毎日の飲み水について、浄水器とペットボトルのどちらが良いか悩んでいませんか。
この記事では、皆さんが気になる浄水器とペットボトルならどっちがお得なのかという疑問から、浄水器のメリットデメリット、そしてペットボトルのメリットデメリットを詳しく解説します。
さらに、浄水器がおすすめな人やペットボトルがおすすめな人の特徴、またよく聞かれる浄水器はミネラル不足というのは本当なのかという点にも、触れていきます。水を正しく選ぶために覚えておきたい水の種類とは何か、そしてコスパ良な浄水器の選び方についてもご紹介します。

記事の後半では、おすすめの浄水型ウォーターサーバー4選も取り上げ、最適な水選びを総合的にサポートします。
【記事のポイント】
1.浄水器とペットボトルの、コストパフォーマンスの具体的な違い
2.それぞれのメリットデメリットと、どのような人に適しているか
3.水のミネラルや品質に関する疑問点と、その考え方
4.ご自身のライフスタイルに合った、納得できる選び方とは
浄水器とペットボトルのコスパを徹底比較
ここでは、まず基本的な比較ポイントとして以下の項目を解説していきます。
- 浄水器とペットボトルならどっちがお得?
- 覚えておきたい水の種類とは?
- 浄水器のメリットデメリット
- ペットボトルのメリットデメリット
- 浄水器はミネラル不足って本当?
浄水器とペットボトルならどっちがお得?


毎日飲む水だからこそ、コストパフォーマンスは気になるポイントです。浄水器とペットボトルのどちらがお得になるかは、初期費用や継続的にかかる費用、そして何よりも水をどれだけ利用するかによって変わってきます。
まず、ペットボトルの水ですが、例えば東京23区では2Lペットボトル1本あたり120円程度が一般的な価格帯です。これを1Lあたりに換算すると約60円になります。毎日2Lの水を飲むと仮定すると、1ヶ月で約3,600円、年間では約43,200円かかる計算です。購入する手間や、持ち帰りの労力も考慮に入れる必要があります。
一方、浄水器の場合、初期費用として浄水器本体の購入費用がかかります。これは数千円のものから数万円するものまで様々です。ランニングコストとしては、水道料金と定期的な浄水カートリッジの交換費用が発生します。
浄水器の水は、これらのコストを含めても1Lあたり2円から10円程度で利用できると考えられます。仮に1Lあたり5円とすると、毎日2Lの水を飲んでも1ヶ月で約300円、年間では約3,600円となります。
項目 | ペットボトル(水2L×365日÷2) | 浄水器(本体5,000円+カートリッジ9,000円/年) |
---|---|---|
1Lあたりのコスト | 約60円 | 約5円(水道代込) |
年間水代 | 約43,800円 | 約3,650円 |
初期費用/維持費 | 0円 | 本体5,000円+カートリッジ9,000円 |
初年度合計 | 約43,800円 | 約17,650円 |
次年度以降(年間) | 約43,800円 | 約12,650円 |
※上記はあくまで一例であり、製品や購入場所、使用状況によって実際のコストは変動します。
このように比較すると、初期費用は浄水器の方がかかりますが、長期間利用することを考えると、浄水器の方がトータルコストを抑えられる可能性が高いと言えます。特に水をたくさん飲むご家庭や、料理にも頻繁に水を使う場合には、浄水器の経済的なメリットが大きくなるでしょう。



ただし、浄水器の種類やカートリッジの価格、交換頻度によって維持費は変わるため、導入前によく確認することが大切です。
覚えておきたい水の種類とは?


私たちが日常で利用できる水には、いくつかの種類があることをご存知でしょうか。主なものとして、天然水、ミネラルウォーター、そしてろ過水が挙げられます。それぞれの特徴を理解することは、自分に合った水を選ぶ上で最初のステップとなります。
天然水
天然水は、特定の水源から採水された地下水で、ろ過や沈殿、加熱殺菌以外の処理を原則として行わない水のことを指します。自然本来のミネラル成分を含んでいる点が特徴で、その風味や口あたりは採水地によって異なります。
ミネラルウォーター
ミネラルウォーターは、天然水のうち地中でミネラル成分が溶解した地下水を原水とし、品質を安定させるためにミネラルの調整を行ったり、複数の水源の水を混合したりすることもある水です。こちらも製品によってミネラル含有量や味わいが変わってきます。
ろ過水
一方、ろ過水は、水道水や地下水などを原水とし、RO膜(逆浸透膜)などのフィルターで処理して、不純物だけでなくミネラル成分も高度に除去した水です。純水に近い状態の水と言えるでしょう。
浄水器を使用する場合、基本的には水道水をろ過するため、生成されるのは「ろ過水」に近いものになります。ただし、フィルターの種類によってはミネラルを残すタイプもあります。
ペットボトルやウォーターサーバーでは、天然水、ミネラルウォーター、ろ過水(RO水として販売されることもあります)など、多様な種類の水を選ぶことが可能です。



このように、利用する方法によって飲める水の種類が変わってくるため、どのような水を飲みたいかによって選択肢が絞られてくると考えられます。
浄水器のメリットデメリット


浄水器の利用を検討する際には、その利点と注意すべき点を両方理解しておくことが、後悔のない選択につながります。ここでは、浄水器の主なメリットとデメリットを整理してみましょう。
浄水器のメリット
まず、浄水器を利用する大きなメリットから見ていきます。
1.経済性
前述の通り、長期間使用する場合、ペットボトルの水を購入し続けるよりもコストを抑えられる傾向にあります。特に家族の人数が多い場合や、飲用だけでなく料理にもたくさん水を使いたい場合には、このメリットは大きいです。
2.手軽さ
一度設置してしまえば、蛇口をひねるだけ、あるいはポットに注ぐだけで手軽においしい水が利用できます。重いペットボトルを買いに行ったり、保管場所を確保したりする手間が省けます。
3.ゴミの削減
ペットボトルのゴミが出ないため、環境負荷を低減できます。ゴミ出しの手間が減ることも、日々の生活においては嬉しいポイントです。
4.水質の改善
水道水に含まれる残留塩素やトリハロメタン、その他の不純物などを除去または低減できるため、水道水の味や臭いが気になる方にとっては、より美味しく安全な水を手軽に確保できる手段となります。
5.用途の広さ
飲用だけでなく、お米を研いだり、野菜を洗ったり、料理に使ったりと、気兼ねなく浄水を利用できます。
浄水器のデメリット
次に、浄水器を利用する上でのデメリットや注意点です。
1.初期費用
浄水器本体の、購入費用が必要です。種類によっては数万円単位の出費となることもあります。
2.カートリッジ交換の手間とコスト
浄水性能を維持するためには、定期的なカートリッジ交換が不可欠です。交換を怠ると浄水能力が低下し、かえって水質を悪化させる可能性もあります。カートリッジ自体の費用も継続的にかかります。
3.設置スペースや工事の必要性
種類によっては、シンク周りに設置スペースが必要になったり、取り付けに簡単な工事が必要な場合があります。賃貸物件の場合は、設置に制約があることも考慮しなければなりません。
4.お湯が使えない機種が多い
一般的な浄水器は、フィルターの性能を維持するため、お湯を通せない設計になっているものが多いです。浄水でお湯を使いたい場合は、一度浄水した水を沸かす必要があります。
5.水の汲み置きに関する注意
浄水器を通した水は塩素が除去されているため、水道水に比べて雑菌が繁殖しやすくなることがあります。汲み置きする場合は冷蔵庫で保存し、早めに使い切ることが推奨されます。



これらのメリットとデメリットを総合的に比較し、ご自身のライフスタイルや何を重視するかを考慮して、浄水器の導入を検討することが肝要です。
ペットボトルのメリットデメリット


手軽に購入でき、多くの人に利用されているペットボトルの水ですが、こちらもメリットとデメリットが存在します。浄水器と比較しながら、その特性を理解していきましょう。
ペットボトルのメリット
まずは、ペットボトルの水の利点についてです。
1.手軽な入手性
コンビニエンスストアやスーパーマーケット、自動販売機など、どこでも簡単に購入できます。必要な時に必要な量だけ手に入れられるのは大きな利点です。
2.持ち運びの利便性
様々なサイズのボトルがあり、特に500ml以下の小さいものはカバンに入れて持ち運びやすく、外出先での水分補給に便利です。
3.多様な選択肢
国内外の様々なブランドから、硬水・軟水、特定のミネラルを多く含む水など、自分の好みや目的に合わせて水の種類を選べます。
4.開封前の長期保存と備蓄
未開封であれば長期間保存が可能なため、災害時などのための備蓄水としても非常に有効です。賞味期限が5年以上の長期保存水も市販されています。
5.初期費用やメンテナンスが不要
浄水器のような初期投資や、定期的なメンテナンスは一切必要ありません。飲みたい時に、購入するだけです。
ペットボトルのデメリット
一方で、ペットボトルの水を利用する際の注意点や、課題も見ておきましょう。
1.コストの割高さ
浄水器と比較すると、1リットルあたりの単価は高くなる傾向があります。毎日大量に消費する場合、経済的な負担が大きくなる可能性があります。
2.ゴミの問題
飲むたびに、ペットボトルのゴミが発生します。リサイクルは進んでいますが、ゴミの分別や廃棄の手間がかかりますし、環境負荷の観点からも課題が指摘されています。
3.購入・運搬の手間
まとめて購入する場合、重いペットボトルを自宅まで運ぶのは大きな労力です。特に車がない場合や集合住宅の上層階に住んでいる場合は負担になります。
4.保管スペースの確保
まとめ買いをすると、それなりの保管スペースが必要になります。キッチンスペースが限られている場合など、置き場所に困ることもあります。
5.開封後の品質管理
一度開封すると雑菌が繁殖しやすくなるため、早めに飲み切る必要があります。特に大きなサイズのペットボトルでは、注意が求められます。
ペットボトルの水は、その手軽さや種類の豊富さが魅力ですが、コストや環境面、日常的な手間などを考慮すると、全ての人にとって最適な選択とは限りません。



ご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせて、利用方法を考えることが大切です。
浄水器はミネラル不足って本当?


「浄水器を使うと水中のミネラルまで除去されてしまうのではないか?」という、疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれません。この点については、使用する浄水器のフィルターの種類によって答えが変わってきます。
まず、日本の水道水には、地域差はありますが、カルシウムやマグネシウム、ナトリウムといったミネラル成分が含まれています。これらは、私たちが健康を維持する上で必要な栄養素の一部です。
浄水器のフィルターにはいくつかのタイプがあり、代表的なものに「活性炭フィルター」「中空糸膜フィルター」「RO膜(逆浸透膜)フィルター」があります。
活性炭フィルターや中空糸膜フィルター
活性炭フィルターや中空糸膜フィルターは、水道水中の残留塩素やカルキ臭、サビ、微細な濁りなどを取り除くことを主な目的としています。これらのフィルターは、一般的に水に溶け込んでいるミネラル成分はそのまま通すため、水道水が本来持っているミネラルバランスを大きく変えることは少ないと考えられます。
したがって、これらのタイプの浄水器を使用しても、ミネラルが極端に不足するという心配はあまりないでしょう。
RO膜(逆浸透膜)フィルター
一方で、RO膜(逆浸透膜)フィルターは、非常に微細な孔を持つ膜で水をろ過するため、不純物だけでなく、水に溶け込んでいるミネラル成分の大部分も除去する能力があります。このため、RO膜フィルターを通した水は純水に近い状態になり、ミネラル含有量は大幅に減少します。


ミネラルが除去されるのは不安…
「ミネラルが除去されるのは不安…」と心配になるかもしれませんが、ミネラルは水からだけでなく、日常の食事からも摂取しています。バランスの取れた食事をしていれば、飲み水からのミネラル摂取が多少減ったとしても、体に影響が出るわけではありません。
むしろ、RO膜は有害な可能性のある物質(例えば、硝酸態窒素や重金属など)も高いレベルで除去できるというメリットがあります。
また、ミネラルウォーターなどに含まれるミネラルの中には、体に良いものだけでなく、体質によっては過剰摂取が望ましくないものや、微量ながら有害なミネラルも自然界には存在します。どちらが良いかは一概には言えず、何を重視するかによります。
もしミネラル摂取を意識したいのであれば、ミネラルを残すタイプの浄水器を選んだり、食事内容を工夫したりする方法があります。



浄水器を選ぶ際には、どのような物質を除去でき、何を残すのか、製品の仕様をよく確認することが大切です。
浄水器とペットボトルのコスパで選ぶ最終判断
このセクションでは、さらに深掘りして以下の情報をお届けします。
- コスパ良な浄水器の選び方
- 浄水器がおすすめな人
- ペットボトルがおすすめな人
- おすすめの浄水型ウォーターサーバー4選
- 浄水器とペットボトルのコスパに関するよくある質問
コスパ良な浄水器の選び方


浄水器を選ぶ際にコストパフォーマンスを重視するなら、初期費用だけでなく、ランニングコストや浄水能力、使い勝手などを総合的に比較検討することが求められます。ここでは、コスパの良い浄水器を選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。
浄水器の種類と特徴を理解する
まず、浄水器にはいくつかの主要なタイプがあり、それぞれ価格帯や特徴が異なります。初期費用を抑えたいなら蛇口直結型やポット型が手軽ですが、カートリッジの交換頻度が高くなる傾向があります。一方、ビルトイン型は初期費用と設置工事費が高額ですが、高性能なものが多く、カートリッジの寿命も比較的長い製品が見られます。
ランニングコストを比較する
コストパフォーマンスを考える上で最も大切なのは、ランニングコスト、特に「カートリッジの価格と交換頻度」です。カートリッジ1個あたりの価格が安くても、交換頻度が高ければ年間のコストはかさみます。逆に、カートリッジが高価でも寿命が長ければ、トータルでは安くなることもあります。
各メーカーが推奨する交換時期と、総ろ過水量を比較し、ご自身の使用量に合ったものを選びましょう。1リットルあたりの浄水コストを計算してみるのも良い方法です。
除去したい物質と浄水能力を確認する
浄水器によって除去できる物質は異なります。残留塩素やカルキ臭の除去が目的なら比較的安価なモデルでも十分な場合がありますが、「トリハロメタンや鉛、農薬」など、より多くの物質を除去したい場合は、JIS規格で定められた除去対象物質の項目数が多い製品を選ぶとよいでしょう。
ただし、高性能なフィルターほど価格も高くなる傾向にあるため、本当に必要な除去能力を見極めることが、コストパフォーマンスを高める鍵となります。
ライフスタイルに合った使い勝手を考慮する
毎日使うものなので、使い勝手も無視できません。例えば、一人暮らしで料理にはあまり水を使わないならポット型でも十分かもしれませんし、家族が多く、飲用から料理まで幅広く浄水を使いたいなら、蛇口直結型や据え置き型の方が便利でしょう。
カートリッジ交換のしやすさや、本体の清掃のしやすさなども確認しておくと、長く快適に使い続けられます。



これらのポイントを総合的に比較し、ご自身の予算、重視する機能、ライフスタイルに最も合った浄水器を選ぶことが大切です。
浄水器がおすすめな人


浄水器の利用が特に向いているのは、どのような方々なのでしょうか。いくつかの特徴を、挙げてみましょう。
1.量を飲む人や家族が多い家庭
まず、毎日たくさんの水を飲む方や、「ご家族の人数が多いご家庭」です。浄水器は1リットルあたりのコストがペットボトル水に比べて格段に安いため、消費量が多いほど経済的なメリットが大きくなります。日々の飲用に加え、炊飯やお味噌汁、お茶やコーヒーなど、料理にも気兼ねなくおいしい水を使いたいと考える方にも適しています。
2.環境意識の高い
次に、「環境意識の高い方」です。ペットボトルのゴミを減らしたい、プラスチックの使用量を削減したいという思いがある方にとって、浄水器は魅力的な選択肢となります。カートリッジのゴミは出ますが、ペットボトルと比較するとその量は大幅に少なくなります。
3.ペットボトル購入は手間
また、水道水の味や臭いが気になっているけれど、毎回ペットボトル水を購入するのは「手間だと感じる方」にも、浄水器は便利です。蛇口をひねるだけ、あるいはポットに注ぐだけで、気になる塩素臭やカビ臭などを取り除いた水を手軽に利用できます。
4.長期的なコスパを意識
さらに「長期的な視点でコストを管理したい方」にも、向いています。初期費用はかかりますが、ランニングコストを抑えられるため、数年単位で見るとトータルの出費を削減できる可能性があります。家計の固定費を見直したいと考えている方にも、検討の価値があるでしょう。
その他、重いものを運ぶのが困難な方や、買い物に行く時間があまり取れない方にとっても、一度設置すれば自宅で手軽に浄水が得られる浄水器は、生活の負担を軽減してくれるアイテムとなり得ます。





ご自身の生活スタイルや優先順位を考え、これらの特徴に当てはまるようであれば、浄水器の導入を具体的に検討してみるのが良いかもしれません。
ペットボトルがおすすめな人


一方で、ペットボトルの水がライフスタイルに合っているという方も、いらっしゃいます。どのような場合にペットボトルが適しているか、具体的なケースを考えてみましょう。
1.外出先での水分補給を手軽に行いたい
まず、「外出先での水分補給を手軽に行いたい方」です。ペットボトルは持ち運びに便利で、コンビニや自動販売機など、どこでも簡単に購入できます。仕事やレジャーで外出が多い方にとっては、非常に重宝するでしょう。
2.特定の水を飲みたい
次に、特定の銘柄の水や、特定のミネラルバランスの水を飲みたいという「こだわりがある方」です。国内外の多種多様なミネラルウォーターが販売されており、自分の好みや健康志向に合わせて自由に選べるのはペットボトルの大きな魅力です。硬水や軟水、特定の採水地の水など、浄水器では得られない選択肢があります。
3.災害時の備蓄を重視する
また「災害時の備蓄を重視する方」にも、ペットボトルは不可欠です。未開封であれば長期間保存が可能で、断水時にも安全な飲料水を確保できます。ローリングストック法(日常的に使いながら買い足していく方法)で備蓄しておけば、いざという時に安心です。
4.浄水器設置の手間を避けたい
浄水器の設置や、カートリッジ交換といった「手間を避けたい方」、あるいは初期費用をかけずに手軽にきれいな水を飲みたいと考える方にも、ペットボトルは手軽な選択肢です。特に一人暮らしで水の消費量がそれほど多くない場合や、短期間の滞在などでは、浄水器を導入するよりも経済的かつ合理的な場合があります。
さらに、様々な種類の水を試してみたいという方にも、ペットボトルは少量から購入できるため適しています。色々な水を飲み比べて、自分のお気に入りを見つける楽しみもあります。
このように、利便性や選択肢の多様性、緊急時の備えなどを重視する方にとっては、ペットボトルの水が依然として有効な選択肢となると言えます。



ご自身の生活習慣や価値観と照らし合わせて、判断することが大切です。
おすすめの浄水型ウォーターサーバー4選


浄水器とウォーターサーバーの良いとこ取りとして、近年人気が高まっているのが、水道水をろ過して使う「浄水型ウォーターサーバー」です。ここでは、注目の4機種をご紹介します。
製品名 | 特徴 | メリット | 注意点 | おすすめの人 |
---|---|---|---|---|
エブリィフレシャス (mini/tall) | 月額3,300円(定額) カートリッジ・送料込 工事不要、省エネ | デザイン性◎ 冷水・温水すぐ使える ボトル交換不要 | 水道代別途 | おしゃれ重視 安全でおいしい水を使いたい方 |
しずくりあ Skitto | 月額2,640円 スリム設計(幅25cm) 再加熱機能付き | 低価格 省スペース 水補充が楽 | 契約期間5年 | コスト重視 狭いスペースに設置したい方 |
しずくりあ Pitto | 月額3,300円 UVクリーン、温水ロック等機能充実 | 水使い放題 省スペース 多機能 | 使用量少ないと割高 最低5年契約 | たくさん水を使う家庭 機能性重視の方 |
ウォーターランド 浄水型サーバー | 大容量16Lタンク 温冷常温水対応 高性能3層フィルター | 給水の手間少ない 多機能・高浄水力 | 月額330円の保証パックあり | 水の使用量が多い家庭やオフィス 水質にこだわる方 |
エブリィフレシャス(every frecious)
エブリィフレシャスは、デザイン性の高いサーバーと高性能な浄水機能が魅力のウォーターサーバーです。特にPFASなどの気になる物質も除去できる点が注目されています。
月額定額制(mini/tallは3,300円/月、水道代別途)で、サーバーレンタル料、浄水カートリッジ料、配送料込み。工事不要で設置も簡単です。省エネ機能も搭載。
おしゃれなデザイン。冷水・温水がすぐに使える。重いボトル交換やペットボトルの買い物が不要。
料理や飲み水にたっぷり水を使いたい方、安全でおいしい水を求める方、機能・デザイン・使いやすさを重視する一人暮らしからファミリー層まで幅広く対応します。
しずくりあ Skitto(スキット)
スキットは、月額料金の安さが際立つコンパクトな浄水型ウォーターサーバーです。置き場所を選ばないスリム設計もポイントです。
月額2,640円(税込)と低価格。横幅25cmのスリムボディ。冷水・温水に加え、90℃まで上がる再加熱機能付き。
メリット: レンタル代が安い。コンパクトで設置しやすい。水の補充が比較的楽。
デメリット: 契約期間が5年と長め。
コストを抑えたい方、設置スペースが限られている方、シンプルな機能を求める方。
しずくりあ Pitto(ピット)
ピットは、スキットと同じく株式会社ザ・トーカイが提供する、しずくりあブランドの浄水型ウォーターサーバーです。定額で水が使い放題になる点が特徴です。
月額3,300円で水が使い放題(サーバーレンタル料)。UVクリーン機能搭載で衛生的。抽出量選択機能(約120ml、約250ml、連続抽出)や温水ロック、節電モードなど機能も充実。
メリット: 定額制で気兼ねなく水を使える。ボトルの交換や注文の手間なし。省スペース設計で設置しやすい。
デメリット: 水の使用量が少ないと割高になる可能性。口コミ情報がまだ少ない(2023年販売開始)。最低利用期間が5年と長い。
水の使用量が多い家庭、衛生面や機能性を重視する方、設置のしやすさを求める方。
ウォーターランド浄水型サーバー
ウォーターランドの浄水型サーバーは、大容量の給水タンクと充実した機能が特徴です。
給水タンク容量16Lと大容量。冷水(3段階温度調整可)・温水(再加熱機能付き)・常温水が利用可能。業界最多クラスの3本の浄水フィルターを搭載し、PFOS・PFOAも除去。
給水の手間が少ない。機能が豊富(再加熱、冷水温度調整、常温水)。浄水能力が高い。あんしん保証パックあり(月額330円)。
水の消費量が多い家庭やオフィス、水質にこだわりたい方、様々な温度の水を手軽に使いたい方。
これらの浄水型ウォーターサーバーは、それぞれ特徴が異なります。



ご自身のライフスタイルや重視するポイント(コスト、機能、デザイン、容量など)を比較検討し、最適な一台を見つけてください。
浄水器とペットボトルのコスパに関するよくある質問


浄水器とペットボトルのコストパフォーマンスに関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
- 一人暮らしの場合、浄水器とペットボトル、どちらが結局お得ですか?
-
一般的に、1年以上同じ場所に住むのであれば、浄水器の方がトータルコストは安くなる傾向があります。ペットボトルは1本あたりの価格は手軽に感じられますが、毎日の積み重ねで費用がかさみます。また、購入の手間やゴミ処理の負担も考慮すると、浄水器のメリットが大きいと言えるでしょう。
ただし、水の消費量が極端に少ない場合や、短期間の利用であればペットボトルの方が手軽でお得なケースもあります。
- 浄水器の設置には工事が必要ですか?
-
浄水器の種類によって異なります。蛇口直結型やポット型は、基本的にご自身で簡単に取り付け・使用開始できます。据え置き型も多くは自分で設置可能ですが、一部工事が必要な場合もあります。ビルトイン型の場合は、専門業者による設置工事が必須となります。
賃貸物件の場合は、事前に大家さんや管理会社に確認することをおすすめします。
- 浄水器のカートリッジは、どのくらいの頻度で交換が必要ですか?
-
これも浄水器の機種や使用水量によって大きく変わります。蛇口直結型では2ヶ月~半年に1回程度、ポット型も同様の頻度が多いです。据え置き型やビルトイン型はカートリッジが大きいため、1年に1回程度の交換で済むものもあります。
メーカーの推奨交換時期や総ろ過水量を確認し、適切なタイミングで交換することが、浄水性能を維持するために大切です。
- 赤ちゃんのミルク作りに浄水器の水やペットボトルの水を使っても大丈夫ですか?
-
はい、どちらも利用可能です。ただし、注意点があります。浄水器の水を使う場合は、フィルターで適切に不純物が除去されていることが前提です。特にミネラルまで除去するRO水(逆浸透膜水)は、赤ちゃんのミルク調乳に適していると言われています。
ペットボトルの水を利用する場合は、ミネラル含有量の少ない軟水を選ぶのが一般的です。硬水は赤ちゃんの未発達な内臓に負担をかける可能性があるため避けた方が良いでしょう。いずれの場合も、一度沸騰させてから使用するとより安心です。
- 災害時の備えとしては、浄水器とペットボトル、どちらが良いですか?
-
災害時の飲料水確保という点では、ペットボトルの水に軍配が上がります。特に長期保存可能な備蓄水は、断水時にもすぐに安全な水を利用できるため非常に有効です。浄水器は水道が止まってしまうと使用できません(一部、貯水タンク付きのものを除く)。
ただし、携帯型の浄水器であれば、比較的きれいな河川水などをろ過して飲める可能性はあります。理想としては、ペットボトル水を備蓄しつつ、状況に応じて浄水器も活用できるとより安心でしょう。



これらのQ&Aが、あなたの疑問解消の一助となれば幸いです。
浄水器かペットボトルか…コスパで選ぶポイント総括
これまで浄水器とペットボトル、そして浄水型ウォーターサーバーについて、様々な角度から比較してきました。結局のところコスパで選ぶ基準は、個々のライフスタイルや価値観によって異なります。以下に、本記事の重要なポイントをまとめますので、ご自身にとって最良の選択をするための参考にしてください。
- 水の種類には天然水、ミネラルウォーター、ろ過水などがある
- 浄水器は主に水道水をろ過し、ペットボトルは多様な水を選べる
- 長期的なコストは、一般的に浄水器が有利になる傾向
- ペットボトルは購入1回あたりの単価は低いが、積もり積もると高額に
- 浄水器のメリットは、経済性・手軽さ・ゴミ削減・水質改善
- 浄水器のデメリットは、初期費用・カートリッジ交換・設置スペースなど
- ペットボトルのメリットは、入手性・携帯性・多様な選択肢・備蓄性
- ペットボトルのデメリットは、コスト高・ゴミ問題・運搬の手間など
- 浄水器のフィルターによっては、ミネラルを残すタイプも除去するタイプもある
- ミネラルは食事からも摂取できるため、過度な心配は不要な場合も
- コスパの良い浄水器選びは種類、ランニングコスト・浄水能力・使い勝手を総合的に判断
- 水を多く使う人・環境意識が高い人・水道水の味が気になる人には、浄水器が向いている
- 外出が多い人・特定銘柄を飲みたい人・備蓄重視の人には、ペットボトルが便利
- 浄水型ウォーターサーバーは、浄水器とウォーターサーバーの利点を併せ持つ新しい選択肢
- 最終的な選択は、ご自身の水の消費量・予算・手間・何を重視するかで決めることが大切
【参考】
>>浄水器は意味ないって声もあるけど本当?その理由や必要性を解説
>>浄水器が外れない原因と対処法とは?正しい取り外し手順や注意点