エアコンのスリーブ位置の決め方って?設置で失敗しないコツとは

本記事はプロモーションが含まれています
エアコンのスリーブ位置の決め方って?設置で失敗しないコツとは

エアコンを新しく設置したり、買い替えたりする際に、エアコンのスリーブ位置で悩まれる方も少なくありません。スリーブとは、エアコンの配管やドレンホースを通すための穴であり、その位置が適切でないと水漏れや施工トラブルの原因になります。

この記事では、エアコンの適切なスリーブ位置とは何かをはじめ、スリーブ位置の高さはどうやって決めるのか、天井からどのくらい離すのが理想なのかといった疑問にも、わかりやすく答えていきます。さらに、スリーブ位置の左右を決めるポイントや、エアコンの穴位置が合わない原因についても詳しく解説します。

スリーブが無くても取り付けられるのか不安な方や、自分で設置したいと考えている方、逆に施工を業者に任せたい方などに向けて、設置する場合の費用と方法もご紹介しています。

さらに、エアコンの寿命を延ばすためには定期的な清掃も欠かせません。記事の最後では、エアコンクリーニングにおすすめの業者4選として、信頼できるクリーニング業者もピックアップしています。

初めてスリーブ設置に関わる方でも安心して進められるよう、専門用語はできる限りかみ砕いて解説しています。

ジロー

失敗のないエアコン設置を目指すために、ぜひ最後までご覧ください。

【記事のポイント】
1.スリーブ位置の基本的な考え方と、理想的な配置
2.高さや天井からの距離などの、具体的な設置基準
3.左右位置の決め方や、配管との関係
4.DIYと業者依頼それぞれの、費用と注意点

目次

エアコンのスリーブ位置の基本と設置条件

エアコンのスリーブ位置の基本と設置条件
  • エアコンの適切なスリーブ位置とは
  • スリーブ位置の高さはどうやって決める?
  • スリーブ位置は天井からどのくらい離すのが理想?
  • スリーブ位置の左右を決めるポイント
  • エアコンの穴位置が合わない原因

エアコンの適切なスリーブ位置とは

エアコンの適切なスリーブ位置とは

エアコンのスリーブ位置は、室内機の右下にあり、屋外に向かって下り勾配になる位置が適切です。

というのも、エアコンの冷房や除湿運転では、結露による水(ドレン水)が発生します。この水はドレンホースを通って室外に排出されますが、ホース内に勾配が確保されていないと排水がうまくいかず、水漏れや逆流の原因となることがあります。

そのため、スリーブ(配管穴)は室内機よりもやや下、なおかつ室内から外に向かって傾斜をつけて開ける必要があります。また、配管の接続部は室内機の右側にあることが一般的です。スリーブが右側にあると、配管の取り回しもスムーズになり、見た目もきれいに仕上がります。

例えば、エアコンの室内機を壁に設置し、その右下あたりに配管穴(スリーブ)を設ければ、ホースや電源線を最短距離で室外機側に出せます。この位置関係によって施工の手間も少なく済み、トラブルも起きにくくなります。

ただし、部屋のレイアウトや壁の構造によっては、右下以外の位置にスリーブを開けざるを得ない場合もあります。そのようなケースでは、専門業者が排水勾配や美観、取り回しを考慮しながら調整してくれます。

このように、スリーブの位置は「排水がうまくいくか」「配管がスムーズにつながるか」「見た目が整うか」を、バランスよく考えて決めることが重要です

ジロー

設置場所に迷った場合は、事前にプロに相談することで失敗を防げます。

スリーブ位置の高さはどうやって決める?

スリーブの高さは、エアコン室内機の下端よりも少し下に設置するのが一般的な基準です。目的は、配管内の排水が自然に屋外へ流れるように「排水勾配」を、確保することにあります。

エアコン室内機の高さは多くの場合、床から約180cm〜230cmの範囲に設置されます。そして、室内機本体の高さが約30cm程度あるため、スリーブの中心は室内機の下端から約5cm〜10cm下に来るように設定されることが多いです。

例えば、天井から室内機までの距離が30cmの場合、スリーブは天井から約55cm〜60cm程度の高さに位置することになります。この距離があまりにも近い、または遠すぎると、以下のような問題が発生します。

「高すぎると」:室内機との接続部分に無理が生じ、勾配が取れずに水漏れリスクが高まります。
「低すぎると」:配管が長くなりすぎ、見た目が悪くなる上に冷媒効率も低下する恐れがあります。

一方で、住宅の構造や間取りによってはスリーブの高さを自由に決められない、ケースもあるでしょう。そのようなときは、エアコンのコンパクトモデルを選んだり、室内機の設置位置を再調整したりすることで対処可能です。

このように、高さの設定は排水効率だけでなく、施工性や見た目のバランスにも関わる重要な要素です

ジロー

設置前に室内機のサイズや設置スペースを確認し、業者と相談しながら最適な高さを決めることが失敗を防ぐポイントです。

スリーブ位置は天井からどのくらい離すのが理想?

スリーブ位置は天井からどのくらい離すのが理想?

スリーブ位置は、天井からおおよそ40cm〜60cm離すのが理想的な範囲とされています。これは一般的な家庭用壁掛けエアコンを設置した場合に、室内機の下端より少し下にスリーブがくるようにするためです。

天井からあまりに近すぎる位置にスリーブを設けてしまうと、室内機と干渉してしまい、配管の勾配が取れなくなる可能性があります。とくに、お掃除機能付きのモデルや高さが大きめの機種では、30cm以上の本体高さがあるため、スリーブの設置ミスがトラブルの原因になりやすくなります。

たとえば、室内機の高さが30cmあり、天井から10cmの位置にスリーブを設置したとしましょう。この場合、スリーブが室内機の本体よりも高い位置になってしまい、排水が逆流して水漏れするリスクが高くなります。設置業者が引き返すといったケースも実際に報告されています。

一方で、天井からあまりに離しすぎると、今度は室内機の見た目バランスが崩れたり、設置位置が低くなりすぎて空気循環の効率が下がる場合もあります。

このように、天井から40〜60cmという距離は、排水勾配の確保、施工性、美観のバランスを考慮した現実的な目安となります

ジロー

新築やリフォーム時に先行して穴を開ける場合は、天井高とエアコンのバランスを意識しましょう。

スリーブ位置の左右を決めるポイント

スリーブの左右位置は、室内機の配管取り出し口のある側に合わせて設置するのが基本です。多くの家庭用エアコンは右側に配管接続部があるため、右側にスリーブを設けると、取り付けがスムーズで見た目もきれいに仕上がります。

右側に決めるポイント

例えば、エアコンを壁に設置した際、右側にスリーブがあると配管が最短距離で穴に通るため、無理な曲げ加工が不要です。これにより、冷媒ガスの流れやドレン排水の通りも安定しやすくなります。また、カバーで配管を隠した場合でも、エアコン本体のすぐ裏にスリーブがあれば目立ちにくく、室内の景観を損ないません。

左側に決めるポイント

一方、左側にスリーブがある場合はどうなるでしょうか。この場合、室内機の右側から出る配管をいったん左へ折り返して通す必要があり、曲げ加工や配管の取り回しに手間がかかります。特に一人作業の現場では時間も余分にかかりやすく、施工ミスや接続不良のリスクも少なからず生じます。

もちろん、設置する部屋の構造上どうしても左側にしか穴を開けられないこともあるでしょう。そのような場合でも施工は可能ですが、配管が室内に大きく露出してしまうことが多いため、カバー処理や曲げ加工に配慮が必要です。

ジロー

このように、スリーブの左右位置は「エアコンの配管出口に合わせる」という点を基準に考えると、失敗を防げます。

エアコンの穴位置が合わない原因

エアコンの穴位置が合わない原因

エアコンの穴位置が合わない原因は、主に設計時の寸法ミスや、機種ごとの違いに対する理解不足によって起こります。

1.穴の高さ

まず、よくあるケースとして「穴の高さ」が、問題になることがあります。ハウスメーカーや工務店が床からの一定の高さで穴をあける社内基準を持っていても、それがエアコンの設置に適しているとは限りません。

室内機の本体サイズや設置予定の位置を考慮しないままスリーブを空けてしまうと、排水の勾配が確保できず取り付け不可となることがあります。

例えば、室内機の高さが30cmあるにもかかわらず、天井からスリーブの中心までが28cmしかないと、室内機の下に穴が来てしまいます。この状態ではドレンホースの勾配が取れず、水漏れリスクが高くなるため、取り付け業者が設置を断る可能性も出てきます。

2.機種ごとの配管位置の違い

次に挙げられるのは、「機種ごとの配管位置の違い」です。すべてのエアコンが右配管とは限らず、設置スペースの都合や機種によっては配管位置が異なることもあります。既存のスリーブと新しいエアコンの接続位置が一致しない場合、追加工事が必要になったり、最悪の場合はエアコンの買い替えを余儀なくされることもあります。

さらに、壁の内部構造に配慮せずにスリーブを開けてしまうと、柱や筋交いに干渉して正しい位置にエアコンを取り付けられないという問題も起こりえます。これにより、補強工事や追加費用が発生することも少なくありません。

このように、穴の位置が合わない背景には「高さ」「左右位置」「構造の確認不足」「機種の違い」など、複数の要因が関係しています

ジロー

施工前には、エアコンのサイズや配管位置、設置予定の壁の状態を十分に確認し、業者との綿密な打ち合わせを行うことが大切です。

エアコンのスリーブ位置に関する設置費用と注意点

エアコンのスリーブ位置に関する設置費用と注意点
  • スリーブは無くても問題ない?
  • 自分でエアコンスリーブを設置する場合の費用と方法
  • 業者にエアコンスリーブの設置を依頼した場合の費用
  • エアコンクリーニングならおすすめの業者4選
  • エアコンのスリーブ位置でよくある質問

スリーブは無くても問題ない?

スリーブは無くても問題ない?

スリーブがなくてもエアコンの設置は可能ですが、施工の安全性や住宅の耐久性を考えると、スリーブはあったほうが確実に良いと言えます。

スリーブとは、エアコンの配管を通す穴に取り付ける筒状のパーツで、配管や電線を壁材から保護する役割を果たします。これがない場合、壁の中の断熱材や構造部に直接ホースやケーブルが接することになり、劣化や水漏れ、虫の侵入といったリスクが高まります。

例えば、スリーブがない状態で壁に開けた穴をそのまま使うと、冷暖房によって温度差が生じた部分に結露が発生しやすくなります。結露水が壁材に染み込むと、カビの発生や内部腐食に繋がり、家の寿命を縮めてしまう恐れがあります。

また、穴に隙間ができていると、「小さな虫やホコリ、冷気・熱気の侵入」を許してしまい、室内環境の快適性が低下します。見た目の問題だけでなく、省エネ性能にも悪影響を及ぼすため注意が必要です。

一方で、応急的にエアコンを設置する場合や、賃貸物件で元からスリーブがないまま使用されている場合もあります。このような状況では、パテやテープで穴をふさぐことである程度の代用は可能です。ただし、この方法は一時的な対処にとどまり、長期使用には不向きです。

このように考えると、スリーブは「必須ではないが、設置すべきもの」と言えます。特に新築や長期的に使う予定の住宅であれば、初期の段階からスリーブを取り付けておくことで、トラブルや劣化のリスクを大幅に減らすことができます

ジロー

施工時には、スリーブの有無を必ず確認し、必要に応じて設置を検討しましょう。

自分でエアコンスリーブを設置する場合の費用と方法

自分でエアコンスリーブを設置する場合、工具の購入費や材料費を含めておおよそ20,000円〜60,000円程度かかるのが一般的です。費用の幅は、使用する道具の種類や品質、既に持っている工具の有無によって変動します。

必要な道具と費用

まず必要な道具としては、壁に穴を開けるための「コアドリル」、配管用の「スリーブ管」

隙間をふさぐ「パテ」「コーキング材」

それに加えてメジャーや下地確認用の「下地探し針」などがあります。

コアドリルとインパクトドライバーだけで20,000円〜30,000円以上かかる場合も多く、道具をすべて揃えると想像以上の出費になることもあります。

作業の流れ

作業の流れは次の通りです。

STEP
穴を開ける位置の確認

筋交いや柱を避けた場所を慎重に選び、スリーブ位置を決めます。失敗すると建物の構造に影響する可能性があるため、特に注意が必要です。

STEP
室内側の壁材に穴を開ける

最初に内壁の石膏ボードを、くり抜きます。ここでは力を入れすぎず、ゆっくり正確に進めるのがポイントです。

STEP
断熱材を避けて外壁まで貫通させる

壁内の断熱材を横にずらし、電気配線や管がないかをチェックしてから、外壁側まで穴を開けます。この工程では勾配を少し下向きにとる必要があります。

STEP
スリーブの挿入と固定

必要な長さにカットしたスリーブ管を差し込み、コーキング材で隙間を密閉します。外側に1cm程度スリーブを突き出すことで防水処理もしやすくなります。

STEP
パテで内外の穴周辺をふさぐ

室内側・室外側ともにパテを使って隙間を埋め、虫や雨水の侵入を防ぎます。

一方、DIYにはデメリットも多く、特に「壁内の構造を把握していない状態での穴あけ」は非常に危険です。

断熱材の損傷や、電気配線の切断といったトラブルに発展する可能性もあります。また、配管勾配が不十分なまま穴を開けてしまえば、水漏れや逆流の原因にもなります。

このように、自分でエアコンスリーブを設置するのは理論上可能ですが、高度な注意と正確な知識が必要です

ジロー

費用を抑えたい方には魅力的かもしれませんが、施工ミスのリスクも大きいため、十分に情報収集を行ってから取り組むことが求められます。

業者にエアコンスリーブの設置を依頼した場合の費用

業者にエアコンスリーブの設置を依頼した場合の費用

業者にエアコンスリーブの設置を依頼する場合、費用の相場はおおよそ10,000円〜25,000円程度です。価格は建物の構造や壁材の種類、設置場所の条件によって上下します。

1.木造住宅の場合

まず、一般的な木造住宅であれば、比較的安価に済みます。例えば、石膏ボードとモルタルの組み合わせであれば、1カ所につき約10,000円前後で済むことが多いです。これには、穴あけ作業・スリーブ管の取り付け・パテやコーキングによる気密処理などが含まれます。

2.コンクリート壁やタイル外壁の場合

一方で、コンクリート壁やタイル外壁など、特殊な素材の壁に施工する場合は追加料金が発生します。コンクリートであれば15,000円〜20,000円以上かかるケースが多く、場合によっては作業不可となることもあります。また、高所での作業や室外機の設置スペースが限られている場合には、高所作業費や別途出張料が追加されることもあります。

3.2006年8月31日以前に着工された建物

さらに「2006年8月31日以前に着工された建物」では、石綿(アスベスト)に関する法律の影響により、有資格者による事前調査が必要となる場合があります。この場合は追加費用がかかり、作業そのものを断られるケースもあるため、事前確認が重要です。

4.既存のスリーブ穴が使用可能かどうか

なお「既存のスリーブ穴が使用可能かどうか」も、費用に影響します。再利用できれば、穴あけ費用がかからないためトータルコストを抑えることができます。ただし、既存の穴の位置がエアコンに合わない場合、再度穴あけが必要になるため注意が必要です。

このように、エアコンスリーブの設置を業者に依頼する際は、「建物の構造」「施工場所の高さ」「使用素材」「築年数」などの条件によって、費用が変動することを理解しておくと安心です

ジロー

見積もり時には、細かな条件を伝えた上で料金の内訳を確認するようにしましょう。

エアコンクリーニングならおすすめの業者4選

エアコンクリーニングを依頼するなら、料金の明確さ・対応力・技術レベル・利用者の評判を基準に業者を選ぶことが重要です。ここでは、信頼性と実績を兼ね備えたおすすめのクリーニング業者を4社ご紹介します。

業者名通常エアコン料金お掃除機能付き料金オプション・特徴
ナックダスキン15,400円(税込)26,400円(税込)抗菌コート+2,750円、技術力と丁寧な対応
ユアマイスター約8,000円〜12,000円約13,000円〜17,000円業者比較可、コスト重視、口コミ確認可能
おそうじ革命9,980円(税込)18,700円(税込)防カビコート+2,750円、即日対応可能
カジタク13,200円(税込)21,780円(税込)防カビコート込みプランあり、WAON対応

ナックダスキン

ダスキンのフランチャイズ店であるナックダスキンは、大手ならではの研修制度と技術力が強みです。スタッフの対応が丁寧で、エアコンクリーニングだけでなく、浴室やキッチンの清掃にも対応しています。価格はやや高めですが、その分クオリティを重視したい方に向いています。

こちらの記事「ナックダスキンの評判ってどうなの?口コミ・料金・サービス内容とは」では、口コミやメリットデメリットなど他、評判や特徴を徹底解説しましたので、是非参考にしてください♪

ユアマイスター

ユアマイスターは、登録された業者と利用者をマッチングするサービスです。価格帯が広く、複数の業者を比較できる点が魅力。コスト重視の方や、短期間でクリーニングを済ませたい方に向いています。口コミが確認できるため、安心して依頼できるのもポイントです。

こちらの記事「ユアマイスターの口コミを徹底解説!後悔しない業者選びのコツとは」では、口コミやメリットデメリットなど他、評判や特徴を徹底解説しましたので、是非参考にしてください♪

おそうじ革命

価格とサービスのバランスに優れたのが、おそうじ革命です。壁掛けタイプなら10,000円以下という手頃な価格設定ながら、高圧洗浄や防カビコートなどオプションも充実。即日対応やスピード作業を希望する人にも人気があります。

こちらの記事「おそうじ革命の口コミからわかる本音!利用者の評価と選ばれる理由」では、口コミやメリットデメリットなど他、評判や特徴を徹底解説しましたので、是非参考にしてください♪

カジタク

イオングループが運営するカジタクは、安心のブランド力と一律料金が特徴です。ネット予約が簡単で、WAONポイントも使えるため、イオンをよく利用する家庭におすすめ。エアコン2台以上の申し込みで割引が適用されるのも魅力です。

こちらの記事「カジタクの口コミで発覚した評判の声とは!選ばれる理由や特徴を解説」では、口コミやメリットデメリットなど他、評判や特徴を徹底解説しましたので、是非参考にしてください♪

このように、価格や対応内容、信頼性にはそれぞれ違いがあります。清掃内容を重視するのか、料金の安さを求めるのか、自分に合ったサービスを選ぶことが失敗しないポイントです

ジロー

迷ったときは、まず複数社から見積もりを取り、対応の丁寧さも含めて比較してみると良いでしょう。

エアコンのスリーブ位置でよくある質問

エアコンのスリーブ位置でよくある質問

ここでは、エアコンのスリーブ位置に関してよく寄せられる疑問とその回答を紹介します。初めて設置する方がつまずきやすいポイントを中心に、分かりやすく整理しました。

スリーブの位置が少しずれていてもエアコンは取り付けられますか?

多くの場合、多少のずれであれば施工は可能です。ただし、配管が不自然に曲がったり、勾配が確保できなくなったりすると、水漏れや冷房効率の低下につながる恐れがあります。ずれが大きい場合は、再施工や部材の延長が必要になることもあるため、施工前に業者と確認を取ることが大切です。

既存のスリーブ穴を再利用しても問題ない?

状況によります。スリーブの位置や勾配が現在設置するエアコンに適していれば、再利用も可能です。ただし、古い建物の場合、スリーブの内径が小さい、角度が合わない、パッキンの劣化があるなど、何らかの修正が必要になるケースもあります。

室内機の真裏にスリーブを設けなければいけませんか?

必ずしも真裏である必要はありません。左右どちらかに寄せた配置でも問題はありませんが、配管が長くなればなるほど見た目が悪くなりやすく、取り回しにも影響が出ます。施工性と美観を両立させるためには、できる限り室内機に近い位置が望ましいです。

穴を開ける位置は自分で決めていいの?

DIYでの設置を検討している場合でも、建物の構造や壁の中の状況を把握しないまま穴を開けるのは非常に危険です。筋交いや電気配線、断熱材に干渉するリスクがあり、住宅に深刻なダメージを与える可能性もあるため、位置決めは慎重に行いましょう。不安な場合は必ずプロに依頼してください。

スリーブがなかった場合は後から取り付けられる?

はい、後付けは可能です。新築時に設置されていない場合でも、エアコン取り付けのタイミングでスリーブを新たに設けることができます。ただし、コンクリート壁や外壁の仕様によっては専門的な工具や知識が必要になるため、DIYよりも業者への依頼が安全です。

このように、スリーブ位置に関する疑問は意外と多く、判断を誤ると後々のトラブルに繋がることもあります

ジロー

事前に基礎知識を持ち、必要に応じて専門家と相談することが、快適なエアコン設置の第一歩です。

エアコンのスリーブ位置を決めるためのポイント総括

記事のポイントを、まとめます。

  • スリーブは室内機の右下に配置すると、配管がスムーズになる
  • ドレン排水のために、外に向かって下り勾配が必要
  • 配管出口のある右側に、スリーブを設けるのが基本
  • 天井からの理想的なスリーブ位置は、40〜60cm程度
  • 室内機の下端から5〜10cm下に、スリーブ中心がくるのが目安
  • 高すぎると勾配が取れず、水漏れの原因になる
  • 低すぎると見た目が悪く、冷媒効率が下がる恐れがある
  • 左右位置は、エアコンの機種に合わせて調整が必要
  • スリーブがない場合でも、施工は可能だがリスクがある
  • DIYで設置する場合は、費用が20,000円〜60,000円ほどかかる
  • 自力での穴あけは、構造破損や配線損傷の危険がある
  • 業者に依頼する場合の費用は、10,000円〜25,000円が相場
  • 建物の構造や壁材によっては、追加料金が発生する
  • 古い建物は、アスベスト規制により施工制限がある
  • スリーブの再利用可否は、位置や劣化具合に左右される

【参考】
>>エアコンは1ヶ月つけっぱなしで壊れる?長時間運転の影響と最適手段
>>エアコン内部クリーンが終わらない原因って?対応策と機能の仕組み
>>エアコンのうるさいゴーゴー音の原因って?異音の種類や対処法とは
>>エアコン200vを100vに変換する費用って?工事内容や手順解説
>>エアコン14畳と18畳ならどっちを選ぶ?性能や後悔しないポイント
>>エアコン100vはアースなしで使用可能?必要性と対策や工事方法
>>エアコン3台のアンペア容量はどのくらい?計算方法や適切な電力契約
>>エアコン排水レールは100均で入手可能?選び方や注意点と取付方法
>>エアコンのキュルキュル音を放置したら…原因や正しい対処法とは
>>エアコンをつけると湿度上がる理由?原因や仕組みと効果的な防止策
>>ベランダのエアコン室外機がうるさい原因?静音対策と設置ポイント

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次