、それぞれの中間点に印を付けます。印同士を直線で結び、十字の交点を部屋の中心とします。この中心線を基準に貼り始めることで、壁際のタイルが極端に小さくなるのを防ぎ、バランスの取れた仕上がりになります。
まず、決めた中心点に1枚目のタイルを置きます。次に、そのタイルを基準にして、引いた十字線に沿って上下左右にタイルを並べていきます。
十字に並べたタイルを基準に、中心から外側に向かって順番にタイルを敷き詰めていきます。タイル同士の角をぴったりと合わせ、隙間ができないように丁寧に作業を進めてください。
壁際などの半端なスペースは、フロアタイルをカットして調整します。採寸してタイルに印を付け、カッターで数回切れ込みを入れてから折るようにすると、綺麗にカットできます。



この手順を守ることで、ズレや歪みを最小限に抑え、美しい床面を実現できます。
フロアタイルの隙間におすすめのコーキング剤


フロアタイルの継ぎ目や壁との隙間を綺麗に処理するためには、コーキング剤の使用が非常に効果的です。コーキング剤は隙間を埋めて見た目を整えるだけでなく、ゴミの侵入を防ぎ、床材の剥がれを予防する役割も果たします。ただし、用途に合った製品を選ぶことが大切です。
床に使用する場合、人の往来による圧力や汚れに耐えられる、強度が高い「床用」のコーキング剤を選んでください。壁紙の補修などに使われる壁用コーキング剤は強度が足りないため、床への使用には適していません。ここでは、DIYで人気の高いおすすめのコーキング剤をいくつか紹介します。
1.アースコーク
皮膜のベタつきが少なく、ホコリが付着しにくいのが特徴です。作業性に優れており、初心者でも扱いやすく、綺麗な仕上がりを実現できます。柱の周りなど、様々な箇所の隙間に使用可能です。


2.カラーライト
クッションフロアやフロアタイルなど、様々な塩ビ床材のジョイント補修用に開発された製品です。水性のため、硬化前であれば水を含んだ布で簡単に拭き取ることができ、修正が容易です。


3.ウッドシール
木質フローリングの隙間充填や、キズ補修に適したアクリル樹脂系の充填材です。カラーバリエーションが豊富で、フローリングの色に合わせて選べます。チューブタイプで手軽に使える点も魅力です。


4.シリコーンシーラン
耐水性や耐久性に非常に優れているため、特にキッチンや洗面所、トイレといった水回りの隙間処理に最適です。空気中の湿気と反応して硬化し、弾性のあるゴム状になります。


これらのコーキング剤は、ホームセンターやオンラインストアで入手できます。



施工する場所の材質や床の色、求める性能(耐水性など)を考慮して、最適な製品を選びましょう。
フロアタイルの継ぎ目処理のコツ


フロアタイルの継ぎ目をコーキング剤で処理する作業は、少しのコツを押さえるだけで仕上がりが格段に向上します。見た目を美しく、かつ機能的に隙間を埋めるためのポイントを解説します。
コーキング剤のノズルの切り方
コーキング剤のノズルは、通常、使用者が自分で先端をカットする仕様になっています。このとき、ただ真っ直ぐに切るのではなく、先端を斜め45度程度の角度でカットするのがおすすめです。ノズルに角度がついていると、隙間に剤を注入しやすくなり、作業効率が上がります。
また、切り口の大きさでコーキングの幅が決まるため、最初は小さめにカットし、必要に応じて少しずつ広げていくようにしましょう。一度大きく切りすぎると、元に戻せないため注意が必要です。
綺麗なラインで仕上げる手順
美しい直線で仕上げるためには、丁寧な下準備と手順が不可欠です。
まず、コーキングを施す隙間の両脇を、ラインに沿ってマスキングテープで保護(養生)します。この一手間が、コーキング剤のはみ出しを防ぎ、プロのようなシャープなラインを生み出します。
養生したラインの内側に、ノズルの先端を軽く押し当てながら、一定の速度でコーキング剤を絞り出していきます。
注入したコーキング剤を、専用のヘラや指の腹を使って、隙間にしっかりと埋め込むように滑らかにならします。余分な剤はヘラでかき取るようにしてください。指を使う場合は、ゴム手袋を着用すると衛生的で安全です。
コーキング剤が乾燥を始める前に、マスキングテープをゆっくりと剥がします。完全に乾いてから剥がすと、コーキング剤の膜まで一緒に剥がれてしまうことがあるため、ならし終えたらすぐに行うのがポイントです。
あとは、製品の指示に従って完全に乾燥させれば完成です。乾燥中は、ホコリが付着したり、誤って触れたりしないように注意しましょう。



この手順を守ることで、見た目が美しいだけでなく、防水性や耐久性の高い継ぎ目処理が実現します。
フロアタイルの隙間を埋める際の注意点


フロアタイルの隙間をコーキング剤で埋める作業は、いくつかの点に注意することで、失敗を防ぎ、より長持ちする仕上がりになります。特に、下地処理と硬化時間の管理が重要です。
下地を平滑にする
コーキング作業を始める前に、隙間を埋める箇所の下地を確認してください。床面に凹凸があると、フロアタイルを敷いた際に段差が生じ、隙間の幅が不均一になります。このような状態でコーキングをしても、綺麗に埋まらなかったり、後からひび割れや剥がれの原因になったりすることがあります。
もし床に凹凸がある場合は、「床用パテ」などを使用して下地を平滑に整える作業が必要です。一手間かかりますが、この下地処理が最終的な仕上がりの質を大きく左右します。また、コーキングをする隙間にゴミやホコリが残っていると接着不良の原因となるため、作業前には必ず綺麗に清掃してください。


硬化時間を守る
コーキング剤は、注入直後はペースト状ですが、時間とともに硬化していきます。製品によって異なりますが、表面が乾くまでに数時間、完全に内部まで硬化するには24時間以上かかるのが一般的です。
この硬化時間中に、コーキング部分に触れたり、物を置いたり、水に濡らしたりすると、仕上がりが崩れる原因となります。特に水回りで使用した場合は、完全に硬化するまで水がかからないように注意が必要です。作業後は、コーキング剤のパッケージに記載されている硬化時間を必ず確認し、その間は養生しておくようにしましょう。
賃貸物件での原状回復
賃貸物件でコーキング剤を使用する場合、退去時の原状回復についても考慮する必要があります。塩化ビニール製のフロアタイルや巾木の上に使用したコーキング剤は、比較的綺麗に剥がせる可能性が高いです。
しかし、無垢材や和紙素材の壁紙など、コーティングされていない素材に付着すると、シミになったり、素材を傷めたりするリスクが否めません。
原状回復が必須の場合は、コーキングを打つ下地部分にあらかじめマスキングテープを貼り、その上からコーキングを施工する方法もあります。ただし、この方法はマスキングテープの粘着力に依存するため、本来の防水性や接着強度は大幅に低下します。



あくまで応急処置的な方法と、考えるのがよいでしょう。
フロアタイルの隙間を埋める際の応用知識


- フロアタイルの隙間ゴミを予防するポイント
- フロアタイルを長持ちさせる掃除方法
- フロアタイルのクリーニングで人気の業者4選
- フロアタイルを張り替えるならおすすめのサービス
- フロアタイルの隙間埋めるでよくある質問
フロアタイルの隙間ゴミを予防するポイント


フロアタイルの隙間にゴミが溜まるのを防ぐためには、施工時の工夫と日々のメンテナンスの両方が鍵となります。見た目の美しさを保ち、衛生的な環境を維持するためのポイントをいくつかご紹介します。
最も基本的な予防策は、フロアタイルを敷き詰める際に、タイル同士の隙間をできる限りなくすことです。一枚一枚を隣のタイルにぴったりと突きつけるように、丁寧に配置してください。わずか1mmのズレでも、何枚も並べていくうちに大きな隙間につながることがあります。
特に、作業中はこまめにゴミを取り除きながら進めることが大切です。床とタイルの間に小さなゴミが挟まるだけで、浮きやズレの原因となります。
施工後に継ぎ目や壁際の隙間が気になる場合は、前述の通り、コーキング剤で埋めるのが最も効果的な対策です。コーキングによって隙間が物理的になくなるため、ホコリや髪の毛、食べこぼしなどが入り込むのを根本から防ぐことができます。
日々の生活の中では、こまめな掃除を心がけることが大切です。掃除機で定期的にゴミを吸い取るだけでも、隙間に汚れが蓄積するのを大幅に減らせます。特にキッチンやダイニングなど、汚れやすい場所では、固く絞った雑巾での水拭きを習慣にすると良いでしょう。



水分や汚れを長時間放置しないことが、ゴミの固着やカビの発生を防ぎます。
フロアタイルを長持ちさせる掃除方法


フロアタイルは耐久性が高く、メンテナンスが容易な床材ですが、適切なお手入れを続けることで、その美しさをさらに長期間保つことができます。
日常的な掃除
普段のお手入れは、掃除機やフローリングワイパーで表面のホコリや髪の毛を取り除くだけで十分です。掃除機をかける際は、タイルの目地に沿ってノズルを動かすと、隙間のゴミも吸い取りやすくなります。


皮脂汚れや軽い食べこぼしが気になる場合は、固く絞った雑巾やモップで水拭きをしてください。洗剤を使わなくても、ほとんどの日常的な汚れはこれで落とせます。
落ちにくい汚れの対処法
水拭きで落ちない油汚れや黒ずみには、中性洗剤を使用します。バケツにぬるま湯を張り、中性洗剤を数滴溶かしたもので雑巾を固く絞ってから拭き掃除をしましょう。洗剤を使用した後は、必ず綺麗な水で絞った雑巾で洗剤成分を拭き取り、最後に乾拭きで仕上げてください。洗剤が残っていると、ベタつきや新たな汚れの原因になります。
注意点として、酸性やアルカリ性の強い洗剤、クレンザーのような研磨剤入りの洗剤は使用しないでください。フロアタイルの表面を保護しているコーティングを傷つけ、光沢を失わせたり、汚れが付着しやすくなったりする可能性があります。
ワックスについて
最近のフロアタイルの多くは、表面加工によりワックス掛けが不要な「ワックスフリー」製品です。ワックスを掛けると、かえって汚れが付着しやすくなる場合もあるため、製品の取扱説明書を確認してください。もし光沢を維持したい、あるいは細かな傷から保護したいという場合は、フロアタイル専用の樹脂ワックスを使用するようにしましょう。



基本的な掃除方法と、汚れの種類に応じた対処法を覚えておきましょう。
フロアタイルのクリーニングで人気の業者4選


DIYでのメンテナンスや掃除では落としきれない頑固な汚れや、広範囲のクリーニングをプロに任せたいと考える方もいるでしょう。ここでは、フロアタイルのクリーニングで定評のある人気の専門業者を4社を、ご紹介します。
サービス内容や料金体系を比較し、ご自身のニーズに合った業者を選んでください。
業者名 | 特徴 |
---|---|
ナックダスキン | ダスキン加盟店の安心感と高品質サービス。ハウスクリーニング全般対応、掃除用品のレンタルも可能。 |
ユアマイスター | 全国の業者とユーザーを繋ぐマッチングサイト。口コミ・料金比較でコストを抑えて選べる。 |
おそうじ革命 | リーズナブルな価格とエコ洗剤使用。追加料金なし・駐車場代無料で安心。 |
カジタク | イオングループ運営の家事代行サービス。全国対応でネット予約OK。WAONポイント利用可能。 |
これらの業者は、それぞれに強みや特色があります。
例えば、サービスの品質や安心感を最優先するなら「ナックダスキン」、コストパフォーマンスを重視し自分で業者を選びたいなら「ユアマイスター」といったように、何を重視するかで選択肢が変わってきます。
ご紹介した4つの業者の口コミやメリットデメリット、選ばれる理由や特徴などを徹底解説しました。下記の記事も、参考にしてください。
【参考】
>>ナックダスキンの評判ってどうなの?口コミ・料金・サービス内容とは
>>ユアマイスターの口コミを徹底解説!後悔しない業者選びのコツとは
>>おそうじ革命の口コミからわかる本音!利用者の評価と選ばれる理由
>>カジタクの口コミで発覚した評判の声とは!選ばれる理由や特徴を解説



見積もりは無料の場合がほとんどですので、まずは気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
フロアタイルを張り替えるならおすすめのサービス


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信頼できる業者を効率的に探すためには、複数の業者を比較検討できる一括見積もりサイトの利用が便利です。
ここでは、利用者からの評価が高いおすすめのリフォームサービスを、2つご紹介します。
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厳格な審査基準をクリアした優良業者のみが加盟しているため、安心して相談できます。見積もりだけでなく、具体的なプランの提案も無料で受けられるため、リフォームのイメージを固めたい方に最適です。
リショップナビ
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ご紹介した2つのサービスの口コミやメリットデメリット、選ばれる理由や特徴などを徹底解説しました。下記の記事も、参考にしてください。
【参考】
>>リフォーム比較プロの評判は本当?口コミの本音と失敗しない注意点
>>リショップナビの口コミが気になる…メリットデメリットや注意点とは



業者選びで後悔しないためにも、積極的に利用してみましょう。
フロアタイルの隙間埋めるでよくある質問


フロアタイルの隙間を埋める作業に関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で回答します。
- フロアタイルのタイル同士の間にコーキングは必要ですか?
-
基本的に、フロアタイル同士の間にコーキングは不要です。フロアタイルは寸法精度が高く、正しく施工すればタイル間の隙間はほとんど目立ちません。コーキングは、主に壁際やドア枠との境目など、カットした部分にできてしまった隙間を埋めるために使用するのが一般的です。
ただし、キッチンや脱衣所など、水が床にこぼれる可能性が高い場所では、防水性を高める目的でタイル間の目地にもコーキングを施す場合があります。
- 施工したコーキングは後から剥がせますか?
-
コーキングを剥がせるかどうかは、施工した下地の素材によります。フロアタイルや化粧合板、プラスチックなど、表面がコーティングされていてツルツルした素材の上であれば、比較的綺麗に剥がせる可能性が高いです。
一方で、無垢の木材や紙製の壁紙、塗装面など、水分を吸収しやすい素材の上では、コーキング剤が染み込んでしまい、剥がす際に下地を傷つけたり、シミが残ったりするリスクがあります。原状回復が必要な場合は、事前に目立たない場所で試してみることをお勧めします。
- 開封して余ったコーキング剤は、どのように保管すれば良いですか?
-
一度開封したコーキング剤は、空気に触れるとノズルの先端から硬化が始まります。長期間保管するためには、できるだけ空気に触れないように工夫することが大切です。最も手軽でおすすめの方法は、ノズルの先端に、開口部と同じくらいの太さのネジや釘を差し込んで栓をすることです。
こうすることで内部の密閉性が高まります。再度使用する際は、ネジごと固まった先端部分をペンチなどで引き抜けば、中の柔らかい部分が使えます。この方法で、冷暗所に保管すれば数ヶ月から1年程度は使用可能な場合がありますが、保管状態によるため、早めに使い切るのが理想です。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】フロアタイルの隙間を埋める最終チェック
この記事では、フロアタイルの隙間を埋めるための様々な情報をご紹介しました。最後に、重要なポイントをリスト形式で振り返り、最終チェックとしてご活用ください。
- フロアタイルの隙間は、コーキング剤で綺麗に埋められる
- DIYでは原状回復が容易な、「置くだけ吸着タイプ」が賃貸の基本
- 施工前には床の徹底的な掃除と、平滑な下地作りが不可欠
- 部屋の中心を基準に十字に貼り進めると、仕上がりが安定する
- 隙間埋めには人の歩行に耐える、強度の高い「床用」コーキング剤を選ぶ
- コーキング作業では、マスキングテープによる養生が美しいラインを作るコツ
- コーキング剤のノズルは、斜め45度にカットすると作業しやすい
- はみ出し防止のためコーキング剤が乾く前に、マスキングテープを剥がす
- 製品ごとに定められた硬化時間を守り、乾燥中は触れないようにする
- タイル同士の隙間をなくすことが、ゴミの侵入を防ぐ第一歩
- 日常の掃除は、掃除機と固く絞った雑巾での水拭きが基本
- 強酸性・強アルカリ性の洗剤は、フロアタイルの表面を傷めるため避ける
- 頑固な汚れは、プロのクリーニング業者に依頼する選択肢もある
- 大規模な張り替えは、複数社から見積もりが取れるサービスを利用すると効率的
- 水回りでは防水性を高めるために、タイル間のコーキングも有効である
【参考】
>>フローリングのえぐれ傷補修は100均で可能?簡単DIY術をご紹介
>>クッションフロアのえぐれ補修は簡単?DIYで直す方法や予防策とは
>>カーペットを切るハサミの選び方って?上手に切るコツやおすすめ商品
>>フローリングのニス剥がれ補修のコツって?DIYやプロ依頼まで解説
>>クッションフロアのへこみの直し方は簡単?自分で出来る補修と予防策
>>フロアタイルのデメリット「カビ」を防ぐ!後悔しない対策法と注意点
>>カーペットを干す場所がない時の対処法って?室内での乾かし方のコツ
>>フローリングにカビキラーはNGって本当?正しい落とし方と予防策
>>クッションフロアのゴム汚染の落とし方って?原因や対処法のポイント
>>賃貸のフロアタイルはデメリットばかり?失敗しない選び方を徹底解説
>>カーペットの拭き掃除にウタマロクリーナーは最適?活用術や注意点
>>知らないと損!正しいフロアタイルの捨て方と処分のコツを徹底解説
>>カーペットで椅子が引っかかる悩みを解消したい…その原因と対策とは
>>カーペットの黄色い粉の原因と対処法が知りたい!掃除や予防策も解説